貯蓄型生命保険は損をする?そう言われる理由と後悔しない判断ポイントを解説

貯蓄型生命保険は損?

入らないほうがいい?
このような言葉を目にして、不安になっていませんか?
貯蓄型生命保険は、保障と貯蓄を同時に備えられる一方で、「思ったより増えない」「途中でやめると損をする」といった声があるのも事実です。
そのため、仕組みをよく理解しないまま加入すると、損につながる可能性があります。
では、貯蓄型生命保険は本当に損な商品なのでしょうか。
この記事では、「損」と言われる理由を整理しつつ、どんな人に向いているのか、後悔しないための判断ポイントをわかりやすく解説します。
貯蓄型生命保険への加入を迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
貯蓄型生命保険が「損」と言われる理由とは?

まずは、なぜ貯蓄型生命保険が「損」と言われやすいのかを整理しましょう。
保険料が割高になりやすいから
貯蓄型生命保険の保険料が掛け捨て型に比べて高くなる理由は、主に「保険料の使い道」と「運用コスト」の2点にあります。
一言で言えば、「純粋な保険料に加えて、将来自分に返すための積立金を上乗せして払っているから」で、掛け捨て部分と積立部分の両方を払っていることになります。
掛け捨て型(定期保険など)の保険料は、主に「死亡保障(万が一の備え)」のためだけに使われます。
これは、いわば「みんなで出し合って、不幸があった人に配る」ためのコストです。
対して貯蓄型は、この「死亡保障のコスト」に加えて、「将来、契約者に払い戻すための貯蓄分(積立金)」を毎月の保険料に上乗せしています。
つまり、毎月の支払いの中に「保険料」と「銀行預金のような積立」が同居している状態であるため、必然的に保険料は割高になります。
途中解約すると元本割れする可能性がある
貯蓄型生命保険で途中解約をすると元本割れしてしまう主な理由は、「支払った保険料が最初から全額貯蓄に回っているわけではないから」です。
そもそも、私たちが支払う保険料は、純粋に貯蓄に回る「貯蓄分」だけではなく、死亡時の保障に備える「保障分」なども含まれています。
そのため、加入して間もない時期に解約すると、まだ貯蓄分が十分に積み上がっておらず元本割れを起こす可能性があります。
インフレ(物価上昇)に弱いから
多くの貯蓄型生命保険は、契約時に「30年後に500万円受け取る」といった形で、将来もらえる金額が固定されています。
インフレによって物価が上がると、お金の価値は相対的に下がります。
例えば、今は500万円で車が買えても、30年後に物価が2倍になっていれば、500万円ではその車の半分しか買えません。「数字(額面)」は変わらなくても、「買えるもの(購買力)」が減ってしまうことが、インフレに弱いといえる面です。
つまり、貯蓄型生命保険でなくても、円の価値が下がってしまえば円としてお金を所持しているだけでインフレには対応できなくなってしまうということです。
なので、貯蓄型生命保険に限った話ではないということです。
貯蓄型生命保険は本当に損なのか?

結論から言うと、すべての人にとって損な商品ではありません。
貯蓄型保険を「お金を増やす手段のみ」として考えているなら、多くの場合で「損」になります。
しかし、「多少手数料を払ってでも強制的に貯めたい」「万が一の保証もしたい」という目的であれば、「手数料込みの貯蓄サービス」として割り切る価値はあります。
長期で継続できれば損にならないケースも多い
加入直後は、保険会社が契約のために支払った諸経費が差し引かれているため、解約すると大きく元本割れします。
しかし、20年、30年と継続することで、運用益がこれら初期コストを上回り、返戻率が100%を超えてくる場合が多いため、長く持つほど損になる可能性は低くなります。
結局のところ、貯蓄型保険が「損」と言われるのは、途中でやめてしまう「短期解約」が非常に多いからです。
保障と貯蓄を同時に確保できる安心感がある
貯蓄型保険は、利回りだけを追い求める商品ではありません。
「自分に万が一のことがあっても、そうでなくても、家族の未来を確実にお金で守る」という、安心を確保できるサービスです。
万が一の保証と、将来への貯蓄を同時に確保できると言うのが、貯蓄型生命保険のメリットといえます。
貯蓄型生命保険が「損になりやすい人」の特徴

以下に当てはまる場合、「貯蓄型生命保険 損」と感じやすい傾向があります。
短期間で解約する可能性がある人
なぜ「短期解約の可能性がある人」が損をしてしまうのか、まず、貯蓄型保険の仕組みとして、加入直後の数年間は支払った保険料の多くが「契約手数料」や「募集人の報酬」「死亡保障のコスト」に充てられます。
そのため、最初のうちは貯蓄分(解約返戻金)がほとんど積み上がりません。
このタイミングで解約してしまうと、それまで払った多額の保険料に対して、戻ってくるお金が極端に少ないという状況に繋がってしまうのです。
とにかく利回りを重視したい人
まず、貯蓄型生命保険は支払った保険料が100%運用に回りません。
死亡保障の維持費や保険会社の運営コストが含まれているため、純粋な投資商品と比べると最終的な利回りは劣ってしまう可能性があります。
そのため、利回りを重視したいと言う方には向いていません。
仕組みを理解せずに加入した人
まず、貯蓄型生命保険は「保険」と「貯蓄」という性質の異なる機能が組み合わされた保険商品です。
仕組みを理解していないと、「支払った保険料のすべてが積み立てられていく」と誤解しがちです。
しかし実際には、そこから多額の「保障コスト」や「保険会社の運営経費」が差し引かれているため、この構造を知らないまま数年後に解約返戻金の額を見て、「これだけ払ったのに、なぜこれしか戻ってこないのか」と感じてしまうことになります。
貯蓄型生命保険で損をしないためのポイント

では、貯蓄型生命保険で損をしないためにはどのような点に注意すれば良いのでしょうか。
加入目的をはっきりさせる
目的が曖昧なまま加入すると、後に「他の積み立て方の方が良かったのではないか」といった迷いが生じ、最も損をしてしまう「早期解約」を招く原因になります。
- 万が一の時の保証が必要
- 生命保険控除を受けたい
- 手元にお金があると使ってしまうから保証を受けながら少しずつ貯めたい
このような方は貯蓄型生命保険を契約することが向いていると言えるでしょう。
他の選択肢と比較する
NISA・iDeCo・掛け捨て保険などと比較したうえで、自分に合った貯蓄手段を選びましょう。
それぞれ目的や商品のメリット・デメリットが異なりますが、自分で正しい情報を調べるには時間がかかってしまいます。
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まとめ:貯蓄型生命保険は「損かどうか」は人によって違う

貯蓄型生命保険が「損か得か」という問いに正解はありません。
理由は、加入する目的や個人の性格、そして家計の状況によって大きく変わるからです。
資産運用の効率や利回りだけを最優先に考えるならば、保険会社の運営経費や保障コストが差し引かれる貯蓄型保険は、NISAなどの直接的な投資に比べて「損」な選択肢に見えるでしょう。
特に、早期に解約せざるを得なくなった場合には、元本割れという形で確実な損失を被ることになります。
しかし、長期間にわたって確実に継続できる人にとっては、話は別です。
自制心に頼らずともお金を貯められる「強制力」、万が一の際にも目標額が家族に遺る「保障」、そして毎年の「節税メリット」を兼ね備えています。
利回りだけでなく、これらの付加価値を「自分にとって必要なサービス」として受け入れられる人にとっては、貯蓄型生命保険は決して損ではない、堅実な資産形成の手段となり得ます。

