J.Score(ジェイスコア)とは?審査基準や登録方法を解説
更新日:2022.12.01

J.Score(ジェイスコア)とは、AI(人工知能)で個人の信用力の数値「AIスコア」を判定する登録無料のサービスのことです。
メールアドレスだけで登録ができ、判定されたAIスコアは、J.Scoreが展開する個人向け融資サービスの「AIスコア・レンディング」と、特典サービス「AIスコア・リワード」に活用されます。
AIスコア・レンディングでは、AIスコアにより金利や限度額など適正な融資条件が決定されるため、場合によっては消費者金融よりも低金利で借りられる融資を受けられる可能性もあります。
この記事では、AIスコアを上げる方法や、AIスコア・レンディングやAIスコア・リワードなど各サービスの特徴、借り入れる際のメリット、デメリットなどについて解説していきます。
J.Score(ジェイスコア)の特徴や審査基準
- J.Scoreとは、AIで個人の信用力の数値「AIスコア」を判定するサービス
- 年収、勤務先などに加え、性格や好み、生活環境などの多種・大量の情報から信用力をスコア化する
- スコアによって、個人向け融資サービス「AIスコア・レンディング」と特典が受けられる「AIスコア・リワード」が利用可能
- 高スコアほど融資の際の金利が下がり、特典の種類や内容も充実する
目次
J.Score(ジェイスコア)とは?信用力をAIで判定する無料サービス
J.Score(ジェイスコア)とは、個人の信用力の数値「AIスコア」をAIが判定するサービスのことです。

J.Scoreで算出したAIスコアにもとづき、以下の2つのサービスが受けられます。
- AIスコア・レンディング
個人向け融資サービス。AIスコアによって金利や利用限度額が決まる - AIスコア・リワード
特典が受けられるサービス。AIスコアよって特典の種類やグレードが変わる
ここからは、J.Scoreの特徴や、上記の2種類のサービスの仕組みなどについて詳しく解説していきます。
みずほ銀行とソフトバンクの合併会社が運営
J.Scoreとは、「株式会社J.Score」が運営するAIで個人の信用力の数値「AIスコア」を判定するサービスです。

株式会社J.Scoreは、みずほ銀行とソフトバンクの合併会社であり、2016年に設立されました。
公式サイトにも以下のとおりにあるように、各社の実績や経験を活かし、独自の分析技術によってAIスコアの運用をしています。
“…以下の様な多様なバックグラウンドを持つ他のメンバーとコラボレーションする事で、各メンバーそれぞれ今までの経験を糧にデータサイエンティストと有機的につながりながらAIスコア創りに貢献しています。
・さまざまな業界・業種で経験
・みずほ銀行の個人融資審査業務
・ソフトバンクの割賦販売における与信モデル構築“
引用:J.Score公式サイト「AIスコアとは」
2社のいずれも日本を代表する大手企業であり、提供した情報は「同意なしで目的外のために利用されることはない」と明言されているため、利用にあたっての大きな心配はないといえるでしょう。
個人の年齢や収入などの情報からAIが信用力をスコア化するシステム
J.Scoreでは、個人の年齢や収入、生活環境などの情報から、信用力をAIがスコア化しています。
従来の一般的なカードローンの審査に使われる信用情報(年齢、年収、勤務先など)に加え、性格や好み、生活環境など、さまざまな種類の大量の情報を先進的なAI技術で分析するのが特徴です。
公式サイトには以下のように記載があり、さまざまなデータに基づいたより正確な審査を行うことを目的としています。
“AIスコアは個人向け融資サービス『AIスコア・レンディング』をはじめ、今後J.Scoreで提供予定のさまざまなサービスで活用できるようになります。
『AIスコア・レンディング』は、これまでの画一的なデータに基づく与信審査とは異なる、あなたにとって適切な条件を提示します。”
引用:J.Score公式サイト「J.Scoreが提供する3つの価値」
また、株主であるみずほ銀行やソフトバンク、ワイモバイル、Yahoo! JAPANと取引がある場合には、取引情報を連携させることで以下のようなメリットもあります。
- レンディング(融資)の金利をそれぞれ年0.1%引下げ(最大年0.3%引下げ)
- 取引情報をAIスコアに反映し、AIスコアがアップした場合は、さらによいレンディング条件やスコアランクになることも
AIスコアによって借り入れや特典が受けられる
