【株初心者向け】株式投資の始め方とリスクや注意点

支出が減ったので、投資を始めてみたい
株式投資って、何から始めればいいの?
株式投資に興味はあるものの、株式投資のメリットやデメリット、他の投資との違いや始め方など、分からないことも多いかもしれません。

この記事ではこれから株式投資を始める初心者向けに、株式投資の仕組みやリスク、株式投資の始め方について解説していきます。

記事を書いた人 記事を書いた人

手塚 大輔

ファイナンシャル・プランナー/証券外務員

手塚 大輔

地方銀行に8年勤務し、住宅ローン・カードローン・フリーローンなど個人ローンの他、事業性融資・創業融資など幅広い業務を担当。ファイナンシャルプランナーの資格を有する。 100件あまりのフリーローン、住宅ローン数十件、その他に投資信託・個人年金・国債販売も取り扱う。 現在は、飲食店のオーナーを務める傍ら、金融ライターとして大手メディアでの寄稿や監修を数多く担当。

もっと見る 閉じる

目次

株式投資とは?リスクやリターン、特徴を解説

株式投資とは、企業が発行する株式へ投資を行うことです。株式会社は設備投資や事業拡大を目的に、株式を発行して必要な資金を調達することがあります。この発行された株式へ出資をすることで株主となり、株価の値上がりや配当による利益を狙う手法を株式投資といいます。

株式投資には以下の3つの特徴があります。

  • 現物取引の場合、出資金額以上の損失は生じない(信用取引は除く)
  • 配当や株主優待を受けられる
  • 株主総会で持分に応じた議決権が与えられる

株式投資のリスク|価格変動リスクには気をつけよう

株価は企業の業績や景気動向によって変動しています。株価の「価格変動リスク」は株式投資をするうえで気をつけたいリスクの一つと言えるでしょう。購入時よりも株価が下がってしまい、損失が出る可能性があります。

また、投資した企業が倒産してしまう可能性もあるでしょう。倒産してしまうと、株式の資産価値は0になってしまい、このリスクを信用リスクといいます。

このように株式は株価の「価格変動リスク」と「信用リスク」、2種類のリスクを持った金融商品です。一方で、債券投資などの価格変動性が小さい金融商品と比較すると、インフレリスクには強いと言えます。

株式投資のリターン

株式投資のリスクとして、「価格変動リスク」について言及しましたが、価格の変動性が高いことで期待できるリターンもあります。

株式投資で受けられるリターンには、以下の2つです。

  • 値上がり益(キャピタルゲイン)
  • 配当収入(インカムゲイン)

値上がり益とは購入時よりも株価が高いタイミングで、株式を売却して得られる利益のことを指します。

また、株式を保有していると年に1〜2回配当金が配られることもあります。配当金は企業の業績により金額が決定し、配布時に保有している株式の比率に応じて株主に還元されます。この収入を配当収入と呼びます。

株式投資の始め方|口座開設から売買の流れ

「株式投資を始めてみたいけど、何から始めればいいか分からない」という人も多いのではないでしょうか。

株式投資を始めるまでの流れを、簡単にまとめると以下になります。

  1. 証券会社の口座開設・入金
  2. 株式の購入
  3. 株式の売却

続いては、口座開設から株を売買するまでの流れを説明していきます。

株式投資の始め方①|証券会社の口座開設・入金

最初に口座開設の流れや入金の手順を説明します。

口座開設の流れ

  • WEBで申し込み(個人情報の入力)
  • WEB上で本人確認書類と顔写真をアップロード
  • 審査を経て、口座開設

今は多くのネット証券が本人確認書類などの書類郵送なしで、口座開設できます。最短で、申し込み翌営業日に口座開設が完了するネット証券もあり、口座開設後に証券口座に入金すれば取引を始められます。

