保険営業がきついと言われる理由や保険営業のメリット、向いている人の特徴を解説!
保険営業への転職や就職を考えた際に「きつい」「辛い」と言われて心配になった人もいるのではないでしょうか。
生命保険・損害保険を問わず、多くの理由から保険営業はたしかにきつい仕事です。
一方で、保険営業はやりがいや可能性にあふれた仕事でもあります。
転職や就職を考えるなら、まずきついと言われる理由を知り、その他の情報を合わせた分析が大切です。
本記事では、保険営業がきつい・辛いと言われる理由や保険営業の仕事をするメリット、保険営業に向いている人の特徴などを紹介します。
保険営業としての転職や就職を考えている人は、ぜひ本記事を参考にしてください。
保険営業がきつい・辛いと言われる理由7つ
保険営業がきつい・辛いランキングの上位に入れられてしまう理由は、以下の7つです。
- 見込み客がいない
- 契約が取れないと収入が低いまま
- 上司に怒られることが多い
- ノルマがきつい
- 残業や休日出勤が多い
- 営業にかかった経費は自腹になる
- 早期解約が起こると返金義務が発生する
ここでは、上記の各理由について分析し解説します。
ただし、全ての会社が当てはまるわけではないことを念頭に置いておきましょう。
理由①:見込み客がいない
保険営業がきついと言われる理由には、見込み客がいない点が挙げられます。
食品や日用品など形のある商品とは異なり、保険の商品には形がありません。
生保・損保を問わず保険のニーズを普段から自覚している人は少なく、見込み客を見つける段階から難度が高いのです。
見込み客を判断する技術を身につけないと効率が悪く、いつまでも保険営業がきついままだといえます。
形がない商品を扱うために顧客の潜在ニーズを喚起しなくてはならないのは、保険営業ならではの特徴です。
最初は1人が不安という方は、チームで売上アップを目指す会社への転職をおすすめします。
理由②:契約が取れないと収入が低いまま
契約が取れないと収入が上がらない点も、保険営業がきつい理由です。
「基本給+歩合給」の給与形態で、歩合給の割合が高い場合があります。
契約が取れないと基本給もカットされる可能性があり、収入が低いままきつい仕事を続けなくてはいけません。
理由を分析せず対処できないままでは「契約が取れない→収入が低い→モチベーションが上がらない」とマイナスの循環に入ります。
保険営業をするなら契約を取らないときつい状態から抜け出せません。
ただし歩合給の割合が高いということは、成果を上げれば高収入を狙いやすいということです。
一般的な会社員よりも多くの収入を手に入れたい、働いて結果を出した分評価されたいという方には向いているでしょう。
理由③:上司に怒られることが多い
保険営業のきつい点には、上司に怒られる機会が多いのも挙げられます。
ノルマがきついと精神論でカバーする思考になりやすく、上司自身も「つらい状況を乗り越えてきた」と自負している傾向があるのです。
「なぜできないんだ」「今月はやらないと」と怒られる機会が増えると、モチベーションも下がっていきます。
すべての上司が怒りやすいわけではありませんが、怒られるケースもあるとは考えておくべきでしょう。
上司に怒られても自分を責めすぎず気持ちを前向きに保つのが、保険営業として成果を出すためには大切です。
理由④:ノルマがきつい
ノルマのきつさは、多くの保険営業が辛いと感じている理由の1つです。
そもそも保険は、多くの契約者が保険料を出し合って成立する商品です。
代理店の運営としても「できるだけ多く契約を」と言われやすく、高めのノルマを設定される傾向にあります。
保険営業の過程よりもノルマの達成が優先されやすく、契約が取れないとどんなに頑張っても評価されにくいといえます。
見込み客がいない状態でやみくもに営業を続けても、ノルマは達成できません。
保険営業としてのキャリアを充実させるには、ノルマ達成のために営業スキルを磨く必要があります。
外資系の会社はさらにノルマがきつい傾向があるため、転職する際はしっかりと検討しましょう。
反対に代理店などではノルマを設置していない会社もあるため、自分に合った会社への就職をするときつい思いをせずに働けます。
理由⑤:残業や休日出勤が多い
保険営業がきついのは、残業や休日出勤も理由になっているといえます。
ノルマがきつい保険業界では、ハードな働き方が求められるでしょう。
顧客の都合に合わせようとすると、どうしても平日の遅い時間や土日に働く機会が増えてしまいます。
しっかりと休めなくなるので、体力面だけではなく精神面にも余裕がなくなれば営業がきついと感じてしまいます。
保険営業に転職しようと考えるなら週休2日制の会社など休みを取りやすい会社を選択することをおすすめします。
理由⑥:営業にかかった経費は自腹になる
保険営業を業務委託という雇用状態で行なっている場合、基本的に必要な経費は自腹です。
営業活動には、以下のような経費がかかります。
- 交通費
- 郵送費
- 接待費
補助もあるケースが多いのですが、どうしても足りないのが実情です。
まだ成績が上がらない時期では、給与があまり残らないケースも考えられます。
基本給が低く生活が安定しない中で経費の負担が大きくなれば「保険営業はきつい」と感じるのは当然でしょう。
