総量規制対象外のカードローンでお金を借りる方法と総量規制の仕組み

総量規制外でも借り入れOK?カードローンでいくらお金を借りられるか確認

「自分がカードローンから借り入れできる金額はいくら?」
「総量規制に引っかかったら、もう借り入れはできない?」

カードローンでお金を借りる際に、自分がいくらまで借り入れできるのか知りたいですよね。

実は消費者金融のカードローンにおいては、貸金業法の総量規制により借り入れできる上限額が年収の3分の1までと決まっているのです。

ただし、総量規制外でも借り入れができる方法もあります。

この記事では、「総量規制とは何なのか?」「自分ならいくらまで借りられるのか?」「総量規制外で借り入れできる方法とは何か?」などについて紹介します。

この記事を読んでわかること

  • 総量規制の対象となるのは消費者金融のカードローン
  • 総量規制では年収の3分の1までしか借り入れできない
  • 総量規制では収入がない専業主婦や学生は借り入れできない
  • 総量規制外で借り入れできる可能性があるカードローンもある
  • 総量規制にひっかかる際は質屋や公的融資を利用する方法もある

目次

総量規制によって借入は年収の3分の1までと決められている

お金家計貯金箱

まずは貸金業法の総量規制とはどんな制度で、どのような背景で作られたのかを解説します。

あとで総量規制による借入上限額の具体例も記載しているので、自分ならいくらまで借り入れが可能か、確認してみましょう。

総量規制とは貸金業法で規定されている制度

総量規制とは、2010年に施行された貸金業法にて定められた、債務者の多額の借り入れを防止し保護するための制度です。

貸金業法とは、貸金業者が運営するにあたって守るべき法律です。貸金業者が守るべき法律の中には、ほかにも利息制限法(貸付金利の上限を決める法律)などがあります。

かつては貸金業者の規制が緩く、借り入れを返済するために他社から借り入れをする「多重債務者」の増加が深刻な社会問題となっていました。

そこで債務者を保護する観点から、総量規制が導入されたのです。

総量規制が導入されたことによって、多重債務者(貸金業者からの無担保無保証の借入件数が5件以上の人)の人数が、2007年では171万人でしたが、2021年には9万人と大幅に減少しました。総量規制の効果が出ていることがよくわかります。

参照:貸金業法改正後の貸金業界(日本貸金業協会)

参考:総量規制とは|弁護士法人・響

消費者金融だと総量規制が適用される

貸金業者とは、財務局または都道府県に登録をしているお金を貸す事業を営む業者をいいます。

主に消費者金融・クレジットカード会社などが貸金業者に該当します。

貸金業登録をしている会社は、金融庁の「登録貸金業者情報検索入力ページ」で確認が可能です。

貸金業者検索画面

参照:登録貸金業者情報検索入力ページ(金融庁)


貸金業登録をしていないにもかかわらず融資をしている業者はヤミ金の可能性があります

ヤミ金との取引は、法外な金利で過度な利息を徴収されるなどトラブルに発展する可能性もありますので、絶対に関わらないようにしましょう。

なお、銀行や信用金庫、信用組合、労働金庫などは貸金業者ではないので、貸金業法の総量規制の対象ではありません。

総量規制外の銀行系カードローンについては後ほど詳しく説明します。

参照:貸金業法Q&A(金融庁)

総量規制で借りられる金額は年収の3分の1まで

総量規制でお金を借りられる上限は、他の貸金業者での借り入れと合算して年収の3分の1までと決まっています。

つまり、年収300万円の人は100万円が借り入れの上限額になります。

例えば、既に貸金業者A社から50万円、貸金業者B社から10万円の借り入れをしている場合、貸金業者C社から新規で借り入れができるのは最高40万円までです。

総量規制のイメージ

ただし、年収の3分の1までであれば必ず借り入れができるわけではなく、債務者の状況を総合的に見て判断します。年収の3分の1まで借り入れができない可能性がある点は理解しておきましょう。

