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【年収/離職率/働きやすさ】保険会社で働くならどこがいい?自分にあった転職先を探そう
この記事では、保険業界への転職・就職を検討している方に向けて、保険会社で働くならどこがいいのかをランキング形式でご紹介しています。
年収・勤続年数・働きやすさの3つの側面から、どの保険会社が良いのかを見ることができるため、より自分に最適な転職先を見つけることができます。
これから保険会社への転職・就職を考えている方は、ぜひ最後までご覧ください!
保険会社で働くならどこ?優良企業ランキング【年収編】
まずは、生命保険会社の年収ランキングを見ていきましょう。
1位 | プルデンシャル生命 | 1,059万円 |
---|---|---|
2位 | カーディフ生命 | 930万円 |
3位 | ソニー生命 | 822万円 |
4位 | 三井住友海上プライマリー生命 | 813万円 |
5位 | FWD生命 | 803万円 |
6位 | メットライフ生命 | 786万円 |
7位 | 東京海上日動あんしん生命 | 763万円 |
8位 | アフラック生命 | 745万円 |
9位 | エヌエヌ生命 | 738万円 |
10位 | マニュライフ生命 | 731万円 |
参考:Openwork より、生命保険会社のみ抜粋
プルデンシャル生命やソニー生命など、成果報酬型の営業が中心の外資系生命保険会社の平均年収は圧倒的です。国内大手の生命保険会社は、安定した年収体系で、平均700万円~900万円程度です。
保険会社で働くならどこ?優良企業ランキング【勤続年数編】
マイナビの情報を参考に、生命保険会社の平均勤続年数をランキング化しました。
企業名 | 平均勤続年数 | データの年度 | |
---|---|---|---|
1位 | 朝日生命 | 20.4年 | 2023年度 |
2位 | 太陽生命 | 19.0年 | 2024年度 |
3位 | かんぽ生命 | 18.5年 | 2023年度 |
4位 | 大同生命 | 18.1年 | 2024年度 |
5位 | 住友生命 | 17.0年 | 2023年度 |
6位 | 日本生命 | 14.3年 | 2023年度 |
7位 | アフラック生命 | 14.2年 | 2023年度 |
8位 | 第一生命 | 13.0年 | 2022年度 |
9位 | メットライフ生命 | 12.9年 | 2024年度 |
10位 | SOMPOひまわり生命 | 12.8年 | 2024年度 |
勤続年数が長い企業は、国内大手や老舗企業が中心となっており、安定した雇用環境が整っているといえます。一方、外資系の生命保険会社は流動性が高い傾向にあり、ランキング外となりました。
保険会社で働くならどこ?優良企業ランキング【働きやすさ編】
このランキングは、Openworkに掲載されている「生命保険、損害保険業界の総合評価ランキング」をもとに作成しました。
待遇面の満足度や社員の士気、風通しの良さなどを総合的に数値化したものです。
1位 | プルデンシャル生命 | 4.39/5.00 |
---|---|---|
2位 | SBI生命 | 4.18/5.00 |
3位 | エヌエヌ生命 | 4.09/5.00 |
4位 | 東京海上日動あんしん生命 | 3.84/5.00 |
5位 | ソニー生命 | 3.79/5.00 |
6位 | フコクしんらい生命 | 3.7/5.00 |
7位 | ジブラルタ生命 | 3.68/5.00 |
8位 | メットライフ生命 | 3.59/5.00 |
9位 | SOMPOひまわり生命 | 3.58/5.00 |
10位 | アフラック生命 | 3.53/5.00 |
参考:Openwork
外資系・独立系生命保険会社が上位を独占しており、特にプルデンシャル生命(4.39)やSBI生命(4.18)など成果主義と柔軟な働き方を重視する企業が高評価を得ています。一方で、日本生命・第一生命・明治安田生命など国内大手4社がTOP10圏外となっており、勤続年数の長さと働きやすさの評価は必ずしも一致しないことがわかります。
ホワイト企業の見極め方のポイント
保険業界でホワイト企業を見極めるには、表面的な情報だけでなく、働く環境の実態を示す具体的な指標をチェックすることが重要です。ここでは、転職・就職前に必ず確認すべき4つのポイントを解説します。
研修や教育制度が整っているかどうか
保険商品は複雑で専門知識が必要なため、充実した研修制度の有無は長期的なキャリア形成を左右する重要な要素です。
ホワイト企業の特徴として、以下のような研修体制が整っています:
- 入社時研修:保険の基礎知識から営業スキルまで体系的に学べる(通常1〜3ヶ月)
- OJT制度:先輩社員によるマンツーマン指導で実践スキルを習得
- 継続的な学習機会:商品知識のアップデート研修や営業スキル向上セミナー
- ロールプレイング研修:顧客対応のシミュレーション訓練
例えば、大同生命やアフラック生命など離職率の低い企業では、未経験者でも安心してスタートできる段階的な教育プログラムを用意しています。
研修制度が手薄な企業では、いきなり現場に放り込まれて契約が取れずに挫折するケースも多いため、必ず採用面接や企業説明会で具体的な研修内容を質問しましょう。
チーム体制が整っているか
保険営業というと「個人プレー」のイメージが強いかもしれませんが、チーム体制が整っている企業ほど離職率が低く、成果も出やすい傾向があります。
ホワイト企業のチーム体制の特徴:
- 個人ノルマではなくチーム目標:プレッシャーを分散し、助け合いながら目標達成
- 定期的なチームミーティング:営業戦略の共有や課題解決を協力して実施
- マネージャーの伴走支援:困ったときに相談できる上司の存在
- ナレッジ共有の仕組み:成功事例や営業ノウハウをチーム全体で共有
R&C株式会社のように「チーム単位で営業戦略を考える」企業では、離職率10%未満という驚異的な定着率を実現しています。一人で悩みを抱え込むのではなく、チーム全体で成長できる環境かどうかを確認することが、長く働ける企業を見極めるポイントです。
面接時には「チームでどのように協力していますか?」「困ったときの相談体制は?」と質問してみましょう。
資格支援制度があるかどうか
保険業界では専門資格の取得が、キャリアアップと年収向上に直結します。資格支援制度の充実度は、企業が社員の成長を本気で支援しているかを示すバロメーターです。
推奨される資格:
- FP(ファイナンシャルプランナー):2級・1級、CFP
- 生命保険募集人資格:一般課程・専門課程・応用課程
- 損害保険募集人資格:基礎単位・自動車保険単位
- 中小企業診断士(法人営業向け)
- 宅地建物取引士(不動産関連の提案に有利)
特にFP2級以上の取得を支援している企業は、顧客に対して質の高い提案ができる人材育成を重視していると言えます。資格取得によって専門性が高まれば、転職市場での価値も上がるため、将来のキャリアの選択肢も広がります。
口コミを確認
企業の公式情報だけでは見えない「リアルな働く環境」を知るには、実際に働いている(働いていた)社員の口コミチェックが不可欠です。
主要な口コミサイト:
- OpenWork(旧Vorkers):詳細な評価項目と具体的な口コミ
- 転職会議:年収データや面接体験談が豊富
- カイシャの評判:企業の総合評価と社風がわかる
- en Lighthouse:働きがい認定企業の情報も掲載
口コミで確認すべきポイント:
- ノルマの実態:「達成可能な目標か」「未達成時の対応は?」
- 残業時間・休日出勤:「土日の顧客対応頻度」「残業代の支給状況」
- 給与の実態:「基本給と歩合給のバランス」「実際の年収例」
- 人間関係・社風:「上司との関係」「パワハラの有無」
- 離職理由:「なぜ辞めたのか」が最も参考になる
注意点として、口コミには極端な意見(非常に良い/非常に悪い)が集まりやすい傾向があります。複数のサイトを横断的にチェックし、共通して指摘されている点を重視しましょう。
また、直近1〜2年以内の口コミを優先的に確認することで、現在の状況により近い情報を得られます。働き方改革の取り組みで環境が改善されている企業もあるため、古い口コミだけで判断しないよう注意が必要です。
後悔する転職にしないために知っておきたいこと
保険業界への転職を成功させるには、企業選びだけでなく自分自身の適性を冷静に見極めることが重要です。ここでは、入社後に「こんなはずじゃなかった」と後悔しないために、事前に知っておくべき2つのポイントを解説します。
常に知識を習得する姿勢をとれない人は向いていない
保険業界は法改正や新商品の登場、税制変更などが頻繁にあり、継続的な学習が必須の業界です。一度知識を身につければ終わりではなく、常にアップデートし続ける必要があります。
保険業界で求められる継続学習:
- 法改正への対応:相続税法、所得税法、保険業法などの変更を常にキャッチアップ
- 新商品の理解:年に数回発売される新商品の特徴と活用法を習得
- 金融市場の動向:株式、為替、金利など資産運用型保険に関わる知識
- 競合他社の動向:他社商品との比較提案ができるよう情報収集
- デジタルツールの活用:オンライン営業ツールやCRMシステムの操作習得
例えば、2024年の税制改正では生命保険料控除の見直しが議論されており、こうした情報をいち早く顧客に提供できるかが信頼獲得の鍵になります。
保険会社よりも保険代理店に適性がある場合も
同じ「保険営業」でも、保険会社(専属)と保険代理店(乗合)では働き方が大きく異なります。自分の適性に合わせて選択することで、ミスマッチを防げます。
こんなケースは代理店が適性あり:
- 「お客様に最適な商品を選んであげたい」という顧客志向が強い
- 複数の選択肢から比較検討して提案したい
- ライフプラン全体を見据えたコンサルティング営業がしたい
- 専属のノルマに縛られず、自分のペースで働きたい
実際に、大手生保から乗合代理店に転職して成功している人も多数います。専属時代は「自社商品では解決できない顧客のニーズ」にジレンマを感じていたが、代理店では最適な提案ができるようになり、顧客満足度も契約率も向上したという声が多く聞かれます。
選択のポイントは「自分が何を優先するか」です:
提案の自由度と顧客最優先 → 保険代理店(乗合)
迷ったらOB/OG訪問で両方の話を聞いてみることをおすすめします。実際の働き方やキャリアパスの違いを肌で感じることで、より良い選択ができるでしょう。
まとめ
保険業界で「働くならどこか」を選ぶかは、あなたのキャリアと人生を大きく左右する重要な決断です。
ホワイト企業を見極める4つのポイントとして、研修・教育制度の充実度、チーム体制の整備状況、資格支援制度の有無、そして実際の社員の口コミを確認することが不可欠です。特に、離職率の低い企業(大同生命5.6%、アフラック生命10.0%など)は、これらの条件が整っているケースが多く見られます。
保険業界には、高収入とやりがいを両立できるチャンスが確かに存在します。この記事で紹介したポイントを参考に、あなたに最適な企業を見つけてくださいね。