AIが判定した信用力「AIスコア」の点数によって、個人向け融資サービス「AIスコア・レンディング」の利用限度額や金利、特典サービス「AIスコア・リワード」で受けられる特典などが決定します。
それぞれの条件や内容について、順番に見ていきましょう。
AIスコア・レンディングの貸付条件

J.Scoreの個人向け融資サービス、AIスコア・レンディングは、AIスコアが1,000点満点中600点以上の人を対象に融資を行っています。
貸付条件は以下のとおりです。
J.Score「AIスコア・レンディング」の貸付条件
融資期間 | 最短即日融資も可能 | Web完結 | ◯ |
---|---|---|---|
金利 | 年0.8%〜15.0% | 在籍確認の電話 | あり |
無利息期間 | なし | 担保・連帯保証人 | 不要 |
限度額 | 1,000万円 | 遅延損害金(年率) | 年20.0% |
アプリ | なし | 年会費 | 無料 |
※金利は、情報連携による金利引下げを適用した場合を含む
※金利(年)0.8%は、みずほ銀行、ソフトバンクまたはワイモバイル、およびYahoo! JAPANと情報連携を行ない、かつ一定の条件を満たす場合に限り適用される
※申し込みの受付時間・審査状況によっては融資までに時間がかかる場合がある
AIスコア・レンディングではAIスコアが高いほど融資条件がよくなる傾向にあります。
金利や限度額などの条件は個人のスコアごとに異なるので、ログイン後の「メンバーシップ」のページで確認しましょう。
AIスコア・リワードの特典内容

AIスコア・リワード(特典)のランク分けとおもな特典サービスは以下のとおりです。
なお、上位のランクの人は下位のランクの特典も受けられます。
スコアランク | リワードスコア | 主な特典サービス |
---|---|---|
ダイヤモンド | 950〜1000 | JTBロイヤルロード銀座コーディネート限定特典付きツアー 一休.comダイヤモンド会員特典 |
プラチナ | 900〜949 | 一休.comプラチナ会員特典 髙島屋 お得意様限定の特別特典 |
ゴールド | 800〜899 | 一休.comゴールド会員特典 |
シルバー | 700〜799 | ホームセキュリティ新規申込特典 英会話レッスンプレゼント |
ブロンズ | 600〜699 | ホームセキュリティ新規申込特典 英会話レッスンプレゼント |
ピューター | 〜599 | ジムの入会金無料、みずほマイレージクラブ情報連携特典ありなど |
どうやってAIスコアが決まる?J.Scoreの審査基準
J.Scoreの審査基準として、基本的にはAIスコアを元に判断がなされます。
AIスコアは、収入や職業など、一般のカードローンでも見られている項目だけではなく、趣味や生活習慣など、独自に用意された項目への回答から算出されることになります。
AIスコアが600点以上あることが融資を受けられる最低条件となり、スコアが高いほどよい条件で融資やリワード(特典)が受けられるのです。
ここからは、AIスコアアップのコツや、審査に落ちやすくなってしまう注意すべきポイントについて解説していきます。
AIスコアアップには質問に多く答えることが必須
AIスコアをアップさせるには、まず多くの質問に答えることが大切です。
申込時のAIスコア診断後、性格や普段のライフスタイルなどに関する「追加質問」に答えることで、AIスコアアップやそれによる低金利での借り入れも目指せます。
また、当然のことながら、年収が高ければ融資における信用力は上がるため、AIスコアのアップに繋がります。
さらにAIスコアを上げる方法として、公式サイトでは以下の3つが推奨されています。
- 情報入力をする
性格や普段のライフスタイルなど、さまざまな情報をJ.Scoreに提供すればするほどAIの分析精度が高まります。 - 情報連携する
「みずほ銀行」「ソフトバンクまたはワイモバイル」「Yahoo! JAPAN」との取引情報をJ.Scoreと連携することで、自分で情報を入力することなくAIの分析精度をより高められます。
また、情報連携によって、融資の金利がそれぞれ年0.1%引き下げられるなどのメリットがあります。(最大年0.3%引き下げ)
※情報連携による金利引下げの内容については、予告なく変更となる場合がある - 行動習慣を記録する
J.Scoreアプリに記録した「運動」「学習」「睡眠」「お金」についてのよい行動習慣が継続されると、AIスコアに反映されていきます。
