生命保険に入ってない人の割合は?未加入のリスクと必要性を解説

生命保険に入ってないとやばいの?

保険に入ってない人は、どれくらいいるのだろう?
と疑問に感じている方も多いでしょう。
生命保険に入ってないと、万が一の際に費用をまかないきれず、後悔したり家族へ負担をかけたりするおそれがあります。
しかし、すべての方にとって保険が必要とは限りません。
今回は、無料保険相談を行なっている「保険のぷろ」が、生命保険に入ってない方の割合や想定されるリスクを解説します。
また、保険が必要なケースと必要性が低いと考えられるケースも紹介するので、加入するか迷っている方はぜひ参考にしてください。
生命保険に入ってない人の割合

生命保険文化センターが実施した調査によると、生命保険に入ってない方の割合は、男性22.4%、女性18.5%でした。
年齢や性別ごとに、入ってない方と加入している方の割合を整理すると、以下のとおりです。
| 年齢 | 【男性】未加入率 | 【男性】加入率 | 【女性】未加入率 | 【女性】未加入率 |
|---|---|---|---|---|
| 20代 | 53.6% | 46.4% | 42.9% | 57.1% |
| 30代 | 18.5% | 81.5% | 17.2% | 82.8% |
| 40代 | 13.9% | 86.1% | 13.7% | 87.3% |
| 50代 | 13.1% | 86.9% | 12.2% | 87.8% |
| 60代 | 14.2% | 85.8% | 13.5% | 86.5% |
| 70代 | 27.5% | 72.5% | 21.2% | 78.8% |
| 全体 | 22.4% | 77.6% | 18.5% | 81.5% |
参考:生命保険文化センター「2022(令和4)年度 生命保険に関する全国実態調査」
https://www.jili.or.jp/files/research/chousa/pdf/r4/2022honshi_all.pdf#page=206
上記のデータを見ると、20代までは生命保険に入ってない方が多く、30代以降で加入が進んでいると分かります。
年齢を重ねるにつれ、将来への備えや健康リスクへの意識が高まり、保障を求める動きへと繋がっていると考えられます。
生命保険に入ってない場合のデメリットとは

生命保険に入ってないと、死亡時の備えや医療費、老後の生活費など、経済的リスクへ対応が困難になります。
すべての出費を自己負担でまかなうのは簡単ではありません。
十分な備えがなければ、家族や自分の生活に支障が出る可能性もあるでしょう。
ここでは、生命保険に入ってない場合に考えられる4つのデメリットを紹介します。
自分が死亡した後、遺された家族が生活できなくなる可能性がある
生命保険に入ってないと、万が一の際に遺された家族の生活が苦しくなる可能性があります。
一家で収入を担っていた方が急に亡くなると、住まいや光熱費、子どもにかかる教育費など、日々の支出をすべて遺族が負担しなければなりません。
家計は不安定になり、遺された家族が経済的に自立するまで長い時間がかかる可能性も考えられます。
生命保険で必要な金額をあらかじめ準備しておけば、一定期間の生活費を確保しやすくなり、精神的な安心にもつながるでしょう。
病気やケガの治療費・入院費が家計を圧迫する可能性がある
保険に入ってない状態で病気やケガを負った場合、治療費や入院費が家計を圧迫するリスクがあります。
公的医療保険の補償範囲には限りがあり、高額療養費制度を使っても差額ベッド代や食事代などは自己負担です。
入院による収入の減少や通院にかかる交通費など、想定外の支出が重なると、生活費まで圧迫されるケースもあります。
医療保障付きの生命保険に加入していれば、給付金を活用して出費をカバーしやすくなります。
老後資金を自分だけで準備しなければならない
生命保険に入ってない場合、老後に必要な資金をすべて自分で準備しなければなりません。
年金だけでは生活費や医療費、介護費用をまかないきれないケースも多く、備えが不十分だと将来への不安が残ります。
定年後に収入がなくなっても、通院や介護サービスなどには継続的な出費は避けられません。
想定より長生きした場合は、貯蓄が尽きて生活水準の維持が困難になる可能性もあります。
生命保険の保障があれば、死亡保険金を老後の生活費に充てて活用できます。
保険に入ってない状態では、公的制度や貯蓄に頼るしかなく、将来的な出費をすべて自己負担でまかなう必要があるでしょう。
加入したい時に健康状態で制限される場合がある
加入を検討したときに、健康状態が理由で申し込めない可能性がある点もデメリットの1つです。
保険会社の審査では体調や治療歴が重視されるため、持病がある方や通院中の方は、希望する保障に加入できないケースも少なくありません。
医師から再検査を指示されている場合や、がん(悪性腫瘍)や糖尿病などの病気の診断が確定していない状況では、申込み自体を断られるおそれもあります。
健康なうちに備えておかないと、いざ必要となった際に保障を受けられず、選択肢が限られてしまいます。
保険会社の審査基準については、以下記事でも詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。
関連記事:生命保険に入れない人とは?審査に落ちた理由や対策方法を解説
https://www.randcins.jp/hoken/life-insurance/human-enter/
生命保険の必要性が高い人の特徴は?

