友達に借金を頼むときのポイントや、人間関係を壊さないための注意点などについて解説

お金を用意しなければならず、カードローンの利用が難しいときに、友達からお金を借りることを検討する方もいるでしょう。

しかし、友達に頼む際には理由をどのように説明すべきか、わからない方も多いかもしれません。

また、借入によって人間関係にヒビが入る可能性があるため、この点が心配な方もいるでしょう。

そこでこの記事では、友達に借金を頼むときのポイントや、人間関係を壊さないための注意点などについて解説していきます。

友達からお金を借りる理由として多いもの

友達からお金を借りる人は、どのような理由で借りる場合が多いのでしょうか？

ここでは、お金を借りる理由として多いものを5つ紹介します。

参照：友達にお金を借りる理由や金額はいくらまで？経験者100名のアンケート結果

手元のお金が少なかったから

財布の中のお金が少ないため、一時的に友達からお金を借りるのはよくあるケースです。

数千円～数万円程度のお金を借り、数日以内に返済するという状況がこれに当てはまります。

この場合、金欠が原因でお金を借りているわけではなく、数日以内に返済するので全く問題ない借入といえるでしょう。

生活費が足りなかったから

生活費が足りずに友達からお金を借りるというのも、よくある理由です。

食費や交通費などの生活に必要不可欠なお金が足りず、友人から借りる場合がこれに当てはまります。

生活費不足の主な原因としては、収入の割に生活水準が高いことや無駄遣いが挙げられます。

この場合、普段からお金が足りないのが借金の原因なので、返済に困るケースも珍しくありません。

ギャンブルに使うため

パチンコや競馬など、ギャンブルに使うために借りるという方も決して珍しくありません。

ギャンブルのために友達からお金を借りる人の中には、正直に理由を伝える人と嘘をつく人に分かれます。

ギャンブルをする友達には正直に伝える場合が多い一方、ギャンブルをしない友達には生活費や医療費が足りないなど、別の理由を伝えることが一般的です。

友達に嘘をついてまでお金を借りる人は、ギャンブル中毒などの問題を抱えている場合もあり、金銭面・人間関係のトラブルに発展する場合も少なくありません。

飲み代を支払うため

飲み代を支払うというため、というのもありがちな理由です。

友達どうしで飲みに行ったときに飲み代が足りなくなり、お金を借りるというケースが多く、酔った勢いで気軽に貸し借りする状況が多いようです。

金額は、高くても数万円程度の場合が多く、それほど大きなトラブルに発展する可能性は低い理由といえます。

ただし、借りる頻度があまりにも高いと、積もり積もって大きな金額になってしまう可能性もあります。

家賃を支払うため

家賃を支払うために友達からお金を借りる人もいます。

失業や収入減少によって家賃を払えないときに、友達からお金を借りることでその場をしのぐ場合があります。

ただし、この場合には翌月もお金が足りなくなる可能性が高く、返済が滞り人間関係の摩擦につながる可能性があります。

そのため、本当にお金に困っているのであれば、公的融資制度を利用したほうがよいでしょう。

たとえば、解雇や離職、やむを得ない休業などで生活に困窮している場合に利用できる住居確保給付金は、家賃を支払えないときに利用できる可能性のある給付金です。

こういった制度を活用すれば、お金の貸し借りが原因で、人間関係にヒビが入るのを防げるでしょう。

参照：住居確保給付金 | 厚生労働省

お金の貸し借りで友人関係を壊さないために、理由は正直に話すべき

友達にお金を借りるときには、お金が必要な理由をどのように伝えるべきかで悩む方も多いでしょう。

お金の貸し借りによって、親密な人間関係であっても悪化する可能性があるため、伝え方には注意が必要です。

ここでは、友達からお金を借りる際の伝え方のポイントを解説していきます。

嘘をつかずに誠意をもって理由を伝える

友達からお金を借りるときは、嘘をつかずに、借りたい理由を誠意をもって伝えるようにしましょう。

お金が足りなくなってしまった事情を正直に伝えることで、相手に誠意が伝わり信頼を得られる可能性が高くなります。

その結果、「そういう理由であればやむを得ない」と納得してもらいやすく、お金を借りられる可能性が高くなるでしょう。

一方で、嘘をつくと、発覚した際に貸してもらえなくなるだけでなく、信頼を失い人間関係に悪影響を及ぼす可能性があります。

嘘をつくといい結果にならない場合が多いので、本当のことをありのままに伝えるのが一番です。

可能であれば直接会って話す

