【最新版】MDRT会員の人数を日本と世界で比較|保険営業マンとしてのキャリアアップ
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MDRT(Million Dollar Round Table)は保険営業マンにとって一種の到達点とされる存在です。
世界共通の厳しい基準をクリアした者だけが会員として認定されるこの組織は、高い営業実績だけでなく、倫理観や顧客志向の姿勢も重視される点が特徴です。
では、日本国内におけるMDRT会員の人数は、どの程度なのでしょうか?
アジア諸国のMDRT会員の人数が年々増加するなか、日本はどのようなポジションにあり、どんな企業が存在感を示しているのでしょうか。
この記事では、最新のMDRT会員の人数データをもとに、国内会員数の実態や、世界との比較、企業ごとの人数の傾向などを解説します。
営業職としてキャリアを築く上でMDRTが持つ意味を再確認したい方や、業界動向を把握しておきたいビジネスパーソンにとって、必読の内容となっています。
【MDRT日本会】会員の人数について
MDRTとは、Million Dollar Round Tableの略で、卓越した生命保険・金融のプロフェッショナルの組織として1927年に発足されました。
世界中の生命保険および金融サービスの専門家が所属するグローバルな独立した組織として700社以上、80カ国以上の会員が活躍しています。
MDRTの活動が日本で活発になったのは1962年(昭和37年)で、その8年後である1970年(昭和45年)にMDRT日本会が設立されました。MDRT日本会は、MDRTに認定された日本の会員によって構成されており、アメリカにあるMDRT本部とは連携しつつも、日本独自の活動や会員サポートを行なっている組織です。
2025年度は合計9,219名が在籍
一般社団法人 MDRT日本会によると、2025年4月25日時点では9,219名が在籍しているようです。
ここまでMDRT日本会の人数が伸びた背景には、新型コロナウィルスの流行による生命保険需要の変化が一因として挙げられます。コロナ禍においては新規契約件数がやや減少傾向にあったものの、既存の生命保険に対する追加契約のニーズが増加しました。
このように、パンデミック下で保険への関心が高まったことで、優れた提案力を持つ営業担当者が成果を伸ばしやすい環境が整い、その結果としてMDRT会員も増加傾向を示したのです。
各分会の人数
MDRT日本会には、各保険会社ごとに組織する「分会」と呼ばれるグループがあります。
保険会社名が付いた分会(例:アクサ生命分会、ソニー生命分会など)は、その企業に所属する会員のみが入会可能です。一方で、代理店分会は所属企業に関係なく、MDRT日本会の会員であれば誰でも参加することができます。
それぞれの分会の人数は以下の通りです。
分会 | 会員数(名) |
---|---|
ソニー生命分会 | 1927 |
プルデンシャル生命分会 | 1641 |
代理店分会 | 1611 |
メットライフ生命分会 | 1099 |
ジブラルタ生命分会 | 764 |
アクサ生命分会 | 468 |
明治安田生命分会 | 368 |
東京海上日動あんしん生命分会 | 222 |
第一生命分会 | 219 |
大同生命分会 | 190 |
日本生命分会 | 131 |
SOMPOひまわり生命分会 | 130 |
マニュライフ生命分会 | 128 |
大樹生命分会 | 102 |
住友生命分会 | 62 |
朝日生命分会 | 58 |
三井住友海上あいおい生命分会 | 56 |
エヌエヌ生命分会 | 23 |
富国生命分会 | 16 |
太陽生命分会 | 2 |
オリックス生命分会 | 2 |
日本の保険会社のMDRT会員の人数は世界で何位?【2024年度版】
ここからは、MDRTのグローバルランキングにおける日本企業の位置付けについて解説していきます。
なお、前章で解説したデータとは異なり、2024年のデータに基づいて解説をしているため、MDRT会員の人数の数値が異なることをあらかじめご理解ください。
グローバルランキングTOP10について
MDRT公式サイトが公表している、2024年度のMDRT会員の人数のグローバルランキングの上位10社は以下の通りです。
MDRT会員のグローバルランキングでは、中国や香港、タイをはじめとしたアジア圏が世界の保険営業をリードしていることがわかります。
実際、シンガポールの保険業界専門雑誌「ASIA INSURANCE REVIEW」によると、中国のMDRT会員の人数は世界全体の約30%を占めており、その勢いは圧倒的です。
そのような中でも、日本企業も着実に存在感を示しており、MDRT会員の人数のグローバルランキングには、日本国内の複数の生命保険会社が名を連ねています。
グローバルランキングに入る日本の保険会社は10社
グローバルランキングTOP100にランクインしている日本の企業をピックアップしました。
TOP100入りしているという事実は、定量的に成果を上げている営業担当者が多数在籍していることを示しています。
また、MDRTの入会基準は世界共通であるため、ランクインした日本企業は世界水準でも高い営業力と顧客提案力を兼ね備えた人材を多く擁していると言えるでしょう。
記事まとめ
日本のMDRT会員の人数は、近年着実に増加しており、世界ランキングでも複数の日本企業が上位にランクインしています。
このように、日本のMDRT会員の人数は単なる数字ではなく、保険営業の質や企業の育成力を表す指標でもあります。今後もMDRTの人数の動向に注目することで、業界全体の変化や企業ごとの戦略が見えてくるでしょう。
これからMDRT会員を目指す方は、次の記事についても参考にしてください。保険営業マンがMDRT会員を目指すメリットについてご紹介しています。