変額保険の種類とは?仕組み・特徴・向いている人をわかりやすく解説
変額保険とは、生命保険の特徴である保障部分と、資産運用による投資要素を1つの商品にまとめた保険商品のことで、今とても注目されています。
変額保険には、終身型・有期型・個人年金型の3種類があります。
この記事では、変額保険の代表的な種類である、終身型・有期型・個人年金型それぞれの仕組みや特徴、どんな人に向いているのかを初心者にもわかりやすく解説します。
自分に合った変額保険を選びたい方は、ぜひ参考にしてください。
変額保険の種類は主に3つ

変額保険は、大きく分けて3種類あります。
- 変額保険:終身型
- 変額保険:有期型
- 変額保険:個人年金型
ここからは、この3種類の仕組みについて解説します。
終身型:一生涯の保障と資産形成ができる
変額保険の終身型とは、一生涯の保障を受けられる種類の変額保険です。
変額保険は、種類問わず死亡や高度障害などになった場合の保険金については最低保証があります。
最低保証とは、運用成果にかかわらず最低限受け取る金額が保証される仕組みのことです。
そのため、運用による実績が良くなくて払い込んだ金額を下回っていた場合でも、各保険会社が最低保証として設けている金額の保険金は受け取ることができます。
契約途中で解約した場合に受け取ることができる「解約返戻金」と、何事もなかった場合に保険料の払い込みが終わり満期になったときに受け取ることができる「満期保険金」の2つには、最低保証がついていない場合が多いため、各保険会社が出している変額保険の商品概要を確認しましょう。
有期型:一定期間の保障と運用をしたい人向け
変額保険の有期型は、10年・20年など、一定の期間保障が受けられる種類の変額保険です。
有期型は、契約満期後の更新がありません。
何事もなく保険料の払い込みが終わり、満期になった際には満期保険金を受け取ることができて、契約の途中で解約した場合には解約返戻金を受け取ることができますが、いずれも運用の実績によって受取額が変動します。
ただし、終身型と同じく死亡や高度障害になってしまった場合の保険金については、最低保証がついている商品が多く、運用実績がよくなかったとしても契約時に定めた最低保証の保険金は受け取ることができます。
終身型と同じく、契約途中で解約した場合受け取れる解約返戻金と、契約後に短期間で解約した場合に支払われる解約返戻金には最低保証がついていない商品が多いため確認が必要です。
個人年金型:将来年金として受け取りたい
年金型は変額個人年金保険とも呼ばれます。
変額保険の年金型は、保険料を積み立てて運用し、将来は公的年金とは別で保険会社から受け取る年金として受け取ることができる種類の変額保険です。
終身型、有期型と同様に、基本保険金には最低保証がついている商品が多く、解約返戻金の受取額と満期保険金には最低保証がない商品が多いです。
各保険会社の変額保険の商品概要を確認しましょう。
特別勘定とは?種類を確認しよう

変額保険は、保険料が保障部分と運用部分に分かれて使われますが、運用部分については「特別勘定」と呼ばれるところで運用されます。
ここからは、特別勘定の内容や種類を詳しく見ていきます。
運用するための口座のこと
特別勘定(ファンド)とは、変額保険で払い込んだ保険料を実際に運用するための運用口座のことを指します。
変額保険は保障と同時に資産運用ができることが魅力の保険商品です。
運用をする際には、いくつかの種類の中から契約者が選んだ特別勘定(ファンド)で資産を運用し、リスクのアクティブさを事前に決めることができます。
そのため、その選んだ特別勘定先での運用成果によって、将来の解約返戻金や満期保険金、死亡保険金が変動します。
特別勘定には、以下のような種類があり、運用のアクティブさなどリスク許容度に応じて契約者が選ぶことができます。
| 国内株式型 | 値動きが比較的大きい |
|---|---|
| 海外株式型 | 値動きが大きい |
| 国内債券型 | 値動きは比較的安定 |
| 海外債券型 | 為替リスクがある |
| バランス型 | リスクとリターンのバランスがいい |
変額保険を選ぶときのポイント

変額保険の種類を選ぶ際は、次のポイントを意識しましょう。
加入目的を明確にする
変額保険を検討する際には、加入目的を明確にすることが何より重要です。
目的が曖昧なまま契約してしまうと、「思っていた商品と違った」「こんなに種類があるとは思わなかった」と契約後に後悔してしまう可能性があります。
たとえば、
- 死亡保障を重視したいのか
- 老後資金などの資産形成を優先したいのか
- 相続対策として活用したいのか
によって、選ぶべき保険の種類や特別勘定の内容は変わります。
長期間の運用を続けられるか
変額保険は、長期間続けられるかをよく考えたうえで契約することが大切です。
運用は短期では成果が出ないことも多く、長期で保有することで価格変動の影響をならしやすい商品だからです。
途中で解約すると、解約控除や運用状況の影響によって元本割れとなる可能性が高まります。
また、保険料の支払いが家計を圧迫すると、継続が難しくなることもあります。
- 無理のない保険料設定になっているか
- 将来の収入減少(退職・育休など)に対応できるか
- 当面使う予定のない余裕資金で運用できているか
これらを事前に確認することが重要です。
変額保険は「長く続けること」を前提とした種類の保険商品なので、ライフプランを踏まえ、継続可能かどうかを判断しましょう。
他の資産形成手段と比較する
変額保険を検討する際は、他の資産形成手段と比較して納得した上で契約しましょう。
保障と運用を兼ね備えた便利な商品である一方、純粋な投資だけを目的とした商品とは目的が異なります。
| 種類 | 特徴 |
|---|---|
| 変額保険 | 保障と資産運用が両方できるが特化型ではない |
| 投資信託 | 運用効率を重視しやすいが保障はない |
| NISA制度 | 運用益が非課税になるが保障機能はない |
| iDeCo(個人型確定拠出年金) | 税制優遇があるが原則60歳まで引き出せない |
変額保険は、「死亡保障を確保しながら資産形成ができる」という点が特徴であり、メリットです。
保険会社のプロに運用を任せるため、どうしても手数料や保険関係費用などの種類のコストがかかります。
その上、特別勘定の種類を選ぶことで運用リスクを抑えることはできますが、元本割れのリスクがあることも忘れてはいけません。
記事のまとめ

この記事では、終身・有期・個人年金の種類の違いと選び方を解説しました。
変額保険は、生命保険の特徴である保障部分と、資産運用による投資要素を1つの商品にまとめた保険商品のことです。
特別勘定(ファンド)の種類によるリスク許容度を自分で選ぶことができ、死亡保険金については元本割れした時のリスクを最小限に抑える「最低保証」がついている商品が多いです。
また、NISAやiDeCoなど他の種類の資産形成手段とも比較し、自分にとって本当に必要な保障や資産形成手段を比べるのもおすすめです。
変額保険には、「増える可能性もあれば減る可能性もある」という特徴があることを正しく理解し、余裕資金で長期的な視点を持って契約しましょう。