なお、総量規制の基準となる「年収」に含まれるものは下記のとおりです。

(1)給与
(2)年金
(3)恩給
(4)定期的に受領する不動産の賃貸収入(事業として行う場合を除く)
(5)年間の事業所得(過去の事業所得の状況に照らして安定的と認められるものに限る)
【注】上記以外の収入(例えば、宝くじや競馬などによる一時的な収入)は、貸金業法上、年収には含まれません。

引用:お借入れは年収の3分の1まで(総量規制について)(日本貸金業協会)

銀行カードローンは総量規制の対象外

申し込み契約

カードローンといえば、「消費者金融のカードローン」をイメージする人は多いのではないでしょうか?

消費者金融のカードローンは総量規制の対象ですが、総量規制の対象外のカードローンもあります。

ここでは、総量規制の対象外である銀行系カードローンについて解説しましょう。

銀行系カードローンは総量規制外のローン

銀行系カードローンは総量規制の対象外のローンです。

銀行は、貸金業法ではなく「銀行法」に基づき運営されているので、独自の審査で返済能力があると判断すれば、年収の3分の1を超えた融資もできることになっています。

だからといって、銀行系カードローンの審査が甘いというわけではありません。銀行系カードローンは消費者金融カードローンより審査期間が長い上に、慎重に行われます

総量規制以上の借り入れをしたいからと銀行系カードローンに申し込んでも、審査に通らない可能性があることは理解しておきましょう。

元銀行員のコラム

銀行がお金を貸し出す際は、回収できる見込みが高い人ほど金利が低く設定され、回収できない可能性が高い人ほど金利は高く設定されます

銀行系カードローンの金利が消費者金融カードローンの金利と比較すると低いことからもわかるように、銀行系カードローンの方が審査は厳しい傾向にあるといえるでしょう。

銀行系カードローンが総量規制外だからといって、審査に通りやすいわけではありません。

銀行系カードローンは専業主婦も借り入れ可能

総量規制では、専業主婦は安定した収入がないので「返済能力がない」とみなされます。そのため、消費者金融のカードローンの場合、原則専業主婦に対してのお金の融資はできません。

しかし、銀行系カードローンの場合は、専業主婦の配偶者である夫の収入が安定していれば、専業主婦でも借り入れが可能です

例えば楽天銀行スーパーローン(カードローン)の場合、専業主婦でも申し込みが可能と公式サイト上に明記しています。

参照:楽天銀行スーパーローン 商品概要説明書(楽天銀行)

ただし、実際に借り入れができるかは銀行の総合的な判断によります。

例えば夫の収入が少なかったり、既に夫が他のカードローンから借り入れをしたりしている場合には、審査に通りにくくなる可能性があります。

アルバイトやパートなどで安定的な収入があれば主婦でも借り入れしやすくなる可能性が高まってくるので、カードローンからお金を借りたいのであれば、まずは働いて安定した収入を得ることをおすすめします。

