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CICに情報開示するデメリットはほぼ「ない」!開示請求を行う方法も解説
CICに情報開示するデメリットはほぼ「ない」!開示請求を行う方法も解説
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CICに情報開示請求によるデメリットの有無について説明

CICを含む信用情報機関にマイナスの情報が記録されていると、クレジットカードやローン、携帯電話料金の契約などが困難になる可能性があります。

そのため、自分の信用情報の状態が気になる方も多いのではないでしょうか?

また、情報開示の照会によって照会履歴が残り、信用情報に傷がつくなどのデメリットがあるのではないか、と懸念する人もいるかもしれません。

この記事では、CICに情報開示請求によるデメリットの有無について説明します。

さらに、情報開示請求の方法や、CICから開示された情報を確認する際のポイントについても紹介していきます。

CICに信用情報開示する場合のデメリットはほぼ「ない」

CICに信用情報開示する場合のデメリットはほぼ「ない」

結論からいえば、CICを含む信用情報機関に、信用情報の開示請求を行うデメリットはほぼありません。

多くの方が、「CICへ情報開示請求すると、照会履歴が残り今後の信用情報に傷がつくのでは?」と考え、この点がデメリットになるのを心配しています。

しかし、実際には照会履歴の有無が信用情報に影響を与えることはなく、開示請求をしてもローンやクレジットカードの審査に悪影響を与えることはありません。

したがって、信用情報に傷がつく心配をする必要は無く、安心してCICへの情報開示請求をして大丈夫です。

CICに情報開示請求をするデメリットは手間・費用がかかる点

CICに情報開示請求をするデメリットを強いて挙げるのであれば、開示請求に手間と費用がかかることくらいでしょう。

CICに情報開示請求をするためには、インターネットもしくは郵送で手続きを行う必要があります。

インターネットでの開示請求の場合は、個人情報の入力やスマホの操作などが必要となります。多少の手間と500円程度の手数料がかかるので、この点がCICに情報開示するデメリットと言えそうです。

また、情報開示請求を行う際にはCIC以外にも、日本信用情報機構(JICC)と全国銀行協会信用情報センター(KSC)にもあわせて情報開示請求するのが一般的です。

これらの機関への開示請求については、それぞれ1,000円の手数料がかかります。

そのため、CIC、JICC、KSCの3つの機関に対して情報開示請求を行うと、合計で2,500円程度の費用と、それぞれの機関に対して情報開示請求する手間がかかることになります。

この点が、情報開示請求のデメリットといえそうです。

参照: 本人による開示申し込み(スマホ申込) | 開示を申し込む | 開示サービス | 日本信用情報機構(JICC)指定信用情報機関, 本人開示の手続き | 全国銀行個人信用情報センター | 一般社団法人 全国銀行協会

そもそもCICとは

そもそもCICとは、クレジット会社の共同出資により昭和59年に設立された信用情報機関です。

消費者のクレジットおよび消費者ローンに関する信用情報(個人の属性・契約内容・支払状況・残債額など)を収集し、クレジット会社からの照会請求の際に提供しています。

銀行や消費者金融、携帯電話会社などやローン契約や分割払いを行う会社が加盟しており、これらの企業が消費者の支払い能力を確認するのに利用されます。

個人が信用情報を確認するメリット

個人が信用情報を確認すると、過去のローンやクレジットに関する取引の客観的な事実を確認できます。

そのため、情報開示請求をして内容を閲覧することにより、自分自身にどの程度の信用力があるかを推定できるメリットがあります。

ローンやクレジットカードの審査に落ち続けており、その原因がわからないときは、情報開示請求をすることで原因を特定できる可能性があるでしょう。

また、多重債務状態や滞納の件数が増えてしまい、借入先や金額を把握できなくなったときに、情報開示請求を行えば現状を把握できます。

したがって、多少の手間や費用がかかるデメリットよりも、自分の信用情報を正確に把握できるメリットのほうが大きいといえるでしょう。

情報開示請求を行う方法

情報開示請求を行う方法

ここでは、CICに情報開示請求を行う手順を解説していきます。CICへの情報開示請求は、インターネットもしくは郵送で行えます。

インターネットを利用した場合の料金は500円で、即日での情報閲覧が可能です。一方、郵送での請求は料金が1,500円かかり、情報閲覧できるまでに10日程度かかるのがデメリットです。

