投資信託
【完全ガイド】賢い投資信託の選び方!運用ポイントを初心者にやさしく解説
【完全ガイド】賢い投資信託の選び方!運用ポイントを初心者にやさしく解説
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自分に合ったファンドの選び方を知って効果的な投資信託を始めよう

2024年4月より新NISAのスタートや、確定拠出年金iDeCo(イデコ)の普及などにより、資産運用は個人投資家の間でも身近なものとなりました。

中でも投資信託は少額かつ、投資のプロが運用するファンドを購入するだけで始められるため、人気のある資産運用の一つです。

人気と比例して金融商品の数は増えているため、ファンドの選び方がわからない方や判断に迷って足踏みをしている方も多いのではないでしょうか。

本記事では、これから投資信託を始めようと思っている方に向けて、投資信託の選び方や、積立NISAの運用において注意しておくべきポイントを解説します

運用のテクニックやコツというよりも、銘柄の選び方や運用する上での考え方について紹介します。

投資信託の選び方について悩んでいる方はぜひ参考にしてください

投資信託とは

投資信託とは

そもそも投資信託とは、多数の投資家から資金を集め、その集めた資金をプロの運用者が株式や債券、不動産など様々な資産に投資する仕組みです。

投資家は「受益証券」と呼ばれる証券を購入することによって、そのファンドの運用成果に応じたリターンを受け取る権利を得ます。

投資信託の最大のメリットは、専門の運用者によって資金が管理されることです。

個人で直接株式や債券を購入し運用するのは知識や経験、時間が必要ですが、投資信託ではプロがそれを代行してくれます。

したがって、投資信託は投資初心者に非常におすすめと言える資産運用方法です。

おすすめする銘柄の選び方

おすすめする銘柄の選び方

投資信託の銘柄はどういった選び方をすれば良いのでしょうか。

投資信託の選び方に不安がある方は以下の4つの要素を参考にすることをおすすめします。

まず明確な目標や目的の設定を

投資信託のファンドの選び方を検討する上でまず固めておきたいのが、運用の目的及び目標の設定です。

目標設定が重要な理由は、その目的によって後述するリスク許容度が変わりファンドの選び方の指針が異なってくるためです。

例えば、投資信託の運用目標が「子どもの大学資金」だとします。

この場合だと、いつから積み立てるかなどファンドを買うタイミングにもよりますが、ハイリスクハイリターンの高いファンドよりも安全性の高いファンドに投資する方が良いでしょう。

一方で運用目標が「老後資金の準備」だった場合、ある程度のリスクを承知で高いリターンが見込めるファンドを選ぶのが良いと言えます。

投資信託の選び方は人によってそれぞれではありますが、運用目標を定めることで選びやすくなります。

したがって、選び方を明確にするためにも投資信託を始める前は明確な目標設定をしましょう。

NISA口座開設はネット証券がおすすめ

投資信託を始めるにあたり、まずは口座開設が必要となります。

証券会社や銀行をはじめとするファンドの販売会社で口座開設を行う必要がありますが、おすすめはネット証券会社でNISA口座を開設することです。

ネット証券を活用するメリットは、対面式の証券会社や銀行と比較すると取り扱っている金融商品が多く、手数料が割安であることです。

取り扱う金融商品が多いということは、選び方に幅を広げることができます。

したがって、自身の理想とするポートフォリオを作成する助けとなるでしょう。

ネット証券の代表格として、楽天証券やSBI証券等が挙げられます。

楽天証券であれば毎月一定額を投資することで楽天ポイントが付与されるなど、ネット証券での投資信託運用には付加価値が付くこともメリットの一つです。

NISA口座は1人1口座しか保有することができないので、銘柄だけでなく販売会社の選び方にも十分検討をすることが重要です。

リスク許容度を把握する

投資信託商品を購入する際に確認しておきたいのがリスク許容度です。

リスク許容度を把握することは、投資信託の銘柄の選び方を考えるのに大きな影響を与えます。

リスク許容度とは、投資において受け入れることができるリスクの量や程度を指します。

明確な指標はないため正確に測定することは難しいですが、リスク許容度が高い人はより大きなリスクを負うことができ、それに伴い高いリターンを期待することが一般的です。

リスク許容度の決め方は様々な要素から多角的に検討する必要があります。

具体的には以下のような要素が挙げられます。

年齢:一般的に投資信託は長期保有で効果を最大化できるため、若い人の方が高いリスク許容度を設定できるでしょう。

収入:一般的に収入が高い方が高いリスク許容度を設定できます。

貯蓄:一般的に純資産や安全資産を多く持つ人の方が高いリスク許容度を設定できます。

将来の財務目標:投資信託をする目的によってもリスク許容度やファンドの選び方は変わります。例えば、子供の教育資金など損失を出したくない投信はリスク許容度が低いと言えるでしょう。

目論見書を確認する

投資信託のファンドの選び方を検討する上で大切なのは目論見書の確認です。

目論見書とは、投資信託のファンドを購入する上で必要な重要事項を説明した書類のことです。

目論見書の記載項目は決まっており具体的な目次は以下のようになります。

  • ファンドの目的・特色
  • 投資リスク
  • 運用実績
  • 手続き・手数料等

自分のリスク許容度がどれくらいか把握できたら、それに基づき購入したいファンドの検討に移りましょう。

目論見書からは投資対象(株式・債券・不動産など)や、基準価額の推移、ファンドの種類、信託報酬をはじめとする手数料など多くのことを読み取ることができます。

この目論見書は、投資信託を運用する上で非常に重要な情報源となるので、必ず目を通すようにしましょう。

また、目論見書について詳しく知りたい方は本ブログの関連記事も参考にしてみてください。

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投資信託の目論見書とは?読み方と確認しておくべき情報をわかりやすく解説
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投資信託の運用で注意したいポイント