メガバンクやネット銀行などの銀行系カードローンを徹底比較

銀行看板

以下にメガバンク・ネット銀行など銀行系カードローンの比較表を作成してみました。

同じ銀行系カードローンといっても、それぞれに特徴があります。

各社カードローンの特徴やメリット・デメリットを比較して、自分に合ったカードローンを探し出しましょう。

三井住友銀行
カードローン

三菱UFJ銀行
カードローン
「バンクイック」

みずほ銀行
カードローン

新生銀行
スマートカードローン プラス

PayPay銀行
カードローン

auじぶん銀行
カードローン

楽天銀行
スーパーローン

セブン銀行
カードローン

イオン銀行
カードローン

ソニー銀行
カードローン

利用限度額 800万円 500万円 800万円 500万円 1,000万円 800万円 800万円 300万円 800万円 800万円
金利 年1.5%~14.5% 年1.8%~14.6% 年2.0%~14.0% 年4.5%~14.8% 年1.59%~18.0% 年1.48%~17.5% 年1.9%~14.5% 年12.0%~15.0% 年3.8%~13.8% 年2.5%~13.8%
申込条件 満20歳以上満69歳以下 満20歳以上65歳未満 満20歳以上満66歳未満 満20歳以上満70歳以下 20歳以上70歳未満 満20歳以上70歳未満 満20歳以上62歳以下
※パート・アルバイト、専業主婦の方は60歳以下
満20歳以上満70歳未満 満20歳以上満65歳未満 満20歳以上65歳未満
融資までの時間 最短翌営業日以降 最短翌営業日以降 最短翌営業日以降 最短翌営業日以降 最短翌日 不明(契約完了後当日または翌日) 数日間 最短2日 数日間 数日間
申込方法 ・Web
・ローン契約機
・電話
・Web
・電話
・Web
・郵送
・店舗
・電話
・Web
・電話
・Web ・Web ・Web ・Web ・Web ・Web
特徴 住宅ローン利用者はお得に借り入れできる ・自宅への郵送物なしも選択可能 3メガバンクの中では最高金利が一番低い はじめての契約でTポイントが最大2,000ポイントプレゼント 契約時に1,500円付与 借り換えに力を入れている 入会と利用で楽天ポイントが最大31,000ポイントもらえる カードが届く前に取引可能 毎月の返済額は1,000円から 最高金利が13.8%と低い

三井住友銀行カードローンは住宅ローン利用者がお得に借り入れできる

三井住友銀行
融資時間 最短翌営業日
金利 年1.5%~14.5%
無利息期間 なし
利用限度額 800万円
在籍確認の電話 あり
Web完結 可能
担保・連帯保証人 不要
遅延損害金 年率19.94%
アプリ あり

三井住友銀行カードローンのメリットは、三井住友銀行の住宅ローンの利用者は年1.5~8.0%の低金利で借り入れできる点です。

他社カードローンと比較しても好条件なので、三井住友銀行で住宅ローンを利用しており、ローンの低金利にこだわるのであれば、利用を検討してもよいでしょう。

なお、三井住友銀行に口座がある場合にはキャッシュカードでカードローンの借り入れができますが、口座を作らずに取引する場合にはローンカードの発行が必要です。

なお、三井住友銀行本支店内に設置されているローン契約機を利用すれば、ローンカードの受け取りもできるので、郵送物が自宅に届く心配はありません。

参照:三井住友銀行カードローン

三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」は自宅への郵送物なしも選択可能

三菱UFJ銀行
融資時間 最短翌営業日
金利 年1.8%~14.6%
無利息期間 なし
利用限度額 500万円
在籍確認の電話 あり
Web完結 申し込みまでは可能
担保・連帯保証人 なし
遅延損害金 所定の遅延損害金
アプリ あり
*専業主婦の借り入れ不可

他社カードローンの場合だと、あらかじめ決まった日からしか返済日を選べないケースが多いのですが、三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」では、返済日を毎月1日~31日まで好きな日にちを選べます

三菱UFJ銀行の普通口座保有者はローンカードなしで利用できますが、普通口座を作成しない場合にはローンカードが必要です。

参照:三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」

みずほ銀行カードローンは銀行系カードローンの中でも上限金利が低め

みずほ銀行
融資時間 最短翌営業日
金利 年2.0%~14.0%
無利息期間 なし
利用限度額 800万円
在籍確認の電話 あり
Web完結 可能
担保・連帯保証人 なし
遅延損害金 年率19.9%
アプリ あり

みずほ銀行カードローンは、3つのメガバンクの中では上限金利が一番低いです。

大手銀行のカードローンにこだわるのであれば、みずほ銀行を選ぶと金利が抑えられる可能性が高いでしょう。

また、みずほ銀行の住宅ローン利用者は、カードローンの金利が0.5%引き下げられるのもメリットです。

ただし、カードローンの自動引き落としによる返済日は毎月10日に固定されており、他社と比較すると自由度が低いといえます。

参照:みずほ銀行カードローン

新生銀行スマートカードローン プラスは初めてのカードローン利用でTポイントがもらえる

新生銀行
融資時間 最短翌営業日
金利 年4.5%~14.8%
無利息期間 なし
利用限度額 500万円
在籍確認の電話 あり
Web完結 可能
担保・連帯保証人 なし
遅延損害金 年率20.0%
アプリ あり

