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カードローンの借り換え審査が甘い金融機関は?利用可能な借入先の選び方
カードローンの借り換え審査が甘い金融機関は?利用可能な借入先の選び方
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カードローンの借り換え審査が甘い金融機関は?借入先の選び方とコツを解説

カードローンの借り換えとは、現在利用しているカードローンを低金利のものに切り替えて、返済の負担を減らすことです。

カードローンの借り換え審査が甘い金融機関があれば、苦労せずに借り換えられる可能性が高まります。

この記事ではカードローンの借り換え審査が甘い金融機関はあるのか否かや、利用可能な借入先の選び方を解説します。

カードローンを借り換えて利息や返済負担を少しでも抑えたい人は、ぜひ参考にしてみてください。

「カードローンの借り換え審査が甘い金融機関」はない

「カードローンの借り換え審査が甘い金融機関」はない

結論として、カードローンの借り換え審査が甘い金融機関はありません。

ここではなぜ借り換えローンの審査が甘くないのかや、審査で見られるポイントを解説します。

借り換え審査が甘くない理由は「貸し手側のリスクが高い」から

カードローンの借り換え審査が甘くない理由は、貸し手側のリスクの高さにあります。

一般的に、借り換える人は現在の返済状況が苦しい人が多く、貸し倒れリスクが高いとみなされるからです。

借り換えは低金利でカードローンよりも借入額が大きくなりやすいので、貸し倒れリスクの補填が難しいという問題があります。

そのため、借り換えは通常のカードローン以上に、返済能力の高さが重視されるのです。

借り換え審査で見られるポイント

借り換え審査では、通常のカードローン審査と同じ内容を確認されます。

貸し手側のリスクが高いため、通常のカードローン審査以上に厳しくチェックするのが特徴です。

ここから、借り換え審査で見られるポイントを詳しく見ていきましょう。

個人の属性(勤務先や住居など)

カードローンの借り換え審査では、次のような申込者の属性が確認されます。

  • 年齢
  • 年収
  • 勤務先
  • 雇用形態
  • 勤続年数
  • 住居形態
  • 居住年数
  • 家族構成

個人の属性では、安定した収入があるかどうかがポイントになります。

安定した収入の一つの目安になるのが、職業・雇用形態による社会的信用度の高さです。

社会的信用度の高さ 職業・雇用形態
1 公務員
2 弁護士・医師など
3 正社員
4 契約社員・派遣社員・パート・アルバイト
5 会社経営者・個人事業主・フリーランス

社会的信用度が高い職業や勤続年数が長い人は、今後も安定的かつ継続的な収入があるとみなされるでしょう。

信用情報

カードローンの借り換え審査では、信用情報も重要視されされます。

信用情報とは過去のクレジットカードやローン、公共料金などの利用歴や滞納歴をまとめた個人情報です。

信用情報機関に登録され、金融機関は「どのくらいの期間滞納したか」「破産歴はないか」などを照会します。

信用情報は、申込者が滞りなく返済できるかを測る重要な判断材料です。これまで支払い遅れを起こしていなければ、審査に通過できる可能性を高められます。

なお、過去の信用情報は個人でも確認が可能です。

以下の信用情報機関に情報開示を求めるだけなので、借入に不安がある人は確認してみることをおすすめします。

信用情報機関 URL
株式会社シー・アイ・シー(CIC) https://www.cic.co.jp/
株式会社日本信用情報機構(JICC) https://www.jicc.co.jp/
全国銀行個人信用情報センター(一般社団法人全国銀行協会) https://www.zenginkyo.or.jp/pcic/

借入金額・収入額

借入金額と収入額は総量規制に抵触しないかどうかを判断する、重要な基準になります。

総量規制とは、貸金業者からの借入総額を年収3分の1までとする規制のことです。

総量規制に抵触する借入はできないため、オーバーする場合はある程度返済してから借り換えるなどの工夫が必要になります。

ただし、借り換え専用ローンを使う場合、総量規制を超えて借りられる場合があります。総量規制には「例外貸付」があり、借主側に有利な借り換えは年収の3分の1を超えても問題ないとされるためです。

①顧客に一方的に有利となる借換え
②借入残高を段階的に減少させるための借換え
③顧客やその親族などの緊急に必要と認められる医療費を支払うための資金の貸付け
④社会通念上 緊急に必要と認められる費用を支払うための資金(10万円以下、3か月以内の返済などが要件)の貸付け
⑤配偶者と併せた年収3分の1以下の貸付け(配偶者の同意が必要)
⑥個人事業者に対する貸付け(事業計画、収支計画、資金計画により、返済能力を超えないと認められる場合)
⑦新たに事業を営む個人事業者に対する貸付け(要件は、上記⑥と同様。)
⑧預金取扱金融機関からの貸付けを受けるまでの「つなぎ資金」に係る貸付け(貸付けが行われることが確実であることが確認でき、1か月以内の返済であることが要件)

