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「カードローンはやめとけ」と言われる理由は?デメリットと対策について
「カードローンはやめとけ」と言われる理由は?デメリットと対策について
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「カードローン はやめとけ」と言われる理由は?デメリットと対策について

カードローンはお金の使い道に制限がなく、担保や保証人なしでも利用できる便利な融資サービスです。

しかしながら「カードローンはやめとけ」「取り立てが怖い」、といった話を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。

この記事では「カードローンはやめとけ」と言われるデメリットについて解説します。

カードローンを安心して利用できる対策方法もお伝えするので、利用するか迷っている人はぜひ参考にしてみてください。

カードローンを借り入れるデメリット6つ

カードローンを借り入れるデメリット6つ

カードローンを借り入れることで起こりうる、デメリットを6つお伝えします。

金利相場が高い

カードローンを借り入れる一番のデメリットは、金利相場が高いことです。

以下は、ローン・業種別の利用限度額と金利相場をまとめたものです。

銀行カードローン 利用可能限度額 金利(年率)
みずほ銀行カードローン 800万円 年2.0〜年14.0%
三井住友銀行カードローン 800万円 年1.5〜年14.5%
三菱UFJ銀行カードローン 500万円 年1.8〜年14.6%
楽天銀行 800万円 年1.9〜年14.5%
消費者金融カードローン 利用可能限度額 金利(年率)
アコム 800万円 年3.0〜年18.0%
プロミス 500万円 年4.5〜年18.0%
アイフル 800万円 年3.0〜年18.0%
住宅ローン 変動金利 全期間固定金利
りそな銀行 年0.340%〜 年1.485%〜
みずほ銀行 年0.375%〜 年1.770%〜
PayPay銀行 年0.250%〜 年2.085%〜
自動車ローン(マイカーローン) 借入可能限度額 金利(実質年率)
三菱UFJ銀行 ネットDEマイカーローン 1,000万円 年1.500%〜年2.450%
損保ジャパン ジャパンダ・ネットマイカーローン(固定金利) 1,000万円 年1.400%〜年3.950%

カードローンは住宅ローンや自動車ローンと比較して、金利相場がかなり高いことがわかります。

カードローンの金利が高い理由は、審査がゆるくお金を借りやすいからです。審査がゆるいからといって必要以上に借りてしまうと、返済負担が重くなるので注意しましょう。

カードローンの金利相場の高さは「銀行<消費者金融<クレジットカードのキャッシング」となる

以下は、カードローンの金利相場を業種別にまとめたものです。

おおむね「銀行<消費者金融<クレジットカードのキャッシング」の順になっています。

業種別カードローン 金利相場
銀行カードローン 2〜14.5%程度
消費者金融カードローン 3〜18.0%程度
クレジットカードのキャッシング 15.0〜18.0%程度

銀行やクレジットカードのキャッシングは、各社金利にそれほど大きな差はありません。一方、消費者金融は企業規模が小さいほど金利は高く、審査はゆるくなる傾向があります。