「新生銀行スマートカードローン プラス」は、初めてのカードローン契約でTポイントが1,000ポイント、収入証明書の提出・借り入れで1,000ポイントの合計2,000ポイントがもらえるのが魅力です。

インターネットバンキング「新生パワーダイレクト」を利用すれば、いつでも好きな時間に全国の提携コンビニATMでの借り入れも可能です。

インターネットや電話で簡単にカードローンの申し込みはできますが、ローンカードは自宅に郵送されます。カードローンについて家族にバレたくない人は、郵送物の取り扱いに注意しましょう。

参照:新生銀行スマートカードローン プラス

PayPay銀行カードローンは新規登録で1,500円プレゼント

PayPay銀行
融資時間 最短翌日
金利 年1.59%~18.0%
無利息期間 30日間
利用限度額 1,000万円
在籍確認の電話 あり
Web完結 可能
担保・連帯保証人 なし
遅延損害金 年率20.0%
アプリ あり

PayPay銀行カードローンは、カードローンの契約をすると1,500円プレゼントされます。実際に借り入れをしなくてももらえるので、いざというときのためにカードローンを用意しておきたい人にとって、うれしい特典といえるでしょう。

また、契約翌月末までの借入金額の合計に応じて最大10,000円ももらえます。

ただし、PayPay銀行カードローンの上限金利は18.0%と、他社カードローンと比較すると高い傾向にあります。

利用限度額が上がれば金利は下がるので、安定した収入があり信用力に自信がある人に向いているといえそうです。

参照:PayPay銀行カードローン

auじぶん銀行カードローンは借り換えにも力を入れている

auじぶん銀行
融資時間 不明
金利 年1.48%~17.5%
無利息期間 なし
利用限度額 800万円
在籍確認の電話 あり
Web完結 可能
担保・連帯保証人 なし
遅延損害金 年率18.0%
アプリ あり

auじぶん銀行カードローンの金利は年1.48%~17.5%ですが、au IDを所有している人で他社カードローンから借り換えをする場合は、金利が0.5%優遇されます。

また、au IDを所有している人がカードローンの新規契約をすると、最大11,000Pontaポイントがプレゼントされるのも魅力的です。

auじぶん銀行カードローンの契約をすると専用のローンカードが自宅に郵送されるので、家族バレには注意しましょう。

カードローン契約完了後、ローンカードが届くまで1週間程度かかりますが、急いでいる場合には登録した銀行口座に振り込んでもらえます。

参照:auじぶん銀行カードローン

楽天銀行スーパーローンは楽天会員は審査が優遇される可能性も

楽天銀行
融資時間 数日間
金利 年1.9%~14.5%
無利息期間 なし
利用限度額 800万円
在籍確認の電話 あり
Web完結 可能
担保・連帯保証人 なし
遅延損害金 年19.9%
アプリ あり

楽天銀行カードローンは、楽天会員であれば審査が優遇される可能性があるので、楽天ユーザーにとってメリットがある選択肢といえるでしょう。

また、楽天銀行カードローンの申し込みでもれなく楽天ポイントが1,000ポイント、借り入れ状況に合わせて最大30,000ポイントが付与されるのも魅力です。

なお、楽天銀行では在籍確認のために職場に電話をかけますが、基本的には個人名でかけてきます。職場の人から怪しまれる可能性は少ないといえるでしょう。

また、どうしても勤務先への電話を避けたいという方は在籍確認なしのカードローンを紹介する記事もご覧ください。

参照:楽天銀行スーパーローン

セブン銀行カードローンは最短2日で借り入れ可能

セブン銀行
融資時間 最短2日
金利 年12.0%~15.0%
無利息期間 なし
利用限度額 300万円
在籍確認の電話 なし
Web完結 可能
担保・連帯保証人 なし
遅延損害金 年率14.5%
アプリ あり