誠意を相手に伝えるためには、可能であれば直接会って状況を伝えるのがおすすすめです。

直接は言いにくいかもしれませんが、信頼してもらうためにはできるだけ直接会って話したほうが、よい結果になる可能性が高いです。

もしも、距離が遠い場合や会うのが難しい場合でも、文章で「お金を貸してほしい」と伝えるのは控えるべきです。

会えない場合は、メッセージではなく電話で直接話しながら、お金を借りたい理由を説明するようにしましょう。

友達からお金を借りるメリット・デメリット

友達からお金を借りることには、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか？

ここではメリット・デメリットをそれぞれ紹介します。

メリット

友達からお金を借りるメリットは以下の2つです。

• 利息が発生しない
• 審査がない

それぞれについて簡単に解説していきます。

利息が発生しない

友人からお金を借りる大きなメリットの一つが、利息が発生しないことです。

金融機関からお金を借りると利息が高く、たとえば消費者金融では18.0%程度がかかり、負担が非常に大きくなってしまいます。

その点、友達から借りる場合には負担がかからず、余計な負担を抑えることが可能です。

審査がない

審査がないのも友達からお金を借りるメリットです。

銀行や消費者金融のカードローンの審査では、収入・勤務先・雇用形態・信用情報などさまざまな情報を確認し、融資の可否が判断されます。

そのため、信用情報に傷があったり年収が低かったりすると、お金を貸してもらえない可能性が高くなります。

一方で、友達からお金を借りる場合には特に審査がないので、カードローンの審査に通るのが難しい状況でも借入できます。

デメリット

友達からお金を借りるデメリットは以下の通りです。

• 人間関係にトラブルが発生する場合がある
• 借入できる金額が少ない

それぞれを簡単に解説します。

人間関係にトラブルが発生する場合がある

人間関係にトラブルが発生する可能性がある点が、友達からお金を借りる大きなデメリットです。

予定通り返済できているうちはよいのですが、万が一返済が滞った場合、これまで良好だった人間関係に亀裂が入る恐れがあります。

また、一般的にお金の貸し借りはトラブルに発展しやすいイメージがあるため、「お金を貸して欲しい」と頼んだ時点で、相手から悪いイメージを持たれる場合もあります。

それだけ友達からお金を借りるのはリスクが高く、気軽に行うべき行為ではないことがわかります。

借入できる金額が少ない

友達からお金を借りる場合、カードローンなどに比べて借りられる金額は通常小さくなります。

カードローンでは、審査結果によっては50万円や100万円以上などの、まとまった金額を借入できます。

しかし、友達からの借入では、貸してもらえたとしても多くて5万円～10万円程度になる場合が多く、必要な金額を用意できない可能性があります。

まとまった資金が必要な場合には、友達に頼むのではなく銀行や消費者金融などを利用したほうがいいでしょう。

お金を友達に借りるならいくらまで

友達からお金を借りる際に、いくらぐらいまでなら借りても大丈夫なのか悩む方も多いでしょう。

ここでは、友達から借りてもよい金額の目安について解説していきます。

友達からお金を借りる際は金額をできるだけ抑えよう

友達からお金を借りる際は、できるだけ金額を小さく抑えるべきです。

お金を多く借りると、相手が一生懸命貯めてきたお金を受け取ることになり、与える負担が大きくなってしまうからです。

お金を借りる際、相手は「本当に返してくれるんだろうか？」という不安を抱えながらもお金を渡すことになります。

そういった場面で、「好きなことに使えるように、少し多めに借りておこう」などと考え、相手に負担をかけるのは誠実な対応とは言えません。

友達からお金を借りる際は、金額を控えめにし、相手に極力迷惑をかけないようにしましょう。

常識的に借りていいのはいくらまで？

借りてよい金額は相手によっても変わりますが、一般的には多くても5万円～10万円程度と考えておくとよいでしょう。

相手の大きな負担を与える金額はNGなので、よほど特別な理由がない限りは、この程度が借りても大丈夫な金額になりそうです。

また、「友達にいくらまで貸せるか？」というテーマで行われたアンケートでは、ほとんどの人が5万円未満と回答しています。

5万円を超える金額を貸してもらう場合、相手の心理的負担はかなり大きくなる可能性が高く、かなり負担をかけていることを自覚しなければいけません。

お金を借りる際には、相手との信頼関係を大切にしながら、お互いにとって心地よい範囲にとどめるべきです。