実際にどのくらいの金利になるかは個々の状況次第ですが、なるべく低い金利で借りたいなら銀行カードローンを選ぶと良いでしょう。

借り過ぎになりやすい

カードローンは事業性資金を除いて使い道が自由なうえ、利用限度額の範囲内なら追加の借り入れが可能です。

ATMが自宅の近くにあれば簡単に借り入れできますし、返済が容易な場合は「すぐ返せるから大丈夫」と、必要以上に借り入れてしまう恐れがあります。

手軽で便利にお金が使えるということは、借入に対する抵抗感が薄まるものです。

「気がつくと返済しきれないくらいに借金が膨れ上がった」とならないように、十分に注意しなければなりません。

多重債務の危険性がある

カードローンの多重債務に陥り、返済に苦労している人は多いです。

多重債務は複数社のカードローン利息が加算されるので、返済期間が長引くほど返済の負担が増えることになります。

カードローンの使いすぎや多重債務を避けるためには、借り入れと返済を計画的に行うことが重要です。

また、実際に多重債務に陥ってしまったら、債務整理(債権者との交渉や裁判手続きで借金を減額・免除する制度)の利用も検討しましょう。

個人の信用情報に影響を与える

カードローンへ申し込むと、信用情報(個人情報や利用履歴など)が信用情報機関に登録されます。

登録された情報は銀行や消費者金融、クレジットカード会社で共有される、という仕組みです。

返済の滞納などで信用情報が悪化すると、クレジットカード作成時や住宅ローン審査に悪影響を与えるので注意しなければなりません。

遅延損害金が発生する恐れ

カードローンの返済が1日でも遅れると、遅延損害金として通常の返済額以上の支払いが必要になります。

遅延損害金とはその名の通り、返済が遅れたことに対するペナルティとして課せられるお金のことです。

遅延損害金利率はカードローン会社によって異なりますが、銀行カードローンで「年14%〜20%」、消費者金融カードローンは「年20%」となっています。計算式は以下の通りです。

遅延損害金 = 借入残高(元金) × 遅延損害金年率 × 延滞日数 ÷ 365日(うるう年は366日)容

例えば、遅延損害金利率20%のカードローンで100万円借り入れし、30日間延滞してしまった場合、以下のように求められます。

1,000,000 × 0.20 × 30 ÷ 365日 = 16,438円

利息制限法により上限利息が20%を超えることはありませんが、ほとんどのカードローンで利息が割高に設定されていることからも、返済の延滞は避けたいところです。

家族に借り入れが知られる可能性がある

カードローンの契約後に自宅にローンカードや書類が郵送されて、家族に知られるかもしれません。

また、返済が遅れると自宅に電話がかかってきたりハガキが届いたりするため、不本意な形で知られる可能性もあります。

もしカードローンの利用がバレてしまうと「お金の管理ができない」「気まずい」と思われるかもしれません。

銀行カードローンや消費者金融カードローンによっては、ローンカードの郵送を断ることもできるので覚えておきましょう。

返済負担を軽減する対策5つ

返済負担を軽減する対策5つ

ここでは、あなたの返済負担を軽減する方法を5つ紹介します。

低金利のローンを利用すること

少しでも低金利のカードローンを利用することで、返済の負担を減らせます。

利息の違いで返済額にどれほどの違いが出るか、実際にシミュレーションしてみましょう。

借入金額 返済月数 借入金利(年率) 毎月の支払額 利息合計 総支払額
パターンA 1,000,000円 12ヵ月 14.5% 90,022円 80,265円 1,080,265円
パターンB 1,000,000円 12ヵ月 12.5% 89,082円 68,990円 1,068,990円

借入利息が「2.0%」低いだけで、支払額に「11.275円」もの差が生まれました。

返済月数が長引くと支払い額はさらに大きくなることから、低金利のカードローンを利用するメリットは大きいといえます。

すでにカードローンを利用している人は、他社カードローンへの借り換えも検討してみてください。

繰り上げ返済を積極的に行うこと

繰り上げ返済を行うと返済期間が短くなるので、支払う利息が減り返済総額が少なくなります。

カードローンの繰り上げ返済は「臨時返済」「随時返済」と呼ばれ、毎月支払う約定返済とは別にお金を支払うことです。

繰り上げ返済を行うタイミングは、ボーナスが入ったときがもっとも現実的でしょう。

ただし、無理な繰り上げ返済で生活が苦しくなったり、残りの返済が滞ったりする可能性がある場合はおすすめできない方法といえます。

おまとめローンで借り換えること(多重債務の場合)