特別な理由がない限りは、インターネットで情報開示請求するといいでしょう。

ここからは、両方の開示請求の手順を説明するので、好きな方法を選んでみてください。

インターネットで情報開示請求をする方法

インターネットでCICに情報開示請求をする手順は以下の5ステップです。

1. 受付番号を取得する

クレジットカードやローンの契約で利用した電話番号を入力し、受付番号を取得します。

2. 認証コードを取得する

取得した受付番号と携帯電話の番号を入力すると、SMSで認証コードが送られてきます。

認証コードを入力すると個人情報の入力画面に移行します。

3. 個人情報を入力する

続いて個人情報を入力していきます。

キャリア決済についての信用情報開示も行いたい場合は、取得した認証コードも入力してください。

4. 利用手数料を決済する

続いて情報開示に必要な費用を決済します。利用手数料は500円(消費税込み)です。

カード決済の場合は自動的に決済が終了します。

一方で、キャリア決済の場合は携帯電話各社の決済画面で決済する必要があります。

5. 開示情報が表示される

最後にパスワードを入力すると、CICの開示報告書を閲覧できます。

郵送で情報開示請求する方法

郵送でCICに情報開示請求をする手順は以下の4ステップです。

1. 信用情報開示申込書を記入する

CICの公式ページから信用情報開示申込書をダウンロードおよび印刷をし、必要事項を記入しましょう。

2. 手数料を用意する(1,500円)

続いて開示利用券(コンビニチケット)またはゆうちょ銀行の定額小為替証書で1,500円を支払います。

3. 必要書類の記入と本人確認書類の準備

本人確認書類などの必要書類を用意しましょう。

必要な申し込み書類は申込者によって異なるので、CICの公式ページを確認し必要なものを用意してください。

申込者本人の情報開示請求をする場合は、以下の3種類の書類が必要です。

  • 信用情報開示申込書
  • 本人確認書類
  • 手数料(開示利用券(コンビニチケット)または定額小為替証書)

4. 必要書類を投函する

必要書類をまとめて、郵送開示センターに郵送してください。約10日後に開示報告書が届きます。

CICの信用情報を見る際のポイント

CICの信用情報を見る際のポイント

CICの信用情報を確認する際に、どのような点を確認すればいいのでしょうか?

重要なのは、信用情報に傷があるかどうかが一目で分かる個所を確認することです。

具体的には、信用情報(正式には信用情報開示報告書)の「返済状況」「入金情報」の2個所に注目するのが大切です。

それぞれの見るべきポイントは以下の通りです。

申し込み状況

申し込み状況とは、クレジットカードやローンなどの商品やサービスに申し込んだ履歴のことです。

例えば過去半年にクレジットカード2件、カードローン1件の審査に申し込んだ場合、これらの申し込み履歴が残ります。

この履歴は、クレジット会社などが審査の際のCICの信用情報を照会した際に記載されます。

一般的に、申し込み状況の履歴は半年程度残るといわれています。

過去半年の間に申し込み履歴が複数存在すると、お金に困って借入先をさがしていると判断される可能性があります。

その結果、返済能力が疑問視されローンやクレジットカードの審査で不利になる恐れがあります。

返済状況

過去に65日以上もしくは3か月以上の滞納履歴が存在する場合、返済状況の欄に「異動」と表示されます。

滞納の履歴などがなければ空欄になるので、「異動」と表示されている時点で、ローンやクレジットカードなどの新規契約は難しくなるでしょう。

異動と記載されるのは以下の3つの状況です。

  • 3ヶ月以上の延滞:クレジットカードやローンの支払いが3ヶ月以上遅延している場合
  • 破産手続開始決定:自己破産の手続きが開始された場合
  • 保証会社による代理返済:ローンの返済ができず、保証会社が代わりに返済した場合

「異動」の記載は、記録が残った原因が解消してもすぐ消えるわけではありません。

一度長期滞納してしまうと、返済により滞納を解消したとしても、情報の保有期間がくるまで「異動」の記載が残り続けます。

CICから異動の履歴が削除されるのは、原因が解消されてから5年間といわれています。

入金情報

入金情報の箇所には、直近の過去24か月分の入金状況の表が載っており、一目で延滞履歴があるかどうかを確認できます。

入金状況は、以下の3種類のマークによって記載されます。

マーク マークの意味
請求通りに問題なく入金されている
P 請求の一部の金額のみが入金されている(リボ払い)
A 一切入金されず未入金されていない

「P」のマークはリボ払いなので、特に問題ありません。

しかし、入金情報にAが並んでいる場合、審査の際に心証が悪くなるのは言うまでもありません。

そして”A”が3か月以上連続して記載されると、「返済状況」の欄に異動履歴が残り、いわゆる金融ブラックと呼ばれる状態になります。

この状態になると、カードローンやクレジットカード、携帯電話の契約など、様々な審査に通らなくなるなどのデメリットが生じます。

参照: 信用情報開示報告書の見方

信用情報開示請求する際の注意点

信用情報開示請求する際の注意点

CICに信用情報開示請求する際に、押さえておくべき注意点が存在します。

押さえておかないとスムーズに開示請求できなくなる可能性があるので、この機会に注意点を知っておきましょう。

直接CICを訪問しての開示請求はできない

以前は、CICを直接訪問して情報開示請求ができましたが、現在は不可能になっているので注意しましょう。

CICが発行する文書に以下のように記載されており、直接訪問による開示請求が2023年2月28日(火)に受付終了された旨が記載されています。

当社では、消費者ご本人が信用情報機関の登録情報を確認できる「開示」制度について従前からインターネット、郵送、来社の手段で提供してまいりましたが、すでにご案内の通り2023年2月28日(火)を以て来社開示サービスを終了させていただくこととしました。
引用元:「来社開示サービスの終了」および「開示手数料の改定」のお知らせ