生命保険の必要性が高い方は、家族を支えている方や、将来への備えが必要な方です。
世帯構成や働き方によってリスクは変わるため、万が一のときに影響を受ける範囲や度合いは異なります。
ここでは、生命保険が必要とされる方の特徴を解説します。
守るべき家族がいる人
家族を経済的に支えている方は、生命保険を積極的に検討する立場といえます。
子どもの教育費や住まいの維持費など、今後も継続的に必要となる支出は避けられません。
支え手を失うと、家計が不安定になり、将来の計画見直しを余儀なくされるケースも出てきます。
死亡保険金による備えがあれば、生活資金を確保しやすくなり、家族の安心につながるでしょう。
貯蓄の少ない人
預貯金が少なく、保険に入ってない方にとって、生命保険の保障は心強い存在です。
生命保険文化センターの調査によれば、入院1回あたりの平均自己負担額は約20万円とされ、急な支出が生活を圧迫する可能性があります。
働けない期間が長引くと、家計の経済的な安定を損なうリスクも否めません。
入院日額や医療特約が付いた保険に加入していれば、給付金で経済的なゆとりを維持しやすくなります。
参考:生命保険文化センター「入院費用(自己負担額)はどれくらい?」
https://www.jili.or.jp/lifeplan/lifesecurity/1210.html
自営業・フリーランスの人
自営業やフリーランスとして働く方も、生命保険へ加入するのがおすすめです。
会社員と異なり、自営業やフリーランスの働き方では傷病手当金や休職制度がなく、公的保障を利用しにくい状況です。
病気やケガによる休業は、収入が途絶えるだけでなく、業務の遅延や納期遅れの理由となり、取引先との関係悪化につながる可能性もあります。
医療保障や就業不能保障がある保険に加入しておけば、治療中の生活費や休業中の出費にも備えやすくなります。
入らなくても問題がない人の特徴とは

生命保険はすべての方に必要とは限りません。
ライフスタイルや経済状況によっては、加入しなくても支障が出にくい場合もあります。
一般的に、生命保険に入ってない場合でも問題ない方の特徴を紹介します。
独身の人
独身の方は、生命保険へ加入する必要性は低いでしょう。
扶養家族がいない場合、死亡時の生活費や教育費を心配する必要がないためです。
生命保険文化センターが実施した調査によると、単身世帯の保険加入率は45.6%で、2人以上世帯の89.2%と比べて大きく下回っています。
遺族への保障が不要な場合は、葬儀費用をまかなえる程度の備えがあれば十分と考えられます。
独身の方は、経済状況や将来設計に応じて、加入の必要性を慎重に見極めるとよいでしょう。
参考:生命保険文化センター「2024年度 生命保険に関する全国実態調査(速報版)」
https://www.jili.or.jp/files/press/2024zennkoku_sokuhou.pdf#page=2
十分な貯蓄がある人
入院費や葬儀費用を自己資金でまかなえるなら、保険による保障が必要とは限りません。
金融資産に余裕があれば、急な出費へも柔軟に対応しやすく、経済的な不安も抑えやすくなります。
生命保険文化センターの調査によると、世帯年収200万円未満の世帯では生命保険の加入率が約73.8%です。
一方、世帯年収が700万円以上の世帯では、生命保険の加入率は95.3%に達しています。
世帯年収が上がるにつれて加入率も上昇する傾向を示しています。
しかし、年収1,000万円以上の層では、加入率がわずかに下がる傾向にあるようです。
十分な貯蓄や資産があれば、保険に入らない判断もひとつの選択肢になり得るでしょう。
参考:生命保険文化センター「2024(令和6)年度 生命保険に関する全国実態調査」
https://www.jili.or.jp/files/research/zenkokujittai/pdf/r6/1-p2-49.pdf#page=6
記事まとめ

生命保険に入ってないと、万が一のときに家族や自分の生活を支える手段が限られてしまいます。
医療費や老後資金をすべて自分で用意するのは、大きな負担になる可能性もあります。
ただし、独身で扶養がない方や、十分な貯蓄がある方は、無理に加入しなくてもよいでしょう。
必要かどうか判断に迷う場合は、専門家の意見を参考にしながら検討してみるのがおすすめです。
「保険のぷろ」では、家庭状況や将来設計に合わせた保障プランを無料で提案しています。
一人ひとりに合った最適な選択ができるようサポートするので、ぜひご利用ください。


