変額保険と外貨建て保険の違いとは?仕組み・リスク・選び方を比較

変額保険と外貨建て保険の違いって何?
どちらも“お金が増える可能性がある保険”として紹介されることが多く、違いが分からないまま迷っていませんか。
変額保険と外貨建て保険は、同じ貯蓄型保険でもお金の増え方やリスクの種類に違いがある商品です。
この記事では、変額保険と外貨建て保険の違いがわかりづらい、という方に基本的な仕組みからリスクの違い、おすすめできる人の特徴までをわかりやすく解説します。
自分に合った保険を選ぶための判断材料として、ぜひ参考にしてください。
変額保険と外貨建て保険の違いは?

人の多くは、変額保険と外貨建て保険が「お金が増える可能性がある保険」で、投資要素がある保険であるという認識の方が多いと思います。
- 仕組みが似ていて違いが分からない
- 勧められたけど本当に合っているか不安
このように感じている方も多いでしょう。
まずは違いをはっきりさせるため、それぞれの基本的な仕組みから整理していきましょう。
違いは「運用先」にある
変額保険と外貨建て保険の違いは、運用先と影響を受けるリスクの種類に違いがあります。
| 変額保険 | 運用先は、株式・債券・不動産などの投資信託(ファンド)で、市場の値動き(株価や金利)が受取額に直接影響する |
|---|---|
| 外貨建て保険 | 運用先は主に外貨建ての債券で、通貨は米ドルなどの外貨。運用利率に加えて、為替レート(円高・円安)の影響を強く受ける。 |
つまり、変額保険は「何で運用するか」、外貨建て保険 は「どの通貨で運用するか」が重要となります。
同じ貯蓄型保険でも、リスクの正体が違います。
変額保険:株式や債券などの運用成績
変額保険は、株式や債券などで運用され、その運用成績によって保険金の額が増減する保険です。
つまり、株式市場が好調なときは受取額が増える可能性がありますが、市場が不調なときは元本割れする可能性があるというように、運用成績が結果を左右する点が変額保険の大きな特徴です。
外貨建て保険:円高・円安など為替レートで決まる
外貨建て保険は、米ドルなどの外貨で運用されるため、円高・円安といった為替レートの変動によって、円換算した受取額が大きく左右される保険です。
つまり、円安になると受取額が増えやすく、円高になると受取額が減り、元本割れする可能性があるという特徴があります。
運用自体が順調でも、為替の動き次第で結果が変わる点が、外貨建て保険の最大の特徴です。
どちらの商品がリスクが高い?

では、どちらの商品の方がリスクが高いのでしょうか。
どちらも元本割れのリスクはある
変額保険も外貨建て保険も、どちらも元本割れのリスクがありますが、元本割れが起こる理由に違いがあります。
変額保険は、株式や債券などの運用成績が悪化した場合に、解約返戻金や受取額が払込保険料を下回る可能性があります。
一方、外貨建て保険は、運用自体が順調でも、円高など為替レートの変動によって円換算した受取額が減り、元本割れすることがあります。
このように、どちらも「必ず増える保険」ではなく、リスクの正体が違います。
変額保険:市場が不調なとき
変額保険は、市場が不調なときには運用成績が悪化し、解約返戻金や受取額が減少して元本割れする可能性があります。
株式や債券などの価格変動の影響を直接受けるため、相場の下落局面では結果が悪くなりやすい点が、変額保険のリスクとして挙げられる点です。
外貨建て保険:円高のとき
外貨建て保険は、円高のときに円へ換算すると受取額が減少し、運用が順調でも元本割れする可能性があります。
外貨で増えていても、為替レートの影響で結果が左右される点が、外貨建て保険の大きなリスクです。
変額保険はこんな人におすすめ

変額保険は、すべての人に向いている保険ではありません。
市場の値動きによって受取額が変わる変額保険は、「できるだけ増やしたい」という人よりも、リスクを理解したうえで長期的に資産形成を考えられる人と相性が良い商品です。
自分に合わないまま加入すると後悔につながりやすいため、向いている人の特徴を知ることが重要になります。
ここでは、どんな考え方の人に変額保険がおすすめなのかを、わかりやすく解説していきます。
長期運用が前提
変額保険は、短期間で利益を出す商品ではなく、10年・20年以上の長期運用を前提とした保険です。
市場の値動きによる影響を時間で分散し、複利効果を活かすことで、資産が増える可能性が高まる仕組みのため、短期での解約ではなく、長期的に運用を続けられる人に向いています。
投資の基本を理解している
変額保険は、価格変動を伴う商品のため、投資の基本的な仕組みを理解している人に向いています。
相場には上がる時も下がる時もあることを理解し、増えるというメリットだけでなく必ず元本割れのリスクが存在するという点を理解することが重要です。
値動きを理解した上で運用したい人
変額保険は、市場の値動きを理解したうえで、リスクを受け入れながら運用したい人に向いている保険です。
価格が上下することを前提に、短期的な変動に惑わされず、長期目線で資産形成を考えられる人に適しています。
外貨建て保険はこんな人におすすめ

外貨建て保険は、円だけに資産を集中させることに不安を感じている人にとっておすすめの保険商品です。
ただし、為替の影響を受ける商品であるため、誰にでも向いているわけではありません。
外貨建て保険は、米ドルなどの外貨で運用されるため、円高・円安によって受取額が変わります。
ここでは、どのような人に外貨建て保険がおすすめなのかを、ポイントごとに解説していきます。
円だけに資産を集中させたくない人
外貨建て保険は、円だけに資産を集中させることに不安を感じ、通貨を分散して資産を持ちたい人に向いている保険です
米ドルなどの外貨で資産を保有することで、円の価値が下がった場合のリスクに備えられる点が特徴です。
為替を含めた資産分散をしたい人
外貨建て保険は、為替変動を含めて資産を分散し、リスクを一つに偏らせたくない人に向いている保険です。
円だけで資産を持つ場合とは違い、値動きを取り入れることで、長期的な資産形成の選択肢を広げられる点が特徴です。
比較的安定した運用を望む
外貨建て保険は、株式のような大きな値動きよりも、比較的安定した運用を望む人に向いている保険です。
為替の影響は受けるものの、債券中心で運用される商品が多く、値動きが緩やかな点が特徴です。
実際の運用内容は保険会社ごとに違いがあるので、それぞれ確認しましょう。
記事のまとめ:違いを理解して自分に合った生命保険を選ぼう

変額保険と外貨建て保険は、どちらも資産形成を意識した生命保険ですが、リスクの種類やお金が増減する仕組みは大きく異なります。
変額保険は株式や債券などの運用実績によって保険金額が変動し、市場の値動きの影響を受けます。
一方、外貨建て保険は為替レートの変動が受取額に影響し、主に債券を中心とした比較的安定した運用が特徴です。
そのため、
- 値動きを理解した上で長期運用したい人には変額保険
- 為替を含めた資産分散や安定性を重視したい人には外貨建て保険
が向いているといえるでしょう。
「どちらが得か・損か」で選ぶのではなく、仕組みやリスクの違いを正しく理解し、自分の目的やリスク許容度に合った生命保険を選ぶことが、後悔しないためのポイントです。