セブン銀行カードローンは、全国にあるセブン-イレブンのセブン銀行ATMにて24時間、手数料無料で借り入れ・返済ができます

インターネットバンキングでの借り入れもできますが、現金での取引をしたい人にはセブン-イレブンのセブン銀行ATMに出向いて利用したほうが、利便性が高いといえるでしょう。

また、キャッシュカード到着前でもMyセブン銀行(アプリ)を使えば、セブン銀行ATMで借り入れが可能です。

ただし、セブン銀行カードローンの利用限度額は300万円と、他社カードローンと比較して低いのはデメリットです。大きな金額の利用限度額を設定したい人には向いていないかもしれません。

参照:セブン銀行カードローン

イオン銀行カードローンは毎月の返済額は1,000円からでOK

イオン銀行
融資時間 数日間
金利 年3.8%~13.8%
無利息期間 なし
利用限度額 800万円
在籍確認の電話 あり
Web完結 可能
担保・連帯保証人 なし
遅延損害金 年率14.5%
アプリ あり

イオン銀行カードローンは、前月末の借入残高が3万円以下の場合、毎月の返済額1,000円からでOKと返済負担が少なくで済みます

返済方法は「イオン銀行口座からの引き落とし」「他金融機関口座からの引き落とし」「ATM」から選べます。

イオン銀行カードローンのローンカードは佐川急便の「受取人確認サポート」にて審査完了後、最短5日で届きます。

受取人確認サポートは自宅に届きますが、受取人と申込者が同一人物か確認して配達されるので、自分以外の家族が受け取ることは避けられます。

参照:イオン銀行カードローン

ソニー銀行カードローンは上限金利が13.8%と一般的に低め

ソニー銀行
融資時間 数日間
金利 年2.5%~13.8%
無利息期間 なし
利用限度額 800万円
在籍確認の電話 あり
Web完結 可能
担保・連帯保証人 なし
遅延損害金 年率14.6%
アプリ あり

ソニー銀行カードローンは、上限金利が13.8%と他社カードローンと比較しても低いです。

利用限度額が10万円~50万円までであれば、13.8%と低金利が定められています。

ソニー銀行カードローンには仮審査と本審査がありますが、仮審査に1営業日以上かかる可能性があります。その後本審査にも時間がかかれば、実際にお金を借りるまでに数日間かかるものと思われます。

参照:ソニー銀行カードローン

消費者金融で総量規制外でも借り入れできるケースがある

消費者金融の看板

消費者金融は総量規制の対象ですが、「例外貸付け」「除外貸付け」に該当すれば、総量規制外で借り入れできるケースもあります。

ここでは、例外貸付けと除外貸付けについて解説しましょう。

例外貸付け 顧客の利益の保護に支障を生ずることがない貸付け
除外貸付け 総量規制になじまない貸付け

例外貸付けに該当すれば消費者金融でも借り入れできる

年収の3分の1もの借り入れがある人は、必ずしも消費者金融から借り入れできないというわけではありません。

顧客の利益の保護に支障を生ずることがない貸付けは「例外貸付け」として借り入れできることになっています。

具体的には、複数社のローンを一本化する「おまとめローン」があります。

総量規制では年収300万円の人であれば借入上限額は100万円となります。ただし中には、総量規制以上の金額を借り入れしていることもあるでしょう。

例えば、A社から50万円、B社から30万円、C社から30万円の借り入れをしている場合、借入額の合計は110万円になります。

おまとめローンのイメージ

以上のように総量規制の借入上限額100万円は超えますが、おまとめローンを利用することで金利が低くなり、顧客の利益が保護されるのであれば、消費者金融D社へおまとめローンの借り換えが可能なのです。

ただし、おまとめローンは現在借りている以上の金額を借り入れることはできません。また、実際におまとめローンで借り入れできるかは返済能力に問題がない場合に限られます。