※この機能はモバイルアプリ限定
引用:J.Score公式サイト「AIスコアを上げるには」
AIスコアを下げるのは年収が低いなど信用力の低下に繋がる要素
J.ScoreのAIスコアを下げてしまう要因の1つに、前年度の年収が低いことが挙げられます。
年収が低いと、高収入の場合に比べて、返済能力が低いと判断されてAIスコアは落ちてしまうのです。
また、安定して継続した収入があるかどうかという点で、派遣社員やパート、アルバイト、個人事業主や自営業者の場合などは、正社員の人と比べるとAIスコアは低くなる傾向にあるといえます。
その他審査に落ちる可能性があるポイント
AIスコアに問題はなかったとしても、J.Scoreの借り入れ審査に落ちてしまう可能性もあります。
ここでは、審査を受けるとき、信用力を下げないために注意すべきポイントを確認しておきましょう。
信用情報に事故情報がある

信用情報に事故情報があると、審査に落ちてしまう可能性が高くなります。
信用情報とは、ローンやクレジットカードの取引に関する契約内容、返済状況、金融事故情報(延滞や債務整理)など客観的な事実が記された情報です。
日本には、信用情報の履歴を残している以下の3つの信用情報機関があり、各金融機関はこれらの信用情報機関に登録して情報を得ています。
信用情報に事故情報があると、以前に延滞や債務整理などの何らかのトラブルがあったとわかってしまいます。
これにより、信用力や返済能力が低いと貸金業者や金融機関が判断するため、審査に落ちやすくなってしまうのです。
数日程度返済が遅れたからといって、すぐに信用情報に傷がつくわけではありませんが、2〜3ヶ月以上の長期延滞があると、およそ5年間は信用情報に傷がついた状態で残ってしまうので注意しましょう。
他社からの借り入れが多すぎる
すでに他社からの借り入れが多すぎると審査に通りにくくなります。
さらに借り入れが増えてしまうことで、返済するためのお金を準備しきれず、返済が滞る可能性が出てくるためです。
また、貸金業法には、消費者金融などの貸金業者では年収の3分の1を超える金額の借り入れができない制度(総量規制)があります。
そのため、別の貸金業者ですでに年収の3分の1相当の融資を受けている場合には新たに借り入れができません。
総量規制の詳しい解説については後述していますので参考にしてください。
在籍確認ができない
在籍確認ができないと、審査に落ちてしまう可能性もあります。
「在籍確認」とは、申込書に記入した勤務先に、本当に申込者が勤めているのかどうか確認することです。
安定して継続した収入があることを証明するものなので、返済能力を判断するうえでとても重視されるポイントとなります。
したがって、もし貸金業者や銀行の担当者がかけた電話が通じなかったり、本人が勤めていることが確認できない場合には、審査通過がかなり難しくなってしまうのです。
J.Scoreの場合、編集部が電話にて問い合わせたところ、「審査の状況によって職場へお電話をする可能性がある」との返答がありました。
確実に在籍確認があるとはいえませんが、念のため職場への連絡があることは想定しておいた方がよいでしょう。
なお、多くの消費者金融の場合は、電話による在籍確認があっても、会社ではなく個人の名前でかけてくるケースが多いです。
また、電話ではなく勤務先情報が記載された書類の提出で在籍確認を行ってくれる貸金業者も増えています。
複数の金融機関に同時に借り入れの申し込みをしている
複数の金融機関に同時に借り入れの申し込みをすると、それぞれの金融機関に相当お金に困っている印象を与える可能性があり、審査に通りにくくなってしまいます。
各金融機関は、先述のとおり信用情報機関を通して、利用者の信用情報を共有しています。
数ヶ月の間に同時に借り入れの申し込みをすると、金融機関はその信用情報を参照するため、お金を貸してもちゃんと返済してもらえない可能性を考慮して融資に慎重になるのです。
審査が不安だからといって、同時に複数の金融機関へ申し込むのはやめましょう。
J.Scoreの登録〜借り入れの流れと必要書類
J.Scoreの「AIスコア・レンディング」で借り入れを申し込むには、まずは「AIスコア診断」からはじめ、情報を登録する必要があります。
J.Scoreの登録方法と借り入れの申込方法、必要書類について詳しく解説していきます。
J.Scoreの登録はYahooかGoogleのIDまたはメールアドレスで
