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ゆうちょ銀行でお金を借りる方法とは?貯金担保自動貸付けについても紹介
ゆうちょ銀行でお金を借りる方法とは?貯金担保自動貸付けについても紹介
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住んでいる地域に1つはある郵便局(ゆうちょ銀行)でもお金を借りることができる!

突発的な怪我や病気に見舞われたり、冠婚葬祭が重なってしまったりなど「お金が必要になる場面」に直面し、まとまった金額を準備する必要はあるものの「消費者金融」や「クレジット会社などの金融機関ローン」でお金を借りるのは抵抗がある、という方は多いのではないでしょうか。

実は、住んでいる地域に1つはある郵便局(ゆうちょ銀行)でもお金を借りることができます。

郵便局は、47都道府県全てに支店が展開されており、手紙や品物を配達する業務の他にゆうちょ銀行を展開して金融業務を手掛けています。

そういった身近な郵便局であれば、初めてお金を借りる方でも安心できるのではないでしょうか。

しかし、どんな審査があり、どんな方法でお金を借りることができるのかについて理解していないと、申し込むのが不安だと思いますので、今回の記事では郵便局(ゆうちょ銀行)でお金を借りる方法や自動貸付と呼ばれるサービスについて解説していきます。

サービスの中には新規受付終了しているサービスもあるため、最後までご覧いただけますと幸いです。

ゆうちょ銀行でお金を借りる方法は4つ

ゆうちょ銀行でお金を借りる方法は4つ

ゆうちょ銀行では、4つの方法でお金を借りることができます。

それぞれに貸付条件や期間、限度額といった設定がありますので詳しく解説します。

方法①貯金担保自動貸付け

貯金担保自動貸付けとは、ゆうちょ銀行にて提供している「定額貯金」や「定期貯金」を担保に融資を受けられる自動貸付方法のことです。

特徴としては「定額貯金」や「定期貯金」を担保にしているため、審査をせずに即日お金を借りることができ、有担保融資であることから「金利が安く」設定されています。

また、貸付の上限額は「預入金額の90%以内(最大300万円まで)」となっており、貸付の期間は「貸付日から2年間」で、期間内であれば何回でも借入が可能です。

あらかじめ「貯金担保自動貸付け」の申し込みをしておくことで、ゆうちょ銀行のキャッシュカードや通帳でお金を借りることも可能になります。

「貯金担保自動貸付け」の詳しい内容を以下にまとめます。

貸付担保 定額貯金 定期貯金
貸付期間 貸付した日から2年 貸付した日から2年
限度額 預入金額の90%以内( 最大300万円まで) 預入金額の90%以内(最大300万円まで)
金利 定額貯金の場合は返済時の約定金利は「+0.25%」 定期貯金の場合は預入時の約定金利は「+0.5%」
返済方法 預入口座に入金すれば自動的に返済となる(ATMでも可能) 預入口座に入金すれば自動的に返済となる(ATMでも可能)

方法②口座貸越サービス

口座貸越サービスとは、ゆうちょ銀行の預入口座で「現金の引き出し」や「クレジットカードでの引き落とし」などで、万が一「引き落とし金額の不足」が発生した場合、自動で不足分を融資してもらえるサービスのことです。

お金を借りるときの担保は不要で「最大30万円」まで融資を受けることが可能です。

ただし、口座貸越サービスの対象となるには、以下の条件を満たしたうえで審査に通過する必要があります。

「口座貸越サービス」の条件と利用内容について以下にまとめます。

口座貸越サービスの条件

  • 日本国籍の人もしくは永住許可等を受けている外国人の方
  • 契約時の年齢が満20歳以上70歳以下の方
  • ゆうちょ銀行の通常貯金を持っている(通常貯蓄貯金は除く)
  • 安定した収入がある方(年金収入も可、また配偶者が条件に該当する方)
  • 保証会社であるゆうちょローンセンター株式会社の保証を受けられる方
使用使途 自由(ただし事業性資金は除く)
利用金額 利用範囲内であれば1円単位で可能
限度額 10万円以上30万円以内(10万円単位)※審査結果により利用額が変動
金利 年14.0%(変動金利)
約定返済額 1万円 ※返済時の借入残高と利子等が1万円未満の場合は、借入残高と利子等の金額が返済額となる

