ダイワ（大和証券）の投資信託について、メリットやおすすめファンドを紹介

投資信託を購入・運用するためには証券会社で口座を開設する必要があります。数ある証券会社のなかでも、国内有数の大手企業が大和証券です。

「ダイワのファンドラップ」など充実したサービスを提供する大和証券ですが、投資に関わってこなかった人だとどのような会社か詳しく知らない場合もあるでしょう。そこでこの記事では、大和証券の特徴や投資信託の買い方について、詳しく解説していきます。

大和証券で取り扱っているおすすめファンドも紹介しているので、これから投資信託を始める人は、ぜひ参考にしてください。

ダイワ（大和証券）の基本情報

まずは、大和証券株式会社の概要をチェックしましょう。

参照：会社情報｜大和証券株式会社

売上高は国内5位、銀行系列に属さない独立系証券会社としては第2位を誇ります。（参照：キャリタス就活「証券業界｜営業収益ランキング」）

創業120年の歴史と全国180以上の店舗ネットワークがあり、対面・オンライン両方で充実したサポートを提供しています。

投資信託のほか、株式や債券、外貨預金なども取り扱っており、総合証券会社として信頼できる相談先の1つです。

大和証券と大和アセットマネジメントの違いは？

ダイワと投資信託についてインターネットで検索すると、「大和アセットマネジメント」という会社も目につくと思います。こちらは大和証券とは同グループの別企業です。

参照：会社情報｜大和アセットマネジメント株式会社

大和証券が個人向けの投資サービスを提供する「販売会社」なのに対し、大和アセットマネジメントは「運用会社」にあたります。

• 販売会社…投資信託等の金融商品を販売する会社
• 運用会社…投資信託の商品設計（ファンドごとの運用方針・資産構成の決定）や実際の運用を行う会社

同じグループではありますが、特別な連携を取っているわけではなく、大和証券以外でも大和アセットマネジメントのファンド（銘柄）は購入可能です。

反対に、大和証券では取り扱っていない大和アセットマネジメントのファンドもあるので注意しましょう。例えば、安定して分配金を支払っている「ダイワ・US−REIT・オープン」は大和証券では買えません。

大和アセットマネジメントのファンドは業界内でも評価が高いため、ファンド選びの基準として考慮してみるのもおすすめです。

ダイワ（大和証券）で投資信託を始めるメリット

投資信託を取り扱う証券会社は何百社とありますが、そのなかでも大和証券を利用するメリットは次の3つです。

• 日本有数の大手証券会社で安心感がある
• 店頭・電話とインターネットのどちらでも取引できる
• ファンドラップで運用をお任せできる

大手ならではの充実したサービスが主な特徴です。それぞれ詳しく解説します。

日本有数の大手証券会社で安心感がある

先述した通り、大和証券は長い歴史と豊富なネットワークを持つ日本有数の証券会社です。

証券会社は大小合わせて200社以上ありますが、なかには聞いたこともないような企業も多数存在します。

企業規模が小さくなるほどサービスも手薄になりやすいため、投資初心者なら大手証券会社のほうが安心して取引できるでしょう。

店頭・電話とインターネットのどちらでも取引できる

大和証券では店頭・電話とインターネットの両方で取引できるため、自身の投資スタイルに合わせた方法を選べます。

店頭・電話取引なら担当者に直接相談しながらファンドを選べ、目論見書の見方などもアドバイスしてもらえます。運用成績の報告をしてもらえるのもうれしいポイントです。

一方、インターネット取引はどこでも取引可能で、トレーディングツールも豊富なので、自分で積極的に売買したい人にはおすすめです。

ファンドラップで運用をお任せできる

大和証券の強みとして、ファンドラップを提供していることが挙げられます。ファンドラップとはラップ口座の一種で、証券会社と投資一任契約を結ぶサービスです。

ファンドラップを利用すると、自分の運用方針を踏まえたうえで、専門家に運用・管理をお任せできます。大和証券の場合、最低300万円の資金からファンドラップを利用可能です（ロボアドバイザーによる積立投信は1万円から）。

大和のファンドラップは業界内でも実績が高く、金融庁の資料における「ファンドラップの過去5年の費用控除後パフォーマンス」ではトップ5にランキングします。

参照：「国内運用会社の運用パフォーマンスを示す代表的な指標（KPI）の測定と国内公募投信についての諸論点に関する分析」の公表について 2022年末（４）ファンドラップ関連｜金融庁