J.Scoreの「AIスコア・レンディング」を利用するために、まずはJ.Score公式サイトにある【まずはAIスコア診断(無料)】といったボタンから情報を登録しましょう。
AIスコア診断の流れ
- 【アカウント登録】
メールアドレスでのアカウント登録か、yahoo/GoogleのIDで登録 - 【情報の入力】
チャット形式で情報を入力 - 【AIスコアの判定】
入力した情報をもとに、数分で信用力がAIスコア化される - 【融資条件の提示】
AIスコアに応じて融資条件が提示される
※AIスコア診断による表示条件は、入力情報に基づく参考値のため、実際の契約条件は申し込み後の審査に基づき提示される内容と異なる場合がある
基本的には、メールアドレスとパスワードを入力して無料登録が可能です。ほか、yahooやGoogleのIDでも登録できます。
登録後はチャット形式で質問に答え、AIスコアを算出します。
J.Scoreの借入方法はネット申込のみ
AIスコア診断が終わり、J.Scoreの登録をしたら、J.Scoreのサイトにログインして「AIスコア・レンディング」の借り入れを申し込めます。
借り入れの申し込みはネットからのみですので、24時間受付可能で、申し込みから契約まで、スマホやパソコンのみで完結します。
スコアレンディング申し込みの流れ
- 【申し込み】
AIスコア診断実施後、スコアレンディングの申込画面に入力する
(【いますぐお申込み(初めての方)】というボタンから、「AIスコア診断」と申し込みを同時にすることもできる) - 【審査結果の送付】
仮審査結果メールが送られる - 【書類提出】
仮審査結果を確認の上、スマホ・パソコンからWEBアップロードにて本人確認書類、収入証明書類を提出 - 【在籍確認】
審査の状況によって電話がかかってくる場合がある - 【本審査結果の送付】
本審査結果メールが送られる - 【契約・借り入れ】
本審査結果を確認の上、スマホ・パソコンにて契約手続きする(契約と同時に借り入れも可能)
通常のカードローンのようなATMからの借り入れはできませんが、店頭に足を運ばずにWeb完結でき、周囲にバレにくい借入方法といえます。
ただし、「AIスコア・レンディング」契約後には、本人確認のために自宅にお礼状が郵送される点には注意しましょう。
借り入れの際の振込手数料は無料で、最短即日融資が可能な点もメリットでしょう。
ただし、振込実施時間は申込受付時間によって以下の表のように異なる点には注意が必要です。
出典:J.Score公式サイト「AIスコア・レンディング® お借入(お振込)」
表の赤字の箇所は当日もしくは即時振込が可能な受付時間です。
祝日は当日振込の受付をしていないため、祝日にお金が必要な場合は事前に申し込みをしておく必要があります。
申し込みに必要な書類

申し込みの際の必要書類は以下のとおりです。
【A】本人確認資料
- 運転免許証・運転経歴証明書
- 健康保険証
- パスポート
- 個人番号カード(マイナンバーカード)
- 在留カード
- 特別永住者証明書
出典:J.Score公式サイト「AIスコア・レンディング® お申込み」
【B】その他確認資料
- 住民基本台帳カード
- 住民票・住民票記載事項証明書
- 戸籍謄本または抄本
- 印鑑登録証明書
- 所得証明書
- 納税証明書・納税通知
- 公共料金(水道・電気・都市ガス・NTT・NHK)の領収書
出典:J.Score公式サイト「AIスコア・レンディング® お申込み」
上記の【A】より2点、または【A】より1点と【B】より1点の計2点を提出する必要があります。
また、J.Scoreとの契約額が50万円を超える場合や、他社からの借入金額との合計が100万円を超える場合には以下の収入証明書も必要になります。
- 源泉徴収票
- 住民税決定通知書、納税通知書
- 確定申告書
- 所得(課税)証明書
- 給与明細書(直近の2か月分及び直近1年分の賞与明細書)
収入証明書
出典:J.Score公式サイト「AIスコア・レンディング® お申込み」
なお「5.給与明細書」は、1〜4の書類の用意が困難な場合に認められます。
J.Scoreの返済方法とシミュレーション
J.Scoreの返済方法は複数ありますが、返済方式は全て「残高スライドリボルビング払い」となっています。
J.Scoreの返済方法と、残高スライドリボルビング払いで返済したときのシミュレーションをみてみましょう。
J.Scoreの返済方法は3種類!ネット返済も可能
J.Scoreの返済方法には、以下の3種類があります。