複数社のカードローンを一本にまとめたい人は、おまとめローンの利用もおすすめです。

おまとめローンとはひとつのカード会社や金融機関から融資を受けて、その融資額で借り入れを精算して借入先を一本化することを指します。

おまとめローンで低金利の1社に返済をまとめることで、利息の支払い額を抑え返済日の管理を簡素化できるでしょう。

返済額が膨らんで払えない場合や一本化して管理の手間を減らしたい方は、利用を検討してみてください。

無利息期間キャンペーンを利用すること

無利息期間キャンペーンを利用すると、お得にカードローンの借り入れを利用できます。

例えば「30日間無利息期間あり」キャンペーンなら、30日以内に返済を完了すれば利息はかかりません。

元金の返済のみになるので、返済の負担を大幅に抑えられます。

基本的に、無利息期間キャンペーンは消費者金融カードローンが行なっているので、気になる人はチェックしてみてください。

リマインダー機能を利用すること

スマホのリマインダー機能を活用すれば「振込みし忘れた!」という事態を防げます。

返済が遅れて遅延損害金が発生すると、返済の負担が増えるのはご承知のとおりです。

リマインダー機能を活用し「残高」と「振替日(返済日)」を確認するクセをつけることをオススメします。

借入先別のカードローン特徴

借入先別のカードローン特徴

ここでは、借入先別のカードローンの特徴やメリット・デメリットを簡単にまとめています。

自分に合っているカードローンを利用して、無理のない返済計画を立てましょう。

銀行の場合

銀行カードローンとは「メガバンク」「地方銀行」「ネット銀行」などが提供するカードローンです。

資金使途は事業性資金を除いて使い道が自由で、金利相場が低い点がメリットです。銀行から借りるという心理的な安心感がメリットです。

銀行カードローンのメリット
  • 銀行から借りることで安心感がある
  • 消費者金融カードローンと比較して上限金利が低い傾向にある
銀行カードローンのデメリット
  • 借入審査が厳しい傾向にある
  • 即日の借り入れができない
  • 口座開設が必要な場合がある
  • 原則電話での在籍確認が行われる

消費者金融(サラ金)の場合

かつてサラ金と呼ばれていたカードローン業者は、現在「消費者金融」と呼ばれています。

過去は厳しい取り立てやグレーゾーン金利での貸付を行っていたこともあり、「サラ金はやめとけ」「サラ金は取り立てが怖い」というイメージを持つ人は多いのではないでしょうか。

しかし、現在は規制が厳しくなったため、それほど激しい取り立てもしていませんし、金利も適法の範囲内です。

借り過ぎや違法業者には注意すべきですが、無利息キャンペーンなどメリットもあるため、上手に利用しましょう。

消費者金融カードローンのメリット
  • 即日融資に対応している
  • 借入審査がゆるい傾向にある
  • 「初回30日間利息0円」などの独自サービスがある
  • 担保なし・保証人なしで利用可能
消費者金融カードローンのデメリット
  • キャッシングを利用するとショッピングで使える金額が減る
  • 銀行カードローンと比較して金利が高い傾向にある
  • 長く利用するほど利息額が大きくなる
  • 総量規制により年収の3分の1までしか借り入れができない

クレジットカードのキャッシングの場合

キャッシングは正確にいうとカードローンではありませんが、「現金を借りられるサービス」という意味から、特徴を紹介したいと思います。

キャッシングとは、一般的に「クレジットカードに付帯するキャッシングサービス」のことです。

普段使いのクレジットカードにキャッシング機能があれば、改めてカードローンを契約する必要がなく、管理が楽になります。

ただし、原則としてショッピング枠とキャッシング枠は共通(合算)であり、借り入れすぎると普段の買い物で使えなくなる可能性があるため注意しましょう。

クレジットカードのキャッシングのメリット
  • 即日融資に対応している(サービスによる)
  • 利用限度額内であれば何度でも借り入れ可能
  • 担保なし・保証人なしで利用可能
  • 国産ブランドのカードなら海外でも利用できる
クレジットカードのキャッシングのデメリット
  • キャッシングを利用するとショッピングで使える金額が減る
  • カードローンと比較して下限金利が高い
  • カードローンと比較して利用限度額が低い
  • ローン審査に影響を与える可能性がある
  • 借入金額に応じて利息が発生する
  • 総量規制により年収の3分の1までしか借り入れができない

記事まとめ

記事まとめ

この記事では「カードローンはやめとけ」「消費者金融(サラ金)は危ない」といわれる理由について解説しました。

カードローンはお金の使い道に制限がなく担保や保証人なしで利用できますが、金利が高いというデメリットがあります。

現在の消費者金融は賃金業法という法律に則り、国の許可を得て営業している安全な金融業者です。

カードローンを利用する際は必要以上の借り入れをせず、計画的に返済していくことが求められます。

本記事で紹介した返済の対策方法を参考にして、返済の負担を減らしながら上手に付き合っていきましょう。

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