投資信託の運用で注意したいポイント

ここまでおすすめする投資信託の選び方について説明しました。

選び方を検討することは重要ですが、投資信託はその後の運用指針を持っておくことはさらに重要であると言えます。

この章では投資信託を購入後に運用する上で注意すべきポイントについて解説します。

利益を最大化するには短期売却をしない

投資信託の運用において、「短期売却を避ける」という戦略は、利益を最大化するために重要な要素です。

投資信託は、株式や債券など様々な資産を含むポートフォリオに基づいて運用されるため、市場の短期的な変動に左右され、基準価額が乱高下する可能性が生じる可能性があります。

短期売却の誘惑に惑わされない

投資信託を運用していると、市場の短期的な動きによって基準価額が上昇し、保有するファンドを早期に売却してしまいたいと思うことが出てくるかもしれません。

しかし、短期的な売買は手数料や税金のコストがかかるだけでなく、市場の回復時に再投資する機会を逃すリスクを抱えてしまうこともあるので、売却は慎重に検討することが重要です。

長期保有のメリット

投資信託を長期保有することは、ファンドの選び方にもよりますが、経済の成長と共に資産を増やす可能性は高くなります。

その理由として、市場の一時的な下落は将来的に回復する可能性が高いため長期的な視点で見ると、高いリターンが期待できるためです。

さらに、長期保有をすることで、解約の手数料や税金の負担の軽減につながるため運用コストの削減にもつながります。

資産クラスを分散させて保有する

投資信託の運用で非常に重要なのが、資産クラスを分散させることです。

ファンドの選び方にもよりますが、多様な資産クラスへの投資を行うことでリスク分散にもつながります。

したがって、市場の不確実性に強いポートフォリオを構築することができます。

分散投資の原則

分散投資は、異なる種類の資産間でリスクを分散させることを指します。

株式、債券、不動産など、異なる資産クラスに投資することで、一部の資産が損失を出しても他の資産のパフォーマンスで補うことが可能です。

このようにファンドの選び方を工夫することで全体的なポートフォリオの安定性を高め、長期的な運用成果を保証するのに役立ちます。

資産クラスの選び方

資産クラスの選び方を考える際は、個々の投資家のリスク許容度、投資目標、市場状況を考慮する必要があります。

例えば、リスクを抑えたい場合は、国債や先進国の銘柄を揃えたインデックスファンドに重点を置くことが推奨されます。

また、より高いリターンを目指す場合は成長が期待される株式や不動産に重点を置いたアクティブファンドへの投資が効果的です。

余裕資金で無理なく積立投資をしよう

投資信託の積立投資は、安定した資産形成を目指す手法です。

特に、余裕資金を用いて計画的に積立投資を行うことは、無理なく財産を増やすための理想的なアプローチであると言えます。

積立投資のメリット

積立投資とは、定期的に一定額の投資信託を購入する方法です。

この方法のメリットは市場のタイミングを気にすることなく、長期間に渡りコツコツと資産を築いていくことができる点にあります。

また、積立投資はドルコスト平均法により、市場価格の平均を取ることができるので高値掴みのリスクをも低減できます。

余裕資金を運用に回す

投資信託は利益を得る可能性がある一方で損失を被るリスクも伴います。

そのため、日常生活に必要な資金を投資に回すことは控えましょう。

余裕資金のみを投資に充てることは、市場の変動に対する心理的なプレッシャーを軽減できるため、長期的な視点で落ち着いて投資を続けることができます。

したがって投資信託は余裕資金だけを運用に回すように心がけましょう。

選び方に悩んだら「投資のプロ」に相談を

選び方に悩んだら「投資のプロ」に相談を

投資信託の選び方に悩んだら「投資のプロ」に相談することもおすすめです。

ここでの「投資のプロ」とは、ファイナンシャルプランナー(FP)や、独立系ファイナンシャルアドバイザー(IFA)など、資産運用に精通した専門家のことを指します。

FPや、IFAは丁寧なヒアリングに基づいて相談者のライフプランに沿った金融商品の選び方をサポートします。

特にIFAは、どの証券会社や銀行にも所属していないので中立・公正な視点からアドバイスを受けることができるのでおすすめです。

投資信託の選び方だけでなく、家計にまつわるお金のことであれば何でも相談できるので、頼ってみるのも良いでしょう。

以下の記事では投資信託の運用をプロに任せるメリットを紹介していますので、興味がある方はぜひ参考にしてみてください。

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記事のまとめ:まずは目的を設定することが重要

記事のまとめ:まずは目的を設定することが重要

本記事では、投資信託を始める上でおすすめの選び方について解説しました。

投資信託の選び方を考える前にまずは目的を設定することから始めましょう。

そうすることで自身のリスク許容度を把握でき、購入すべき商品の種類や月々の積立金額が見えてくるため、選び方のヒントが得られるでしょう。

また、自分で選び方の判断に迷う場合はFPやIFAなど投資のプロに運用や選び方を任せることもおすすめです。

本記事がこれから投資信託商品の選び方の参考材料となれば幸いです。

監修者プロフィール
小林裕
小林裕
一般社団法人証券相続普及協会 代表理事
大学卒業後、東証一部上場の証券会社に入社。 個人向けの資産運用コンサルティングを中心に活動。 新人賞、社長優秀賞などを数多く受賞。 シニア層のお客様が多い中で資産運用だけでは本当の解決ができないと感じ、退職。 2020年、一般社団法人証券相続普及協会を設立。代表理事に就任。 終活カウンセラー1級や上級相続診断士の資格も取得し、お客様の大切な資産を「ふやす、まもる、つなぐ」をモットーに活動している。
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