転職や就職をしたばかりだと、お金の管理に不慣れで大変な思いをする可能性があります。
経費を自腹で負担したくない方は、正社員雇用の会社を選ぶようにしましょう。
理由⑦:早期解約が起こると返金義務が発生する
保険営業では早期解約が起きると報酬の返金義務が発生します。
給与がマイナスになるケースもあり、保険営業としては早期解約にも気をつけなくてはいけません。
契約を取るだけでなく、その後も解約されないよう長期的にアフターフォローしていく必要があるのです。
自分の顧客が増えてくると、アフターフォローだけでも大きな負担になります。
同時に新規契約も並行して獲得していかなくてはならず、経済的・時間的にも余裕がなくなりやすいでしょう。
ただし、社内での交流会や勉強会、定期ミーティングを設けている会社であれば、定期的にお互いの情報交換をしたり助け合うことができます。
きついだけじゃない!保険営業になるメリット
保険営業の仕事はきつい・辛いだけでなく、働くメリットも多くあります。
保険営業になるメリットは、以下の通りです。
- 結婚や出産後も働きやすい傾向にある
- 成績次第で高い収入が目指せる
- ライフプランが組み立てやすい
ここでは、上記の各メリットについて説明します。
結婚や出産後も働きやすい傾向にある
保険営業は、結婚や出産後も働きやすい仕事です。
「生保レディ」が活躍する日本国内の生保会社をはじめ、保険業界は昔から女性が活躍している業界だと言えます。
女性の仕事を支える制度を設けている会社が多く、結婚や出産の後も長く働きやすいからです。
損保ジャパンや東京海上日動、三井住友海上の3大損保のように、実際に福利厚生が充実した会社は多くあります。
家賃補助や資格取得費補助の支給、社員食堂の設置など、社員が働きやすいような福利厚生制度を設けている会社が多数です。
「きつい・辛い」と言われる保険業界ですが、女性が働く方法としては魅力的な選択肢の1つだといえるでしょう。
成績次第で高い収入が目指せる
保険業界で働くメリットは、成績次第で高い収入を目指せる点も挙げられます。
契約を取れるようになれば、年齢や経歴に関係なく年収を増やせるのです。
アフラックやAIG、プルデンシャルなど、外資系の保険営業は歩合給の割合が高く、成果次第で高い収入を得られる傾向があります。
保険営業はたしかにきつい業界ではありますが、スキルアップできれば収入を大きく増やせる点が魅力的です。
収入が問題で転職を考えている人なら、保険営業はきついだけでなく十分に魅力的に感じるでしょう。
ライフプランが組み立てやすい
ライフプランを組み立てやすい点も、保険営業の仕事におけるメリットです。
保険営業をしていると、以下のようにライフステージごとの必要な情報や知識が多く身につきます。
- 結婚
- 住宅購入
- 出産
- 子育て
- 介護
- 老後
保険の勉強がきついと感じんる人もいますが、ライフプランに役立つ知識が身につくので決して無駄にはなりません。
エージェントとしてライフプランに合わせた商品を顧客に提供し、サポートする仕事自体も大きなやりがいを感じます。
保険営業に向いている人の特徴
保険営業に向いている人の特徴は、以下の通りです。
- コミュニケーション能力が高い
- 精神的・体力的にタフ
- ノルマがモチベーションにつながる
- お客様のサポートに喜びを感じられる
保険は形のない商品であり、保険営業として仕事をする自身の人柄や提案力が重要です。
人との会話が苦手に思わず、積極的にコミュニケーションできる能力は、保険営業に欠かせません。
収入を高めるためにはきついと思いながらもハードに働く必要があり、体力的・精神的にタフな人が向いています。
ノルマ自体を楽しめるようであれば、保険営業の適正は高いでしょう。
きついながらもお客様のサポートに喜びを感じられる人にも、保険営業は魅力的です。
一社専属か総合代理店によってかなり違う?
保険代理店には一社専属と総合(乗合)の2種類があり、保険営業としてのきついポイントが異なります。
一社専属は保険会社1社とのみ契約している代理店であり、総合(乗合)は複数の保険会社と契約している代理店です。
一社専属の場合、提案できるのは契約している保険会社の商品のみです。
覚える情報は少ないものの、高い営業力や提案力が求められます。
総合(乗合)代理店の場合、複数の保険会社の商品を組み合わせて顧客に提案できます。
総合(乗合)代理店は覚えなくてはいけない商品知識が多い一方で、顧客の細かいニーズに応えやすくなるのです。
きつい局面は多くても、それだけ仕事のやりがいを感じやすいといえます。
保険営業で将来働きたいなら自分に合う会社で働こう
本記事では、保険営業がきつい・辛いと言われる理由や保険営業のメリット、保険営業に向いている人の特徴などをまとめしました。
保険営業はノルマがきつくプライベートの時間をなかなか確保しにくいので、たしかにきつい仕事と思われやすい傾向にあります。
一社専属か総合(乗合)代理店かによっても仕事内容は変化しますが、いずれにしてもきつい局面は多々あります。
しかし保険営業はきついだけの仕事ではなく、顧客の人生をサポートできるやりがいにあふれた仕事です。
保険営業としての就職や転職を考えるなら、きつい理由とメリットを分析して自分に合った会社を見つけましょう。