方法③JP BANKカードのキャッシング

JP BANKカードは、ゆうちょ銀行が発行しているクレジットカードのことで、上記の「方法②口座貸越サービス」にて解説した口座貸越サービスと同様に、担保がなくても郵便局(ゆうちょ銀行)で融資を受けることが可能なサービスです。

注意点としては、即日発行には対応しておらず、申し込みから手元に届くまで1週間以上かかるため、すぐにお金が必要な場合は注意が必要です。

また、カード発行には審査があるので、自動貸付とは違い審査に通らないとキャッシングは利用できません。

また、JP BANKカードのキャッシングに関する金利については15.0%で、大手の消費者金融では上限金利が18%程度であることを考えると、キャッシング金利としては比較的低めに設定されています。

以下「JP BANKカード」の内容についてまとめます。

貸付担保 不要
貸付期間 最長2年8ヶ月
キャッシング利用枠 0~50万円
キャッシング融資利率 年15.0%
約定返済額 5,000円〜

方法④かんぽ生命の契約者貸付制度

かんぽ生命の契約者貸付制度は、貯金ではなく「保険金を担保」に「解約返戻金の8〜9割」を借り入れすることが可能です。

また、一般的なカードローンとは違い「自身の解約返戻金を担保とした貸付」になり借金扱いにならないため、信用情報に影響することがなく利用することができます。

また、返済能力ではなく「保険金を担保」にしていることで、金利が低く設定されていることも特徴です。

かんぽ生命の契約者貸付制度について以下にまとめます。

貸付対象 かんぽ生命で終身保険や学資保険等を契約している人
貸付期間 1年
貸付限度額 解約返戻金の8〜9割
金利 2.5%

注意点として、契約者本人が郵便局で手続きをする必要があることと、即日の借り入れはできないため注意しましょう。

また、返済が滞ったときに返済しないまま1年が経過すると利率が上がり、さらに1年が経過すると「保険金額が減額」されるリスクがあることにも注意が必要です。

万が一に備えて加入している保険の補償内容が「想定よりも薄くなってしまう」可能性があるため、利用の際は計画的に返済していきましょう。

番外編 住宅ローン

上記と同じく「お金を借りる」手段ではありますが、お金の使い道が「新築住宅の建設・購入資金または中古住宅の購入資金」など、限定的になるため番外編として解説します。

ゆうちょ銀行の取り扱っている住宅ローンは、以下の3つになっています。

ゆうちょフラット35

ゆうちょフラット35は、ゆうちょ銀行と住宅金融支援機構が提携して提供する「最長35年の全期間固定金利」の住宅ローンです。

2021年5月に取り扱いを開始したサービスで、特徴としては「全期間固定金利」となっているため、返済計画が立てやすく長期でお金を借りるには利用しやすい住宅ローンとなっています。

ソニー銀行の住宅ローン

ゆうちょ銀行ではソニー銀行と業務提携しているため、ソニー銀行の住宅ローンを仲介しています。

住宅ローンの特徴としては、変動金利が採用されており毎月中旬には翌月の金利が発表されるため、今月と来月の金利を比較しながら金利タイプを変更することが可能です。

新生銀行の住宅ローン

上記と同じく、ゆうちょ銀行では新生銀行と業務提携しているため、新生銀行の住宅ローンを仲介しています。

変動金利と固定金利を選択することができるため、自身のライフプランに沿った返済が行えます。

以下、ゆうちょ銀行で選択できる3つの住宅ローンについて詳しくまとめます。

種別 ゆうちょフラット35 ソニー銀行の住宅ローン 新生銀行の住宅ローン
貸付期間 15年以上35年以内 or 完済時に80歳となるまでの年数 ※いずれか短い期間 1年以上35年以下 5年以上35年以内
貸付限度額 100万円〜8,000万円 500万円〜2億円 500万円〜1億円
金利 固定金利(返済期間20年以下0.88%、返済期間21年以上1.04%) 変動金利(0.397%) 変動金利タイプ0.45%、固定金利タイプ1.40%
手数料 借入金額×2.2% 借入金額×2.2% 借入金額×2.2%

貯金担保自動貸付けは、審査なしでお金を借りることができる?

