投資信託
資産運用を始めるなら投資信託積立がおすすめ?高い利益を得る方法も紹介
資産運用を始めるなら投資信託積立がおすすめ?高い利益を得る方法も紹介
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投資信託の積立投資の概要や、メリットや注意点などについて解説

投資信託への投資に興味があっても、まとまった資金が用意できずなかなかスタートできない方も多いでしょう。

そういった場合におすすめなのが、少額から資産運用を始められる投信積立です。

少額の積立で元本を少しずつ増やしていく方法なので、資金が豊富ではない場合でもすぐに始められます。

この記事では投資信託の積立投資の概要や、メリットや注意点などについて解説していきます。

これから積立投資を始めたい方にとって役立つ内容なので、ぜひ最後までご覧ください。

投資信託の購入方法は2種類ある

投資信託の購入方法は2種類ある

投資信託の購入方法には積立投資と一括購入の2種類があります。ここでは2種類の投資方法について紹介していきます。

投資信託の積立「投信積立」とは

投信積立は、投資信託に同じ金額を決まった日を自動的に購入する投資方法です。

いったん設定すれば、その後は継続して自動的に投資信託を購入する仕組みなので、毎回手動で注文する必要がなくなります。

購入する金額は自分で選択できる場合が多く、月5,000円や月10,000円など自由に無理せずに続けられる金額を指定できます。

金額は柔軟に変更でき、これまで月1万円ずつ積立していたのを翌月から3万円に変更するなど、柔軟な調節が可能です。

また、購入頻度についても毎日・毎週・毎月など好きな頻度を選べます。

一括購入との違い

一括購入では一度にまとまった金額を購入するのに対し、積立投信では複数回に分けて購入します。

たとえば15万円分の投資信託を投資する場合、一括購入では15万円分を一気に購入するのに対し、積立投信では12,500円を月1回ずつ12回に分けて投資していきます。

こうすることで、まとまった資金を用意するのが難しい場合でも、毎月の収入の一部分を活用し長期的な資産形成を計画することができます。

投信積立のメリット

投信積立のメリット

投資信託を積立投資する積立投信には、いったんどんなメリットがあるのでしょうか?

