変額保険の仕組みを保険のプロがわかりやすく解説!

将来に向けて資産形成をしながら保障も確保したい
このように考えている方々の間で今、注目されているのが変額保険です。
しかし、変額保険の仕組みは難しく、元本割れのことやリスクのことが気になる方も多いでしょう。
変額保険の仕組みとして、運用成果によって受け取れる金額が変動するという特徴があるため、リスクのことなども踏まえると、加入前に変額保険の仕組みを理解しておくことは必須と言えます。
この記事では、変額保険の仕組みの基本からメリット・デメリット、向いている人の特徴までわかりやすく解説します。
- 変額保険の仕組み
- 変額保険の種類
- メリット・デメリット
- 向いている人



変額保険はどのような仕組み?

変額保険とはどんな生命保険なのか、普通の生命保険とは何が違うのかと疑問に思っている方は非常に多いです。
ここからは、変額保険の仕組みについて保険のプロがわかりやすく解説します。
インフレに対応できる
現在の日本では、物価上昇(インフレ)が続いています。
インフレとは、物価が上昇し、お金の価値が相対的に下がることです。
食料品や日用品など生活に必要なものの価格も上昇しており、家計への負担が大きくなっています。
変額保険は、保険料の一部を株式や債券などで運用する仕組みです。
運用成果によってはインフレによる資産価値の目減りに備えられる可能性があります。
ただし、運用実績によって受け取れる解約返戻金や満期保険金は増減するため、将来の受取額が保証されている仕組みではありません。
死亡保障を備えながら資産形成もしたい方におすすめです。
運用成果によって受け取り金額が変わる
変額保険とは、支払った保険料の一部を株式や債券、投資信託などで運用し、その運用成果によって保険金や解約返戻金が変動する生命保険商品のことです。
一般的な生命保険は契約時に受け取れる金額が決まっていますが、変額保険では運用実績によって将来の受取額が増減するため、受け取れる金額はあらかじめ確定していません。
変額保険の仕組みを理解するうえで重要なのは、運用成果が保証されていないことです。
変額保険の仕組みとして、市場環境によっては受取額が増えることもあれば減ることもあります。
多くの変額保険では死亡保険金に最低保証がありますが、満期保険金や解約返戻金には最低保証がないため、運用実績によっては払込保険料を下回る可能性があります。
資産形成と保障を同時に行える
変額保険は、資産形成と死亡保障を同時に備えられる仕組みの生命保険です。
そのため、運用による資産形成を目指しながら、被保険者が死亡または高度障害状態になった場合には、契約内容に応じた保険金を受け取ることができる仕組みになっています。
種類別で見る変額保険の仕組み

変額保険は、大きく分けて「有期型」と「終身型」の2種類があります。
それぞれ保障期間や運用の仕組み、保険金・解約返戻金の特徴が異なるため、仕組みや違いを理解して選ぶことが重要です。
ここでは、変額保険の種類ごとの仕組みや特徴をわかりやすく紹介します。
有期型:保障が一定期間のみ続く変額保険のこと
有期型の変額保険とは、保障が一定期間のみ続く仕組みの変額保険のことです。
契約時に定めた保険期間中は死亡保障を受けられ、保険期間が満了すると契約は終了します。
支払った保険料の一部は株式や債券などで運用されるため、運用実績に応じて満期保険金や解約返戻金は増減します。
一方、多くの商品では死亡保険金に最低保証が設けられており、運用成績が悪化した場合でも、一定額の死亡保障を確保することができます。
有期型の仕組みとしては、将来の教育資金や老後資金など、一定期間を目標に資産形成をしながら保障も備えたい方に向いています。
終身型:一生涯にわたって死亡保障が続く変額保険のこと
終身型の変額保険とは、一生涯にわたって死亡保障が続く仕組みの変額保険です。
契約が満了することがないため、万が一のときに備えながら、長期的な資産形成を目指せます。
支払った保険料の一部は株式や債券などで運用され、運用実績に応じて解約返戻金が増減します。
運用が好調であれば解約返戻金が増える仕組みですが、市場環境によっては払込保険料を下回ることもあります。
一方、多くの商品では死亡保険金に最低保証が設けられているため、運用成績が悪化した場合でも、契約時に定められた最低限の死亡保障を確保できます。
終身型の仕組みとして、資産形成と一生涯の死亡保障を両立したい方に向いています。
メリットは?

変額保険には、資産形成と保障を両立できる仕組みであることや、長期運用による資産の成長が期待できることなど、さまざまなメリットがあります。
一方で、メリットを十分に活かすためには、変額保険ならではの仕組みや特徴を理解しておくことが大切です。
ここでは、変額保険に加入する主なメリットを紹介します。
資産形成と保障を両立できる
変額保険の大きなメリットは、保障と資産形成を同時に行えることです。
一般的な投資信託には死亡保障はありませんが、変額保険であれば死亡保障を備えながら資産運用を行えます。
そのため、家族への備えを確保しつつ、将来に向けた資産形成も進めたい方に向いています。
また、長期運用を前提とすることで、運用成果による資産の仕組みが期待できます。
ただし、運用実績によっては資産価値が減少する可能性もあるため、リスクを理解したうえで加入を検討することが大切です。
インフレ対策になる可能性がある
物価上昇(インフレ)が続くと、現金や定額保険では資産の実質的な価値が目減りする可能性があります。
変額保険は、保険料の一部を株式や債券などで運用する仕組みのため、運用成果によってはインフレによる資産価値の目減りを抑えられる可能性があります。
ただし、運用実績によって受取額は増減するため、インフレ対策の効果が保証されるわけではありません。
将来的な物価上昇に備えながら、保障と資産形成の仕組みを両立したい方にとって、変額保険は有力な選択肢の一つといえるでしょう。
長期運用による資産増加が期待できる
変額保険は、長期運用との相性が良い生命保険です。
短期間では市場価格の変動による影響を受けやすいものの、長期で運用を続けることで、市場の成長による恩恵を受けられる可能性があります。
また、多くの変額保険では運用益が再投資される仕組みのため、長期間運用を続けることで複利効果も期待できます。
そのため、若いうちから加入し、時間をかけて資産形成を進めたい方に適した仕組みの生命保険といえるでしょう。
デメリットは?