引用:総量規制が適用されない場合について|日本貸金協会

一般的なカードローンだと画一的な審査が行われるため、例外貸付まで考慮してもらえるかどうかわかりません。借り換えにあたって年収の3分の1を超えてしまう場合は、借り換え専用ローンを利用しましょう。

あえて比較するなら銀行より消費者金融のほうが審査は甘い

あえて比較するなら銀行より消費者金融のほうが審査は甘い

審査が甘い金融機関はないですが、あえて比較するなら銀行より消費者金融のほうが審査は甘い傾向にあります。

消費者金融は銀行より金利が高い分、貸付リスクをある程度許容しているためです。

ただし、消費者金融も貸し倒れになるのは避けたいので、審査をすれば必ず通るわけではありません。

実際に借りられるかどうかは審査を受けてみなければわからないので、まずは申し込んでみましょう。

それぞれのメリット・デメリットを考慮することが大切

銀行と消費者金融のメリット・デメリットをまとめると、以下の通りです。

メリット デメリット
銀行カードローン 金利が比較的低め
口座開設などで優遇される場合がある
審査が比較的厳しい
審査に時間がかかる
消費者金融カードローン 申し込みが簡単
借入までスピーディー(最短即日)
返済方法の自由度が高い
金利が比較的高め
借入は最大で年収の3分の1まで

それぞれのメリット・デメリットを比較して、自分が「何を」重視するかで選ぶことをおすすめします。

借り換えるときのカードローン会社の選び方

借り換えるときのカードローン会社の選び方

借り換えを検討する際は、カードローン会社を選ぶポイントがあります。

  • 金利が今より安くなるローンを選ぶ
  • 月々の返済額が今より安くなるローンを選ぶ
  • 審査通過率が高い会社を選ぶ

ここでは選び方のポイントを、項目ごとに詳しく解説します。

金利が今より低くなるローンを選ぶ

借り換えるのであれば、現状より金利が下がるローンを選びましょう。

1%や2%でも、金利が低くなれば返済総額を減らせます。

例として、100万円を5年間で返済した場合、年利18.0%と年利16.0%で利息がどう変わるかシミュレーションしてみます。

金利 利息総額(元利均等返済、ボーナス払い0円の場合)
年利18%の場合 523,580円
年利16%の場合 459,080円

シミュレーション参考:知るぽると しっかりシミュレーション」|金融広報中央委員会

上記のように、金利が2%低いと支払う利息は6万円以上変わります。借入額がより大きい場合、あるいは返済期間がより長い場合、利息の差額はさらに大きくなります。

反対に、金利が高くなれば利息総額は当然増えてしまうため、借り換えは「現状の金利以下」になるよう注意しましょう。

月々の返済額が今より安くなるローンを選ぶ

月々の返済が厳しい人は、返済額が安くなるカードローンを選んでみてください。

例えば月々の返済額が10,000円のカードローンなら、月々の返済額を8,000円にできるカードローンへ借り換えましょう。

少額返済が可能なカードローンへ借り換えると、月々の返済負担を抑えて無理のない返済計画を立てられます。

ただし、月々の返済額を減らせば返済期間が長くなり、ひいては返済総額が高くなる(累計利息が増える)ことには注意が必要です。

月々の返済額は無理のない範囲にしつつ、余裕があれば繰り上げ返済をしていきましょう。

審査通過率が高い会社を選ぶ

カードローン審査に受かる確率を少しでも高めたい人は、審査通過率を参考にしてみてください。

大手の消費者金融は審査通過率(成約率や新規貸付率など)を公開しているので、その数値を参考にすればある程度「審査が通りやすい消費者金融」がわかります。

下記の関連記事で大手消費者金融の審査通過率を詳しく解説しているので、よろしければ参考にしてください。

記事まとめ

記事まとめ

結論として、カードローンの借り換え審査が甘い金融機関はありません。

銀行と消費者金融のメリット・デメリットを比較して、自分が「何を」重視するかで選ぶことが大切です。

例えば支払利息を減らしたり借入限度額を増やしたりしたい人は、銀行カードローンを選ぶことをおすすめします。

上手にカードローンを借り換えて、月々の生活に余裕が生まれるようにしましょう。

監修者プロフィール
菱村真比古
菱村真比古
ファイナンシャルプランナー
10種の金融資格と中高の教員免許を持つ異色のファイナンシャルプランナー。NISA、住宅ローン、社会保障制度などが複雑に絡み合うライフプランを明快シンプルに紐解きます。中でも《菱村式老後資金計算法》は将来に不安を抱える子育て世代に好評。生命保険と金融サービス業界の最高水準として世界中で認知されている独立組織MDRTの正会員。『お金のエキスパート』として講演や営業マンの育成など幅広い領域で活動している。
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