MDRT会員になるための難易度はどのぐらい?生命保険・金融のエキスパートになるには
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MDRT(Million Dollar Round Table)は、世界中の卓越した生命保険・金融プロフェッショナルが所属する組織で、世界中のトップ営業パーソンが名を連ねています。
しかし、その名前を聞いたことがあっても、実際の入会基準や達成の難易度について詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。
本記事では、MDRT会員になるための入会基準や年収、その難易度についてわかりやすく解説します。
MDRT会員資格の難易度はどのぐらい?【生命保険営業】
MDRTは「選ばれた者の証」とも言われる称号であり、その分、達成には明確な基準と高いハードルが存在します。
以下では、MDRTに入会するための基準や年収の目安、業界全体から見た達成率についてご紹介します。
入会基準
MDRTの入会基準は、毎年見直される世界共通の厳格な基準に基づいており、その達成は決して容易ではありません。
2025年度の日本においては、以下の3つの基準のうち、いずれかをクリアする必要があります。
- 手数料ベース:年間手数料収入が1,200万円以上
- 保険料ベース:顧客が支払った年間保険料の総額が約3,600万円以上
- 収入ベース:年間総収入が約2,000万円以上
これらの数字から分かる通り、入会基準のハードルが非常に高いことがわかります。生命保険営業においてもトップクラスの実績が求められるため、達成難易度は高いと言われています。
さらにMDRTの上位資格であるCOTやTOTになるには、それぞれMDRTの入会基準の3倍・6倍の実績が必要です。
TOTともなれば、生命保険営業パーソン全体の0.01%ほどしかいないと言われているため、非常に難易度の高い資格だということがわかります。
年収
MDRT会員の年収は一番少ない人でも、1,100万円以上といわれることが多いです。さらに、特に優れた成績を収めている会員の中には、年収が8,000万円を超えるケースもあります。
募集人手数料や代理店手数料は、販売した保険商品や所属する会社によって異なるため、実際の年収は人によって大きく異なります。
また、地域や経験年数によっても差はありますが、継続的にMDRTの入会基準を達成している会員は、安定して高収入を実現しています。
MDRT会員の割合からみる難易度の高さ
厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」によると、全国の保険営業パーソンは約47万人。その中で、MDRT会員はおよそ9,000人にとどまります。
つまり、MDRT会員数は保険営業パーソン全体の約2%程度にすぎず、その希少性からもMDRTの難易度の高さがうかがえます。
特に、新卒や未経験者が初年度で達成するのは極めて難しく、最低でも3~5年かけて着実にスキルと実績を積み上げていく必要があります。
MDRT達成に必要なスキルと行動
「MDRTは難易度が高く、自分には達成できないかも..」と思っている方はいませんか?
MDRTは難易度が高いからこそ、明確な目標と適切なスキルを持って取り組むことで、達成できる可能性は十分にあります。
ここでは、実際にMDRT会員を目指すうえで求められるスキルと行動について具体的に紹介します。
顧客本位の提案力と、継続的な信頼構築
MDRT会員資格を取得するためには、単に保険商品を販売するのではなく、「お客様にとって本当に必要な保障は何か」を軸に提案できる力が求められます。
また、一度の契約で終わるのではなく、ライフステージの変化に応じた継続的な提案やアフターフォローを通じて、信頼関係を築くことが重要です。
長期的な信頼こそが、紹介や追加契約といった成果につながり、MDRTという高い難易度の目標達成に結びつきます。
時間管理・セルフマネジメント力
MDRTの入会基準を達成するためには、年間で数百件の商談が必要になる場合もあります。
いくつも発生する商談を一つ一つ丁寧に成約につないでいくためには、自らの時間をいかに効率的に使うかが鍵になります。
アポイント取得・資料作成・訪問・フォローアップなど、日々の業務を計画的にこなし、同時に心身の健康も保つ自己管理能力が求められます。
目標達成のためのKPI設計
「年間〇件の契約」や「月間〇万円の手数料収入」といった大きな目標だけでなく、それを達成するための小さな行動目標(KPI)を設計することが成功の鍵です。
例えば以下のようなKPI設計をすると、より優秀な営業パーソンとして成長することが期待できます。
- 1日3件の新規アポイント
- 週に一回の顧客フォロー連絡
- 月10件の商談設定
これらを継続的に実行することで高難易度のMDRTという目標が現実的なものとなるでしょう。
記事まとめ
MDRTは、生命保険営業において非常に高い難易度を持つ資格です。
しかし、MDRT会員になることで得られる名誉や信頼、収入面でのメリットは計り知れません。
その難易度の高さに怯むのではなく、必要なスキルと行動を一つずつ積み上げることで、自分自身のキャリアアップにも大きく繋がります。難易度の高い目標だからこそ、達成した時の満足感もまた格別です。
MDRT会員資格の入会基準を達成できるか否かは、環境要因つまりは所属する会社の環境も大きく影響するため、成績が伸び悩んでいたり、大きな裁量権を持って働きたいという方は転職を検討してみてはいかがでしょうか。
次の記事では、保険営業パーソンにおすすめの転職先をご紹介しています。一流の保険営業マンを目指す方はぜひ参考にしてください。