参照：友人に頼まれたらいくらまで生活費を貸せる？ | お金を借りる即日融資110番ガイド

借りられる金額は相手にもよる

ここまでにお伝えした通り、一般的に友達から借りられる金額は、多くても1万円～5万円程度でしょう。

ただし、相手が経済的に余裕がある場合は、本当に必要なら、まとまった金額の借入をお願いしてもよいでしょう。

しかし、裕福な相手だからといって、本当に必要な金額以上を借りるのはよくありません。

裕福な人はお金を大切にしている場合も多いため、無暗に多くの金額を借りるのは控えるべきです。

また、相手が裕福な場合でも、返済が滞ると友情にヒビが入る恐れがあるので注意が必要です。

むしろ、一般的な収入の人よりも返済にシビアな可能性もあるので、少しでも滞納すると厳しい見方をされるかもしれません。

結局のところ、裕福な友人からお金を借りる場合でも、返済できる範囲内で必要最低限の金額に留めておくことが大切です。

友達にお金を借りる場合はいつまでに返済するのか決めておくことが重要

友達からお金を借りる場合、いつまでに返済するのかを明確に決めて、伝えてから借りるのが重要です。

「いつか返済する」「お金に余裕が出たら返す」などの説明では、返済する気がないと思われる可能性が高いからです。

ただし、無理に早い期日を伝えるのはおすすめできません。

約束を守れなかった場合に余計に信頼を失うことになるので、現実的に返済可能な期限を伝えるようにしましょう。

借証書・契約書を作るケースも

友達からお金を借りる場合に、業者から借り入れる場合と同様、借用書（金銭消費貸借契約書）を作るケースもあります。

借用書は、お金の貸し借りがあったことを証明し、返済義務を明確にする重要な書類です。

お金を貸す側から見ると、借用書がなければ返済が滞った際に回収が困難になります。

一方で、借用書さえあれば裁判によって強制執行することが可能になります。

友達からお金を借りる際には、以下のように必要事項などを明記し確実に返済する意思を示すようにしてください。

1. 貸主と借主のフルネーム
2. 借入れる金額
3. 返済期限
4. 利息がある場合の利率
5. 契約日
6. 両者の署名や押印

これらの必要事項をきちんと記入することで、効力のある借用書になります。

友達に安心感を与えられるよう、必要事項を漏れなく記入した借用書を作成するようにしましょう。

参照：借用書には、どのような内容を記載するべきですか？ | 法テラス

よくある質問

ここでは友達からお金を借りることについて、よくある質問とその回答を紹介しています。

友人からお金を借りることは違反行為？

友人からお金を借りることには特に違法性はなく、借りても問題はありません。

ただし、何度も繰り返しお金を借りると、お金を貸す友達は貸金業の仕事としてお金を貸している、とみなされる可能性があります。

その場合、貸金業者としての登録をせずにお金を貸していると判断され、違法行為になってしまう恐れがあります。

友達からお金を借りることに違法性はありませんが、頻繁に借りてしまうと問題が発生する可能性があるので、気を付けましょう。

ラインの履歴はお金を貸し借りした証拠になる？

ラインでのやり取りは、お金を貸し借りした証拠になります。

「お金を貸してほしい」「今月は返済が難しい」など、借金に関するやりとりがあれば、貸し借りの事実の証拠とみなされるでしょう。

返済が滞ると、借用書がない場合でもこういった履歴をもとに裁判に発展し、強制執行される可能性があります。

友達からお金を借りて返さないと罪になる？

友達からの借入を滞納しただけでは、通常、詐欺罪などの罪に問われることはありません。

そのため、詐欺罪の罪で起訴されたり警察につかまったりといった心配は、必要がありません。

ただし、例外として以下の場合は、相手をだましお金を奪ったと判断され詐欺罪に該当する可能性があります。

• 最初から返済するつもりがない
• 嘘の借入理由を伝えて借りた

友達からの借入が詐欺とみなされないためには、借りたお金をきちんと返済することが重要です。

記事まとめ

友達からお金を借りるときには、嘘はつかずに本当の理由を伝え、誠意が伝わるようにしましょう。

また、LINEやメールなどメッセージではなく、できれば直接会って話すのが望ましいです。

そのうえで、借用書を交わしいつまでに返済するかの計画を伝え、約束を破ることなく返済するようにしてください。

こうすれば、友情を壊すことなく、友達からお金を貸してもらえる可能性が高くなります。

ぜひ本記事を参考に、友達との信頼関係を大切にしつつ、ピンチを乗り切れるようにしてください。