ここからは、手数料の有無や事前手続きの必要性など、それぞれの返済方法の特徴と流れについて解説していきます。
口座振替(自動引落し)で返済
J.Scoreのサイトの会員ページのMenu「ご返済」‐「口座振替(自動引落し)」から、対象の口座を登録する必要があります。
その際、振替口座の取扱金融機関のインターネットバンキングサービスのログイン画面に遷移し手続きすることになります。
レンディング契約とは別に、口座振替(自動引落し)の手続きが必要となるので注意しましょう。
登録すると、指定の口座から毎月26日に返済額が自動的に引落しされます。
なお、口座振替の申し込み、引落しともに手数料は無料で、ATMやネットでの都度の返済手続きが不要となり便利です。
Pay-easy(ペイジー)で返済

Pay-easy(ペイジー)を利用して、金融機関口座からJ.Score指定の銀行口座への振込返済をする方法です。
J.Scoreのサイトの会員ページから、インターネットバンキング口座を指定すると手数料無料で返済できます。
ただし、利用にあたっては、「Pay-easy(ペイジー)」が利用可能な金融機関にて、インターネットバンキングサービスを利用できる口座を開設している必要があります。
銀行振込で返済
J.Score指定の口座へ振込することで返済する方法です。
特に事前に手続きをする必要がないのはメリットですが、返済の度に振込手数料がかかってしまう点はデメリットともいえるでしょう。
振込手数料を抑えたい場合には、「口座振替(自動引落し)」か「Pay-easy(ペイジー)」での返済をおすすめします。
返済シミュレーション
J.Scoreの返済方式は「残高スライドリボルビング払い」といって、利用残高に応じて返済額が変動します。
基本的には新規での借り入れのときに、借入額に応じて最低返済額が設定され、その後、追加の借り入れ後の利用残高や返済後の利用残高に応じて最低返済額が再度設定されます。
契約極度額(限度額)により、決められている最大返済回数は以下のとおりです。
限度額が高ければ、それだけ最大返済回数(返済期間)も多くなります。
契約極度額(限度額) | 最大返済回数 |
---|---|
30万円以下 | 36回 |
30万円超100万円以下 | 60回 |
100万円超1,000万円以下 | 120回 |
では以下の条件で借り入れた場合の借入額や返済期間を見ていきましょう。公式サイトの「返済シミュレーション」から算出することが可能です。
借入条件
借入額:10万円/50万円/100万円/120万円
借入利率:15.0%
借入額 | 10万円 | 50万円 | 100万円 | 120万円 |
---|---|---|---|---|
毎月返済額 | 4,000円 | 1万3,000円 | 2万5,000円 | 2万5,000円 |
返済期間 | 2年7か月 | 4年5か月 | 4年8か月 | 6年2か月 |
返済回数 | 31回 | 53回 | 56回 | 74回 |
利息 | 2万600円 | 18万5,727円 | 39万4,638円 | 64万3,752円 |
返済総額 | 12万600円 | 68万5,727円 | 139万4,638円 | 184万3,752円 |
上の表のように、残高スライドリボルビング払いで返済した場合、月々の返済額を抑えると返済期間が長くなるため、結果として返済総額が多くなりやすい傾向にあります。
J.Scoreでは、月々の返済とは別に、繰上返済・一括返済も自由にできるので、資金に余裕があるときには、ペイジーまたはJ.Score指定の口座への振込を利用して、早めに返済し返済総額を減らすように工夫しましょう。
J.Scoreのメリットとデメリット
従来のカードローンと大きく異なる特徴をもつJ.Scoreですが、メリットはもちろん、デメリットも存在します。
ここからは、J.Scoreのメリットとデメリットについて解説します。
J.ScoreのメリットはAI診断による審査にあり
J.ScoreのメリットはAI診断によるものが大きく、おもなメリットとしては以下が挙げられます。
具体的に見ていきましょう。
他社カードローンよりも低金利で借り入れできる可能性がある
AI診断によって高いスコアを得ることで、借入額が低い場合でも、通常のカードローンよりはるかに低い金利で借り入れが実現する可能性がある点は大きなメリットでしょう。
一般的なカードローンでは、基本的に、借入額が高ければ高いほど金利は下がるものですが、J.ScoreはAIスコアという独自の審査基準によって貸付条件を設定しているためです。