ここでは3つのメリットを紹介していきます。

ドルコスト平均法の効果が得られる

ドルコスト平均法とは、市場の動きに関係なく、一定金額を積み立てて投資を続ける方法です。

価格が下がった時には多くの量を、価格が上がった時には少ない量を購入することになり、平均購入単価を下げられるのがメリットです。

投資信託の価格は変動するので一括購入すると、価格が高くなっているときに購入してしまう可能性があります。

初心者の場合、特に投資のタイミングを誤りやすいですが、ドルコスト平均法なら投資金額も投資時期も自分で考える必要がないので、簡単にリスクを軽減できます。

自動積立なら忙しい人でも運用が簡単

投資信託の購入時には自動積立ができ、一度設定すれば全自動で一定間隔で設定した金額を積立投資できます。

定期的に購入の手続きができない多忙な方でも、放置しておけば毎月一定金額を投資可能です。

手動で投資すると、忙しさのあまりつい投資するのを忘れてしまう可能性があります。

自動積立を利用すれば、これらのリスクを回避し多忙でも計画通りに資産形成できるでしょう。

感情に左右されにくい

投資を行う上で大きな問題点となる、感情に左右されなくなるのも、積立投資の大きなメリットです。

資産形成を目指して投資を始めるも、資産を減らす結果になる人が多いですが、それは感情に左右されてしまうからです。

例えば、価格が下落した時に「損失が膨らむ前に売却しなければ」と恐怖に駆られ、安値で売却してしまう場合があります。

反対に、価格が上昇している時には「もっと利益を出したい」と欲が出て、高値で買い増してしまうこともあります。

人間には感情があるので、自分で購入タイミングを決められる環境だと、どうしてもこういった事態になりがちです。

その点、積立投資であれば買い付けは自動なので、感情に左右されない投資が可能になります。

人間の感情という、資産運用におけるリスクを排除できる点は、投資信託の大きなメリットといえるでしょう。

投資信託積立のリスクや注意点

投資信託積立のリスクや注意点

投資信託積立にはリスクや注意点も存在します。3つ紹介しているので、この機会に把握しておきましょう。

長期向けのためすぐに利益は得られない

投資信託の積み立て投資は、10年~数十年という長期スパンで資産を形成する前提の投資方法です。

そのため、運用がうまくいったとしても、資産形成ができたと実感できるまでには長い時間がかかります。

特に少額での積み立て投資を行う場合、はじめたばかりのころは元本が小さいので利益が出たとしても非常に少額になります。

積み立て投資は複利効果を活用して、時間をかけてお金を増やすことを目的としているので、短期で利益を得たい場合には向かない点を理解しておきましょう。

元本保障はない

投資信託への投資は資産運用なので、預金のように預け入れた元本が保証されることはありません。

投資した資金が元本割れし、資産が減ってしまうことは十分に考えられるので、その点を知っておく必要があります。

元本が減るリスクを許容できない場合は、定期預金などのリスクが低い選択肢を選んだほうがいい可能性もあります。

投資の世界ではリスクが高いほど、投資がうまくいったときのリターンも大きいのが原則です。

資産を大きく増やすことを目指すのであれば、その分リスクが増える点を受け入れる必要があります。

手数料・税金がかかる

投資信託はお金の運用をプロに委託できる制度です。その代わり以下のコストが発生します。

  • 販売手数料:投資信託を購入時にかかる手数料
  • 信託報酬:運用期間中に継続的にかかる手数料
  • 解約手数料:運用期間中に解約する際のかかる手数料

また、投資信託の売却で利益が出た場合や、分配金を受け取った場合には、税金が発生する点も忘れてはいけません。

利益が20万円以下であれば確定申告は不要ですが、20万円を超える利益が出た場合は、確定申告し納税する必要があります。

税率は利益額に関係なく一律で20.315%となっており、たとえば100万円の利益が出たら約20万円程度を納めなければいけません。

ここまでに説明した通り、投資信託での積立投資を行うと手数料などのコストがかかり、利益が出た場合は税金が発生する可能性がある点を理解しておきましょう。

参照:株式・配当・利子と税|国税庁

新NISAのつみたて投資枠なら手数料・税金がかからない?

新NISAのつみたて投資枠を活用しても、手数料は発生しますが、税金は年間投資枠の範囲内であればかからなくなります。

新NISAのつみたて投資枠は年間120万円となっており、月間10万円までの積立投資であれば、投資信託の売買益や配当金が非課税となります。

購入できる投資信託は限られるものの、積立投資に適した一定の投資信託を選べるので、積立投資で資産形成を目指すにはぜひ利用しましょう。

つみたて投資信託が初心者におすすめされる理由

つみたて投資信託が初心者におすすめされる理由

つみたて投資信託は投資初心者によくおすすめされます。投資信託の積立投資が初心者におすすめな3つの理由を解説していきます。

少ない金額からも始めやすい

投資信託の積立投資は小額からでも始められるのが大きなメリットです。

株式の個別銘柄の場合、1単元が100株なので購入には数十万円程度の資金が必要になります。

一方、投資信託の積立投資は10,000円程度から投資できるので、まとまった資金の用意が難しい場合でも投資を開始できます。

家計の状況にあわせて無理なく続けられるので、堅実な資産形成が可能になります。

また、余裕ができたら積立金額を増額することもできるので、家計の状況にあわせて無理なく資産を作れるのが積立投資の強みといえます。

購入のタイミングを考える必要がない

積立投資では毎月決まった日に自動的に投資信託を購入するので、購入のタイミングを考える必要がありません。

チャートを見て購入タイミングを考えてしまうと、どうしても少しでも安い金額で購入したいという気持ちが出てしまい、なかなか投資できなくなってしまいます。

その結果、毎月コンスタントに一定金額を投資するのが難しくなる恐れがあります。

毎月チャートの値動きに関係なく一定金額を投入することで、平均購入単価を下げるのが積立投資の目的の一つです。しかし、自分で購入タイミングを考えると、この利点がなくなってしまう場合があるでしょう。

また、投資するたびに購入タイミングで悩んでいると、投資を続けるのが嫌になってしまうリスクも考えられます。

その点、積立投資であればタイミングを計らずに自動的に投資するため、計画的に資産形成しやすくなり、投資に伴うストレスから解放されるメリットがあります。

リスク分散がしやすい

投資信託は複数の投資先をプロが投資家の代わりに選定し、分散投資する金融商品します。

一か所に資金を集中させることなく、複数の株式や債券などに投資するので、リスクが分散され安定した利益が安定しやすくなっています。

投資信託を利用せずに自分でリスク分散する場合、投資先を自分で選ぶ際にどのような基準で選ぶべきか分からず悩んでしまうでしょう。

また、それぞれの商品には最低投資額がある場合が多いので、分散投資するにはまとまった資金が必要になります。

そこで投資信託を上手に活用することで、投資の知識が豊富でなくても簡単に分散投資でのリスク分散ができます。

積立の頻度「毎日」と「毎月」ではどっちが有利?

積立の頻度「毎日」と「毎月」ではどっちが有利?

投資信託の積立投資での頻度は、毎日と毎月のいずれかを選択するのが一般的です。

どちらを選ぶべきなのか迷うところですが、結論からいえば長期投資が前提であればどちらを選んでもOKです。

10年以上などの長期投資をする場合、毎月でも毎日でも十分にドルコスト平均法の効果を得られるからです。

重要なのは、積み立て頻度を気にするよりは、途中でやめることなく一定金額を投資し続けることです。

頻度は毎日でも毎月でもどちらでもいいので、継続して淡々と投資し続けることを重視したほうがよいでしょう。

記事まとめ

記事まとめ

投信積立は少額を積み立てる投資手法なので、まとまった資金を必要とせず、すぐに始めやすいのが特徴です。

また、価格変動のリスクを抑えながら堅実に資産形成しやすいので、投資初心者でも取り組みやすいのがメリットです。

この記事を読んで積立投信に興味が出た方は、無理のない金額からはじめてみるとよいでしょう。

監修者プロフィール
小林裕
小林裕
一般社団法人証券相続普及協会 代表理事
大学卒業後、東証一部上場の証券会社に入社。 個人向けの資産運用コンサルティングを中心に活動。 新人賞、社長優秀賞などを数多く受賞。 シニア層のお客様が多い中で資産運用だけでは本当の解決ができないと感じ、退職。 2020年、一般社団法人証券相続普及協会を設立。代表理事に就任。 終活カウンセラー1級や上級相続診断士の資格も取得し、お客様の大切な資産を「ふやす、まもる、つなぐ」をモットーに活動している。
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