貯金担保自動貸付けは、審査なしでお金を借りることができる?

ゆうちょ銀行でお金を借りる方法について解説をしましたが、その中で紹介した「貯金担保自動貸付け」については「基本的に審査なし」でお金を借りることが可能です。

そのため、定期的な収入がない方でも自動貸付やキャッシングを利用することができます。

通常のカードローンでお金を借りる時は「返済能力があるか」が重要になり、申し込み時に実施される審査は返済能力を見極める目的で行われています。

そのため、審査時に「貸し倒れのリスクが高い」と判断された方は融資を受けられないケースがほとんどです。

しかし、ゆうちょ銀行の貯金担保自動貸付けは「借入した人の貯金」を担保としていることで「貸し倒れのリスクが発生しない」ため、審査を実施し返済能力を判断する必要がありません。

また、定期的な収入のない未成年であった場合も、ゆうちょ銀行に「定額貯金」や「定期貯金」があればお金を借りることが可能になります。

ただし、貯金担保自動貸付けで借りたお金を返済できなかった場合、定期貯金が自動解約になり返済金として充てらてしまうため、審査なしで借入できるサービスとはいえ注意が必要です。

ゆうちょ銀行のカードローン「したく」は取り扱いが終了

ゆうちょ銀行のカードローン「したく」は取り扱いが終了

ゆうちょ銀行では、ここまで紹介してきた借入方法の他に「したく」というカードローンも存在していましたが、2018年10月31日をもって新規受付が終了しています。

以前の知識で「ゆうちょ銀行にもカードローンがあったはず」と記憶している方は、現在は取り扱いがないため注意しましょう。

元々「したく」というカードローンについては、スルガ銀行と提携し提供していたサービスでしたが、スルガ銀行の不正融資問題をきっかけに業務提携が解消されたため、取り扱いがなくなったサービスになります。

当時の「したく」に関する情報は以下です。

申込対象者 申込時の年齢が満20歳以上70歳以下で、安定した収入がある方
資金使途 基本的に自由
借入上限額 10万円〜500万円(初回は300万円まで)
利率 年7.0%〜14.9%
不正融資問題について 本来なら自行の融資基準を満たさないケースでも、審査部門に提出する書類を基準に見合うように改ざん、偽装して融資を承認させるなどの不正が行われていた問題のこと

ゆうちょ銀行では「したく」が唯一のカードローンだったため、現在はカードローンの扱いはありません。

そのため、カードローンを利用したい方は、消費者金融や銀行が提供しているカードローンへの申し込みが必要です。

また、スルガ銀行との業務提携がなくなったことにより、「夢航路」と呼ばれる各種ローンの取り扱いも終了しています。

パーソナルローン「夢航路」 自己投資応援プラン、教育プラン、オートプラン(マイカーローン)、ハッピープラン(ブライダルローン)、エコプラン(太陽光システムの導入などに活用できるローン)、リフォームプラン、不動産プラン フリープラン

「財産形成貯金担保貸付け」と「国債等担保自動貸付け」も新規申し込み終了

「財産形成貯金担保貸付け」と「国債等担保自動貸付け」も新規申し込み終了

ゆうちょ銀行の総合口座で管理する「財形定額貯金や財形年金定額貯金、または財形住宅定額貯金」や「国債」を担保として自動貸付を行っていた「財産形成貯金担保貸付け」と「国債等担保自動貸付け」についても、現在は新規の申し込み受付を終了しています。

どうしても資金を借入したい場合は、財形定額貯金の解約もしくは国債の売却を行って、定期預金として貯金担保自動貸付けを利用すると、貯金を担保に低金利で融資を受けることが可能になります。

記事まとめ

記事まとめ

今回の記事では、地域に密着して安心感のある郵便局(ゆうちょ銀行)でお金を借りる方法について解説をしました。

お金を借りる方法については、いくつかありますが定期預金などの担保があれば「無審査かつ低金利」で資金調達できるのが、ゆうちょ銀行の強みです。

まとまったお金が必要だが、消費者金融などから借りるのに抵抗がある人は、最初にゆうちょ銀行の自動貸付を検討してみてはいかがでしょうか。

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