下限金利の0.8%は、他社と比べてもかなり低いですし、限度額も最大で1,000万円と、消費者金融や銀行カードローンと比較して高額です。
高いスコアを得た場合には、かなり使い勝手のいい融資サービスといえるでしょう。
AI診断によるスコアによって金利や限度額が変わる
一度AIスコア診断を受けて、期待していた金利や限度額にならなかったとしても、自身の努力でスコアアップが狙えます。
J.Scoreによる期中審査やAIスコア変動などによって、借入可能額は随時見直されるため、金利が下がったり、限度額が増えたりする可能性があるのです。
さまざまな要素を加味してAIスコアがつけられるので、消費者金融などよりも能動的に自分の有利な条件に変えられる可能性があります。
AIスコアに応じた特典サービスもある
借り入れとは直接関係はありませんが、J.Scoreのもう一つのサービスである「AIスコア・リワード」では、スコアに応じてジムやレストランの特別特典がある点も大きなメリットです。
スコアが高いランクほど、リワード(特典)の種類や内容も充実しています。
デメリットは申込基準の厳しさと総量規制の対象になる点
おもなデメリットとして、以下が挙げられます。
それぞれ、具体的に見ていきましょう。
申込基準が厳しく借り入れまでのハードルが高い
J.Scoreの申込条件は以下のように厳しめになっています。
“以下のすべての条件を満たす個人のお客さま
・ご契約時の年齢が満20歳以上、満70歳以下の国内に居住するお客さま
・安定かつ継続した収入の見込める方
(学生・留学生で、アルバイトなど安定収入がある方もお申込みいただけます。また永住権のない外国人の方もお申込み可能です)
(※)審査の結果によってはご利用不可の場合がございます。”
引用:J.Score公式サイト「AIスコア・レンディング® 商品概要」
さらに上記を満たしていても、AIスコアが600点未満であると借り入れができないため、すぐにお金が必要なときの借り入れは難しいでしょう。
総量規制に抵触するため年収の3分の1までしか借り入れ不可
貸金業法には年収の3分の1以上は借りられない「総量規制」のルールがあるため、消費者金融などの貸金業者ではそれ以上の高額融資は受けられません。

J.Scoreでの借り入れも総量規制の対象になります。金融庁の公式サイトでは総量規制について以下のように説明されています。
”Q2-1. 総量規制とは何ですか?
A2-1. 借り過ぎ・貸し過ぎを防ぐために設けられた新しい規制です。具体的には、貸金業者からの借入残高が年収の3分の1を超える場合は、新たな借入れはできなくなる、という内容です。
例えば、年収300万円の方は、貸金業者から100万円までしか借りることができないということになります。”
引用:金融庁公式サイト「貸金業法Q&A」
なお、銀行カードローンであれば銀行法に則って運営されているため、総量規制の対象になりません。年収の3分の1以上でも融資できることになっています。
とはいえ、過度な借り入れから消費者を守るために、銀行カードローンもしっかりと返済能力の有無の確認を行っています。
したがって、消費者金融でも、銀行カードローンでも、すでに年収の3分の1近い多額の借り入れがある場合には、融資を受けるのは難しいと思っておいたほうがよいでしょう。
J.Scoreで借り入れできない場合は低金利のカードローンも検討を
自分のAIスコア次第で低金利で借り入れできる可能性のあるJ.Scoreですが、スコアが足らずに借り入れできないという場合もあります。
その場合は、他のカードローンを検討するのもひとつの選択肢です。
ここでは、J.Scoreで借り入れできない場合に検討すべき低金利のカードローンについてみていきましょう。
消費者金融に比べて金利が低い傾向にある銀行カードローン

銀行カードローンであれば、下限の金利こそJ.Scoreほど低くなくとも、上限金利は消費者金融に比べ低いものが多いです。
銀行カードローンと消費者金融のカードローンの目安の金利は以下のようになっています。
銀行のカードローン | 年2.0%~年15.0%程度 |
---|---|
消費者金融のカードローン | 年3.0%~年18.0%程度 |
楽天銀行スーパーローン (カードローン) |
三井住友銀行カードローン | 三菱UFJ銀行(バンクイック) | イオン銀行カードローン | セブン銀行カードローン | PayPay銀行カードローン | |