ちなみに、緊急で医療費を支払うための借り入れや、個人事業主の事業用の借り入れも例外貸付けに分類されます。

参照:総量規制が適用されない場合について(日本貸金業協会)

除外貸付けなら総量規制の計算に入らない

総量規制の借入残高の計算から除外される「除外貸付け」は下記のとおりです。

  1. 不動産購入のための貸付け(いわゆる住宅ローン)
  2. 自動車購入時の自動車担保貸付け(いわゆる自動車ローン)
  3. 高額療養費の貸付け
  4. 有価証券を担保とする貸付け
  5. 不動産(個人顧客または担保提供者の居宅などを除く)を担保とする貸付け
  6. 売却予定不動産の売却代金により返済される貸付け

引用:総量規制が適用されない場合について(日本貸金業協会)


除外貸付けの場合、貸付金額が高額になることが多く、年収3分の1を適用するのが不適当な契約とされているからです。

例えば、年収600万円の人に3,000万円の住宅ローンがあったとしても、総量規制の範囲内の200万円であれば消費者金融カードローンの利用が可能なのです。

総量規制の範囲内でも確実に借りられるわけではない

審査 融資 銀行

総量規制の範囲内に収まるからといって、必ずしも総量規制の上限額が借り入れできるわけではありません。

ここでは、具体的な例を交えながら、総量規制の範囲内でも確実に借り入れできるわけではない理由について解説します。

審査は年収や勤め先など総合的な判断になる

カードローンの審査は、銀行や消費者金融による総合的な判断で行われます。総量規制の範囲内だからといって確実に借り入れできるわけではありません。

例えば中小企業の場合、大手企業に比較すると、景気による影響を業績に受けやすく、給料やボーナスがカットされやすい可能性があります。

以上のように、大手企業の社員と比較すると、中小企業社員のほうが生活が不安定であり、信用力は下がります。

年収だけではなく、所属する企業の規模などもカードローンの審査に影響する点は理解すべきといえるでしょう。

総量規制外のカードローンも総量規制の範囲以下の額しか借り入れできない可能性も

銀行系カードローンは総量規制外ではあるものの、審査が甘いわけではありません。

消費者金融カードローンの場合は最短即日の融資も可能ですが、銀行系カードローンの場合は最低でも1営業日はかかるので、審査に慎重といえます。

銀行は独自の審査で申込者の信用力をチェックします。

例えば収入が低く不安定な人の場合だと、信用力が低いと判断され、総量規制の範囲以下の金額しか借り入れできないこともあり得るのです。

信用情報に傷がついていると借り入れは難しい

「信用情報」に傷がついていると借り入れが難しくなる傾向にあります。

信用情報とは、カードローンなどの申し込み内容や契約内容、支払い状況、借入残高など、客観的な取引事実を登録した個人情報のことです。

延滞や債務整理をした過去があると5年~10年程度、「信用情報機関」が管理する信用情報に傷がついた「金融事故」の状態になります。

信用情報に傷がついているからといって融資をしてはいけない法律はありませんが、銀行や消費者金融は信用力が低い人に融資をした資金を回収できなくなるリスクを避けるために融資を控える傾向にあるのです。