ファンドラップなら専門家による的確な運用が可能なので、時間がない人や投資知識が少ない人でも安心して投資できます。

大和証券で投資信託を始める方法

大和証券で投資信託を始めるには、まず投資信託用の口座開設が必要です。開設の申し込みは、インターネット・郵送・店頭のいずれかでできます。

おすすめは、書類の提出もWebで完結できるインターネット申し込みです。スマホやパソコンがあれば、自宅で簡単に口座を開設できます。

申し込みに必要なもの

申し込みにあたって、必要となるものは以下の通りです。

• マイナンバー確認書類
• 本人確認書類（運転免許証など）
• 印鑑（スマホ解説の場合は不要）
• 振込先金融機関の口座番号

申込方法や申込コースによって必要なものは変わるため、ホームぺージなどで事前に確認しましょう。

大和証券で購入できるおすすめファンド5選

ここからは、大和証券で購入できる投資信託のうち、おすすめのファンドを5つ紹介します。

• アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信 Dコース毎月決算型（為替ヘッジなし）予想分配金提示型
• iFree S&P500インデックスファンド
• ダイワ米国リート・ファンドⅡ（年1回決算型）
• ダイワ・ライフ・バランス30
• ダイワ・ダイナミック・インド株ファンド

いずれも魅力的なファンドなので、ぜひ購入候補として検討してみましょう。

アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信 Dコース毎月決算型（為替ヘッジなし）予想分配金提示型

参照：アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信　Dコース毎月決算型（為替ヘッジなし）予想分配金提示型｜大和証券

アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信 Dコース毎月決算型（為替ヘッジなし）予想分配金提示型は、アメリカの持続的な成長企業を厳選して投資するファンドです。

同コースは毎月分配型の投資信託なので、利益を毎月こまめに受け取れます。日々の生活費やお小遣いの足しにしたい人におすすめです。

純資産総額は大和証券が取り扱う投資信託のなかでもトップクラスであり、特に人気の高いファンドの1つです。

iFree S&P500インデックスファンド

参照：iFree S&P500インデックスファンド｜大和証券

iFree S&P500インデックスファンドは、S&P500指数をベンチマークとするファンドです。

アメリカは世界市場をリードする国なので、その市場指数を目安に運用することで、安定的な収益が期待できます。

同ファンドも順調に資産規模を伸ばしており、設定来の累積リターンは200％以上（2024年3月26日時点）と高い運用実績を持っています。

ダイワ米国リート・ファンドⅡ（年1回決算型）

参照：ダイワ米国リート・ファンドⅡ（年1回決算型）｜大和証券

ダイワ米国リート・ファンドⅡ（年1回決算型）は、アメリカのリート（不動産投資信託）に投資するファンドです。市場の指標を中長期的に上回ることを目標としています。

設定来のリターンは2024年02月末時点で220%を超え、R&Iファンド大賞の2023年北米REIT部門で最優秀ファンド賞にも選ばれています。

分散投資によるリスク軽減効果をより高めるためには、株式だけでなくリートや債券などの資産も積極的に検討してみましょう。

ダイワ・ライフ・バランス30

参照：ダイワ・ライフ・バランス30｜大和証券

ダイワ・ライフ・バランス30は、R&Iファンド大賞の2023年バランス型（債券中心）で最優秀ファンドを受賞しているファンドです。資産構成は債券70％、株式30％となるよう設計されています。

債券は株式と比べると価格変動が少なく、金利によってリターンが決まっているため、安定的に運用できる点が特徴です。ダイワ・ライフ・バランス30は債券中心で運用しつつ、株式も組み込むことでより高いパフォーマンスを期待できます。

信託報酬（ファンドの保有中にかかる費用）も0.198％と低めなので、リスクを抑えてコツコツ積立投資をしたい人に向いています。

なお、「もっと株式を増やしたい！」という人は、同じシリーズの「ダイワ・ライフ・バランス50」や「ダイワ・ライフ・バランス70」も検討してみましょう。

ダイワ・ダイナミック・インド株ファンド

ダイワ・ダイナミック・インド株ファンド

ダイワ・ダイナミック・インド株ファンドは、名前通りインド株を運用する投資信託です。

インド市場は高いGDP成長率や人口増加などから大きな発展が見込まれており、多くの投資家や専門機関から注目されています。

インドにも政治や地政学的なリスクはありますが、国内や欧米とは異なる地域の投資先として、ぜひ検討したい国の1つです。

記事まとめ

大和証券の投資信託は、インターネットだけでなく店頭・電話でも取引できる点が大きなメリットです。

窓口で相談しながら手続きを進めれば、投資初心者でもスムーズに投資信託を購入できます。大企業として豊富なノウハウとネットワークがあるため、大切な資産も安心して預けられるでしょう。

ただし、すべての投資は必ず儲かるとは限りません。投資信託は積立などを行えば比較的リスクの低い投資商品ですが、それでも元本割れを起こす可能性があります。

専門家のアドバイスを聞きつ、あくまで自己責任と考え、しっかりとファンドの投資価値を見極めてから投資しましょう。

小林裕

一般社団法人証券相続普及協会　代表理事

大学卒業後、東証一部上場の証券会社に入社。 個人向けの資産運用コンサルティングを中心に活動。 新人賞、社長優秀賞などを数多く受賞。 シニア層のお客様が多い中で資産運用だけでは本当の解決ができないと感じ、退職。 2020年、一般社団法人証券相続普及協会を設立。代表理事に就任。 終活カウンセラー１級や上級相続診断士の資格も取得し、お客様の大切な資産を「ふやす、まもる、つなぐ」をモットーに活動している。