---|---|---|---|---|---|---|
借り入れ利率 (年金利) |
1.9%〜14.5% | 1.5%〜14.5% | 1.8%〜14.6% | 3.8%〜13.8% | 12.0%〜15.0% | 1.59%〜18.0% |
利用限度額 | 800万 | 800万 | 500万 | 800万 | 300万 | 1,000万 |
申し込みから 融資までの期間 |
最短翌日 | 翌営業日以降※1 | 最短翌日 | 最短翌営業日 (既に口座がある場合)※2 |
最短2営業日 | 最短翌日 |
振込融資可否 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
※2:既に口座を持っている場合は、カードが届く前に一度だけ先に振込融資で借りることが可能。口座がない場合は1週間程度
ただし、銀行カードローンの場合は審査に時間をかけているため、即日融資は難しい点には注意が必要です。
どうしてもすぐにお金を借りたいという人は、金利面でのメリットは薄いものの、即日融資が可能な場合が多い消費者金融の利用も検討しましょう。
クレジットカード会社のカードローンは即日融資が可能な場合も
クレジットカード会社が提供するカードローンも、消費者金融と比べれば低金利といえます。
さらに、多くの銀行カードローンでは難しい即日融資に対応しているものもあります。
おもなクレジットカード会社のカードローンは以下です。
三井住友カード カードローン | JCB CARD LOAN FAITH | クレディセゾン マネーカード | |
---|---|---|---|
借り入れ利率 (年金利) |
1.5%〜15.0% | リボ払い4.4%〜12.5% 一回払い(5万円まで)5.0% |
8.0%〜17.7%※3 |
利用限度額 | 900万 | リボ払い:500万 一回払い:5万円 |
300万※3 |
申し込みから 融資までの期間 |
最短5分※1 | 最短即日※2 | 約1~2週間 |
振込融資可否 | ◯ | ◯ | ◯ |
※1:最短5分の会員番号発行は、新規契約時点でのご利用枠は50万円でのお申込みとなります。
※1:最短5分の会員番号発行 受付時間:9:00〜19:30
なお記載の順序や文言は意味が同じであれば、提示の文言そのままである必要ございません。
※2:Webで申し込みを完結すれば、最短即日に審査が受けられ、最短即日融資可能。ただし、カードは最短3営業日で届けられる
※3:新規入会の場合は利用可能枠最高100万円、融資利率(実質年率)15.0%となる
三井住友カード カードローンやJCB CARD LOAN FAITHなら、最短で当日に借り入れが可能な場合も。
消費者金融よりも比較的低金利ながら、すぐに借り入れができる場合もあるため、選択肢として覚えておくとよいでしょう。
この記事のまとめ
J.Score(ジェイスコア)とは、AI(人工知能)で個人の信用力の数値「AIスコア」を判定するサービスのことです。
AIスコアによって、個人向け融資サービスの「AIスコア・レンディング」と特典サービスの「AIスコア・リワード」の2種類のサービスが受けられます。
J.Scoreでは、従来の信用情報である、年収、勤務先などに加え、性格や好み、生活環境などのさまざまな大量の情報から、AIが信用力をスコア化しています。
AIスコアが高いほどよい条件で融資を受けられ、リワード(特典)の種類や内容も充実するので、多くの質問に答えることでスコアアップを狙うとよいでしょう。
「AIスコア・レンディング」の申込基準が厳しく、借り入れのハードルが高い一方で、高いAIスコアを得ることができれば、通常のカードローンよりも低い金利で借り入れできる可能性もあります。
登録は無料ですので、J.Score公式サイトにある「AIスコア診断からはじめる」のボタンから情報を登録して、一度自分のAIスコアを確認してみるのもよいでしょう。
監修者
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ファイナンシャルプランナー(AFP認定者)
大手銀行に入行し、在職中に2級FP技能士およびAFPを取得。結婚退職後、社会保険労務士試験に合格し、有資格者となる。現在はファイナンシャルプランナーの知識・知見を活かし、カードローンや債務整理などマネー関連の記事を執筆している。
【保有資格】
社会保険労務士、一般社団法人日本ほめる達人協会 認定講師、一般社団法人HAT 認定子育てハッピーアドバイザー