CICに情報開示請求をする際には、インターネットもしくは郵送で行うようにしましょう。

郵送での申し込みだと開示請求費用が高くなる

CICへの情報開示請求はインターネットもしくは郵送で行えますが、以下のように郵送のほうが料金が高額になっています。

CICへの情報開示請求方法 開示手数料 閲覧にかかる時間
インターネット 500円 即日
郵送 1,500円 10日程度

参照: インターネットで開示する|情報開示とは|指定信用情報機関のCIC

また、情報開示にかかる時間についても、インターネットは即日であるのに対し、郵送は10日程度かかります。

インターネットが使えないなどの特殊な事情がない限りは、インターネットでの情報開示請求を選択したほうがいいでしょう。

CICへの信用情報開示請求についてよくある質問

CICへの信用情報開示請求についてよくある質問

ここではCICへの信用情報開示請求についてよくある質問と、その回答をまとめています。

CICへの情報開示は本人以外が行うことも可能?

CICへの情報開示はプライバシーや個人情報保護の観点から、本人以外からの申し込みはできません。

例外として亡くなった人については、法定相続人からの申し込みであれば情報開示請求が可能です。

参照: 家族の借入状況を確認できますか?|情報開示について|よくあるご質問|指定信用情報機関のCIC

クレジットカードなどの登録電話番号がわからない場合はどうすればいい?

まずは、クレジットカードやカードローンの個人ページにログインしてみてください。登録電話番号が分かる可能性が高いでしょう。

それでもわからない場合は、以下の方法で登録電話番号が分かるかもしれません。

  • 過去に契約した際の契約書を確認する
  • 親や友人などの電話番号を知っている人に聞く

それでもわからない場合は、クレジットカード会社やローン会社などに直接連絡を取り、登録した連絡番号を確認する必要があります。

CICの情報にマイナスの履歴が残っている場合きれいにする方法は?

CICにマイナス情報が残っていると、クレジットカードやローンの審査に通らなくなるので、きれいにしたい状況もあるでしょう。

しかし、一度CICに登録された信用情報は、原則として一定期間が経過するまでは削除できません。

保管期間はCICからは公表されていませんが、一般的に以下の期間は情報がCICに保管されるといわれています。

履歴の種類 履歴が保管されるといわれる期間
クレジットカードやローンの申し込み履歴 半年間
クレジットカードやローンの長期滞納履歴 5年
任意整理の履歴 5年
自己破産履歴 10年

金融事故が発生した後、マイナス履歴が残ってしまった事象が解消され、これらの期間が経過した段階でCICによって履歴が削除されます。

それ以外にいったん記録された履歴を削除する方法はなく、一定期間が経過するまで待つしかありません。

例外として、CICへの登録が誤りだった場合や、金融機関からの借り入れの時効が認められる場合には、事故情報の取り消し請求が可能になる場合もあります。

「ブラックリストから削除できる」という情報を聞いたのですが申し込んでもいいでしょうか?

CICを含む信用情報機関のマイナス情報を削除できる、とうたう業者は詐欺業者なので申し込んではいけません。

これらの業者は「費用を払えば事故履歴を消せる」と主張しますが、実際にはCICが定めた時間が経過したことで、情報が自動的に削除されるだけです。

そして、彼らは時間経過によって削除された履歴を、あたかも自分たちの働きかけの成果であるかのように報告します。

こういった仕組みになっているため、詐欺業者に依頼しても得られるメリットはなく、お金を失った上に失望するだけです。

ブラックリストの情報削除ができるとうたう業者に依頼することには、デメリットしかありません。決して利用しないようにしましょう。

記事まとめ

記事まとめ

CICに情報開示請求をしても、信用情報に傷がつくなどの大きなデメリットはありません。

しいて言えば、情報開示請求にかかる手数料や手間がデメリットになるので、この点だけ理解しておけば問題ありません。

インターネットでCICへの情報開示を行えば、500円の手数料で即日の閲覧が可能です。

クレジットカードやローンの借り入れに落ちてしまい、その理由がよくわからないのであれば、情報開示請求をしてみるといいでしょう。

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