
生命保険のクレジットカード払いのデメリット完全ガイド|メリットと比較して解説
生命保険の支払い方法として人気が高まっている「クレジットカード払い」
ポイントが貯まるなどのメリットがある一方で、意外と知られていないデメリットもあります。
本記事では、生命保険のクレジットカード払いについて、そのデメリットを中心に徹底解説。
保険契約を検討している方、支払い方法を見直したい方は、ぜひご参考にしてください。
おさらい:生命保険のクレジットカード払いとは
クレジットカード払いとは、生命保険の保険料を契約者本人名義のクレジットカードで支払う方法です。近年、ネット生保や外資系生保を中心に、保険料のクレジットカード払いに対応する保険会社が増えています。
クレジットカード払いは、口座振替や団体扱いなどの従来の支払い方法と比較して、ポイント還元が受けられるという大きなメリットがあります。しかし一方で、いくつかの注意点やデメリットがあることも事実です。
生命保険のクレジットカード払いの5つのデメリット
生命保険の支払いをクレジットカード払いにする場合、以下のような5つのデメリットが考えられることを理解しておきましょう。
デメリット①カードの有効期限が切れると更新手続きが必要
クレジットカードには有効期限があるため、期限が切れると生命保険の保険料の支払いができなくなります。カード更新の手続きを忘れていると、保険料の未納となってしまう恐れも。
保険料は一般的に2カ月連続して支払いが滞ると保険契約が失効してしまうため、カードの有効期限管理は非常に重要です。
最近では新しいカードが自宅に届く際にメールなどで通知してくれる会社がほとんどですが、有効期限を事前に確認しておき、カード更新後は速やかに生命保険会社へ申告して情報を更新するようにしましょう。
デメリット②契約者とカード名義は同一でなければならない
生命保険料の支払いに使用するクレジットカードは、原則として「契約者本人名義」のカードである必要があります。このように配偶者や家族名義のカードを原則利用できないのがデメリットになる可能性も。
ただし、クレジットカード所有者の家族に発行される「家族カード」については、カードの名義人が生命保険契約者と一致している場合に限り利用可能な場合があります。契約前に必ず保険会社の規定を確認しましょう。
デメリット③支払上限額の制限により支払いができないリスクがある
クレジットカードには利用限度額が設定されているため、毎月の請求金額が保険料と合わせた支払額の上限を超える場合には、保険料の決済ができなくなるリスクがあります。
さらに、保険会社側でも「保険料のカード支払いは1回10万円まで」といった独自の制限を設けているケースも。特に年払いなど、まとまった金額を支払う場合には注意が必要です。
デメリット④保険会社によってカードの種類が制限される
保険会社によっては、利用できるクレジットカードの種類が限定されていることがあるのがデメリットとして考えられます。
一般的には大手カード会社(VISA、MasterCard、JCB、American Expressなど)に対応していることが多いですが、すべてのカードブランドに対応していない会社もあるでしょう。
また、デビットカードやプリペイドカードは、クレジットカードと同様の機能を持ちながらも、保険料支払いには対応していないケースもあるため注意が必要です。
デメリット⑤支払い遅延のリスクが高まる
クレジットカードの支払いに支障をきたすと、保険料の支払いも自動的に滞ってしまいます。カードの限度額超過や有効期限切れなどにより、気づかないうちに保険料の支払いが遅延するリスクがあります。
支払いが遅延すると、最悪の場合、保険契約が失効してしまうため、クレジットカードの管理は通常以上に注意が必要です。
生命保険のクレジットカード払いのメリットは?
ここまで生命保険のクレジットカード払いに関してデメリットをご紹介してきました。
しかしデメリットだけでなく、クレジットカード払いには以下のようなメリットもあります。
メリット・デメリットをよく確認してご自身に適した支払い方法を選択しましょう。
メリット①ポイント特典が受けられる
生命保険料をクレジットカードで支払う最大のメリットは、クレジットカード会社のポイント還元を受けられる点。
例えば、毎月2万円(年間24万円)の保険料をポイント還元率1%のクレジットカードで支払うと、年間2,400ポイント相当が貯まります。
1ポイント=1円で使えるとしたら嬉しい額ですよね。
これは実質的に保険料の値引きと同じ効果があり、長期的に見ると大きな節約になります。普段から特定のポイントを集めている人などにおすすめです。
メリット②スムーズな契約手続きが可能
クレジットカード払いは、生命保険契約時のカード情報登録手続きが比較的容易であり、不備が発生しにくい傾向があります。
クレジットカード払いだとスマホ1つで決済が済むケースも多く、忙しい人にとって非常に有効的です。
一方で口座振替の情報登録は、口座印の照合で印鑑相違の不備が発生することが多く、契約手続きに時間を要することがあります。
メリット③保険の責任開始日が早くなる可能性がある
生命保険をクレジットカード払いした場合、カードの有効性確認が取れた時点で責任開始となります。
口座振替の場合は初回引き落としが完了するまで責任開始とならないケースが多いため、より早く保障を受けられる可能性があります。
急ぎで生命保険の加入を考えている人にとってクレジットカード払いはおすすめの支払い方法と言えるでしょう。
記事まとめ:デメリットも考慮して支払い方法は慎重に検討を
今回は生命保険をクレジットカード払いにすることについてデメリットを解説しました。
生命保険料をクレジットカード払いにすることのデメリットは以下の通りです。
一方でクレジットカード払いには利用者にとって嬉しいメリットも。
大事なのはこれらのメリットとデメリットを十分に理解した上で、自分のライフスタイルや管理能力に合った支払い方法を選ぶこと。特に長期にわたって契約する生命保険では、将来的な変化も考慮して、無理のない支払い方法を選びましょう。
また、カードの有効期限や利用限度額の管理をしっかり行い、保険契約が失効するリスクを回避することが大切です。
最終的には、各保険会社の対応状況や条件を確認し、ご自身の状況に最も適した支払い方法を選択することをおすすめします。