銀行や消費者金融は信用情報機関から債務者の信用情報を取得しています。過去に起きた金融事故はどの銀行や消費者金融でも把握されていると思っておきましょう。

信用情報や信用情報機関の詳細については、「信用情報機関って何?3つの機関の違いや開示までの手順など徹底解説」の記事をご参照ください。

総量規制に引っかかって、カードローンを使えない場合の対処法

既に消費者金融カードローンから年収の3分の1もの金額を借り入れしているにもかかわらず、資金繰りが悪化してさらにお金が必要なケースもあるでしょう。

総量規制に引っかかって厳しくなった場合は、別の対処法を検討する必要があります。

ここでは下記の3つの対処法について解説します。

質屋を利用してお金を用意する

質屋の看板

ブランド品を保有している人は、質屋を利用すると総量規制などは関係なく借り入れができます。

質屋でお金を借りる場合、質に入れる品物の査定をしてもらい、査定額の7~8割ほどのお金が借りられます

例えば、質屋での査定額が200万円の高級腕時計を所有している場合、質屋からは約140万円ほど借りられる計算になります。

質に入れる物品の価値で借入額は決まります。年収が高くない人であっても、信用情報に傷がついている人でも、質屋から借り入れが可能です。

なお、期日までに返済すれば質に入れた物品は返却してもらえますが、返済できない場合は物品の所有権は質屋に移ることになります。

質屋でお金を借りる方法について詳しく知りたい人は、「質屋でお金を借りる仕組みを解説!返済利息や質入れ質流れについて」の記事をご参照ください。

公的融資を利用してお金を借りる

福祉事務所

既に消費者金融から総量規制の枠いっぱいで借り入れをしている人は、公的融資を利用することも考えてみましょう。

そんな公的融資の中でも、低金利で、かつ申し込みから融資までの期間が比較的短い、個人向け公的融資は下記のとおりです。

公的融資制度 緊急小口資金 生活福祉資金貸付制度
対象者 緊急かつ一時的な生計維持のための生活費としてお金を借りたい人 低所得世帯・高齢者世帯・障害者世帯
メリット 無金利で借りられる ・収入が低くても借り入れできる
・低金利または無利子で借りられる
デメリット 借り入れできる金額が10万円と少ない (※新型コロナウイルス感染症の影響を受けている場合は20万円が上限) 対象者の条件に当てはまらないと借り入れできない

消費者金融から融資を断られてしまった人でも、公的融資なら借り入れできる可能性があります。

国や自治体からの借り入れなので安心して利用できますし、金利も無利子、または年率1.5%と低金利で借りられるのも魅力といえるでしょう。

公的融資について詳しく知りたい人は、「国からお金を借りる方法|15の個人向け公的融資制度の条件や申請手順を解説」で詳しく説明していますのでご確認ください。

収入をアップする

総量規制に引っかかってお金が借りられない場合は、収入アップをめざすのも一つの考えです。

現在の職業で収入アップが難しいのであれば転職も検討してみましょう。転職に成功して収入が上がれば、生活も楽になります。

また、副業という形で複数の収入源を持つのもおすすめです。政府も副業を後押ししており、副業を許可する企業も増えています。

収入が増えれば生活に余裕ができるので、そもそも借り入れが必要なくなる可能性が出てきます。

この記事のまとめ

貸金業法の総量規制では、年収の3分の1までが借入上限額となります。

総量規制の対象になるのは消費者金融をはじめとした貸金業者で、消費者金融カードローンは原則、年収の3分の1を超えた借り入れができません

一方、銀行系カードローンは総量規制の対象ではないので、総量規制の枠を超えて借り入れできることになっています。

しかし、系カードローンの審査は慎重で、総量規制の対象外だからといって総量規制の上限以上の借り入れができるわけではありません。

特に収入が少なく不安定な人は、銀行系カードローンでも総量規制の枠を超えて借り入れは難しいと思っておきましょう。

もし総量規制に引っかかって、お金が借りられない場合には、質屋や公的融資などを頼るのも有効な選択肢といえます。

消費者金融や銀行のカードローンの審査に通らなかったとしても、質屋や公的融資なら利用できる可能性があるので、検討してみてはいかがでしょうか。

監修者 監修者

勝目 麻希

ライター、ファイナンシャルプランナー

勝目 麻希

新卒で総合職としてメガバンクに入行して、法人融資・金融商品販売等を担当。転職・結婚・出産を経て一時は専業主婦になったが、自分の知識や経験を活かしたいと思い独学でライターの道へ。現在は、ファイナンシャルプランナーの知識を活かして、金融系メディアを中心に執筆している。ライター以外の活動として、Webライターを育てる講座やマネーセミナーも実施中。
【保有資格】
2級FP技能士簿記3級

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