変額保険には、資産形成と死亡保障を両立できるなどのメリットがある一方で、運用リスクや元本割れの可能性など、事前に理解しておきたいこともあります。
加入後に後悔しないためには、メリットだけでなくデメリットも把握したうえで、自分に合った生命保険かどうかを判断することが大切です。
ここでは、変額保険の主なデメリットについて解説します。
元本割れのリスクがある
変額保険の仕組みを理解するうえで、最も重要なポイントの一つが元本割れのリスクです。
運用実績によっては、解約返戻金や満期保険金が払込保険料を下回る可能性があります。
そのため、元本保証の仕組みを重視する方にはあまり向いていません。
手数料や保険コストがかかる
変額保険には、生命保険契約の維持・管理費用や死亡保障にかかるコストに加え、運用に関する費用などがかかります。
そのため、投資信託だけで資産運用を行う場合と比べると、コスト負担が大きくなることがあります。
加入後に後悔しないためにも、契約前にどのような費用がかかるのかを確認することが大切です。変額保険の仕組みだけでなく、コスト面も比較したうえで検討しましょう。
短期間の運用には向かない
変額保険は、長期運用を前提とした仕組みの生命保険です。
契約から間もない時期に解約すると、運用実績によっては解約返戻金が払込保険料を下回る可能性があります。
また、商品によっては解約控除が設定されている場合もあり、受取額がさらに少なくなることもあります。
そのため、変額保険は数年以内に使う予定の資金ではなく、老後資金や教育資金など、長期的な目的で準備する資金の運用に向いています。
変額保険がおすすめな人の特徴は?

加入後に後悔しないためにも、どのような人に変額保険が向いているのかを確認しておきましょう。
インフレに合わせて資産形成をしたい人
将来のインフレによる資産価値の目減りに備えながら、計画的に資産形成をしたい方には、変額保険が選択肢の一つとなります。
変額保険は、保険料の一部を株式や債券などで運用する仕組みのため、長期運用を続けることで市場の成長による恩恵を受けられる可能性があります。
そのため、10年から20年以上の長期的な運用期間を確保できる方に向いている生命保険です。
投資と保障の両方を行いたい人
資産運用だけでなく、万が一に備える保障も確保したい方には、変額保険が適しています。
変額保険は、保険料の一部を運用しながら、契約内容に応じた死亡保障を備えられる仕組みです。
そのため、資産形成と家族への備えを両立したい方にとって、有力な選択肢の一つといえるでしょう。
リスクを理解した上で運用できる人
変額保険は、保障機能に加えて投資性も備えた生命保険です。
そのため、運用実績によって受取額が変動することや、元本割れする可能性があることを理解したうえで、長期的な視点で運用できる方に向いています。
短期的な市場の値動きに左右されず、計画的に資産形成を続ける姿勢が大切です。
変額保険に加入する際の注意点

変額保険で後悔しないためには、メリットだけでなく注意点も理解しておくことが大切です。
運用リスクや生命保険にかかるコスト、商品の特徴を事前に把握することで、自分に合った生命保険かどうかを判断しやすくなります。
ここでは、変額保険に加入する際に確認しておきたいポイントを紹介します。
長期運用が前提であることを理解する
変額保険のメリットを十分に活かすには、長期的な視点で運用することが大切です。
短期間では市場価格の変動による影響を受けやすく、運用実績によっては解約返戻金が払込保険料を下回る可能性があります。
そのため、数年以内に使う予定の資金ではなく、老後資金や教育資金など長期的な目的で活用することが望ましいでしょう。
短期間で解約する可能性がある場合は、他の金融商品も含めて比較・検討することをおすすめします。
リスク内容をしっかり把握する
変額保険は、資産形成だけでなく保障機能も備えた生命保険です。
加入する際は、死亡保障や特約の内容に加え、運用実績によって保険金や解約返戻金が増減するリスクについても十分に理解しておくことが大切です。
また、過去の運用実績が良好であっても、将来の運用成果を保証するものではありません。
変額保険の仕組みやリスクを正しく理解したうえで、自分の目的やリスク許容度に合った商品を選びましょう。
まとめ:仕組みを活かして効率よく資産形成しよう

変額保険は、保険料の一部を株式や債券、投資信託などで運用し、その運用成果によって保険金や解約返戻金が変動する仕組みの生命保険です。
資産形成と死亡保障を両立できる一方で、運用実績によっては解約返戻金や満期保険金が払込保険料を下回る可能性もあります。
そのため、変額保険の仕組みやリスクを正しく理解し、長期的な資産形成を目的として活用することが大切です。
加入を検討する際は、メリットだけでなくデメリットやコスト、保障内容も十分に確認し、自分の目的やリスク許容度に合った商品を選びましょう。