ネットバンキングを利用してスマホやパソコンから証券口座へ入金も可能ですので、口座開設から投資スタートまでオンラインで完結できます。

以下は投資経験者に聞いた口座開設時の失敗談です。

口座開設時の失敗談

住所変更を忘れており、手続きに時間がかかってしまった

men
年代
20代 後半
性別
男性
投資歴
1ヶ月

※体験談は2021年4月時点の内容です。

免許証で本人確認手続きを進めていたのですが、引越し後に住所変更をしておらず本人確認をスムーズにできま…

免許証で本人確認手続きを進めていたのですが、引越し後に住所変更をしておらず本人確認をスムーズにできませんでした。住所更新を済ませたあとは問題なく手続きできましたが、口座開設に思いの外時間がかかってしまいました。

続きを読む閉じる

以下の記事でおすすめのネット証券を紹介しています。

初心者におすすめのネット証券|人気の証券会社13社比較と目的別のおすすめ

株式投資の始め方②|株の買い方

証券口座に入金したら、いよいよ株の購入です。最近はネット証券の普及もあり、スマホで株を購入できます。注文方法は以下の3種類です。

  • 成行注文
    買値を指定せずに注文を出す方法。注文が成立したタイミングで最も低い価格の売り注文で購入できます。
  • 指値注文
    希望購入価格を指定し、指定した金額以下になった場合に購入する方法。
  • 逆指値注文
    指値注文同様、希望購入価格を指定して株式を購入する方法。株価を購入時に、損切りラインとなる株価も設定でき、購入後に株価が設定金額より下落した場合、株式は自動で売却されます。

買いたい銘柄を選択して、数量を入力(指値の場合は希望の購入価格も入力)すれば注文は完結します。株価は指定せず確実に購入したいのであれば成行注文、自分で決めた金額以下で購入したい場合は指値注文といった形で使い分けましょう。

以下の記事で株の買い方について詳細に説明しています。

株の買い方を知りたい!株を買う手順とタイミング

株式投資の始め方③|株の売り方

「目標株価を超えたので売却したい」「投資先の業績が落ち込んだので損切りしたい」など株式を売却する理由はさまざまです。ここでは株の売り方について説明します。

株式の売却にも成行注文、指値注文があります。今すぐ売却したい場合、成行注文、自分が指定した価格で売りたい人は指値注文をおすすめします。

  • 成行注文
    「すぐに株式を売却して利益を確定させたい」という人向けの注文方法です。ただ、買い手の注文数が自分の売り注文より少ない場合、思わぬ値段で取引が成立する場合があるため注意が必要です。
  • 指値注文
    売却希望の株価をあらかじめ指定し、買い手が出た時に株を売る方法です。株価が上昇すれば設定した金額で株を売却できますが、予測に反して株価が下がってしまうと、売却できない可能性があるため、注意が必要です。

株を売却時の失敗談

売却して現金化に思いの外、時間がかかってしまった

men
年代
20代 前半
性別
男性
投資歴
10ヶ月

※体験談は2021年4月時点の内容です。

まとまった現金が必要だったので保有していた株式を一部売却して現金化しました。株を売却してから銀行口座…

まとまった現金が必要だったので保有していた株式を一部売却して現金化しました。株を売却してから銀行口座から引き出せるようになるまでに3日間ほどかかってしまったので、現金化をする際は時間に余裕を持って準備しておけばよかったです。

続きを読む閉じる

以下の記事で株を売るタイミングの売り方について詳細に説明しています。

初心者でも使える株の売り方を解説

株式投資の魅力・メリット

株式投資の魅力やメリットはさまざまですが、私は以下の3つだと思います。

  • 値上がり益や配当金・株主優待を狙える
  • 株式投資が経済に興味を持つキッカケになる
  • 好きな会社を応援できる

それではご紹介した3つの魅力やメリットについて詳しく解説してきます。

値上がり益や配当金・株主優待を狙える

株式投資を始めるにあたり、預金以上のリターンを期待する方も多いでしょう。株式投資は値上がり益や配当金、株主優待など、リターンを受け取る方法はいくつかあります。

  • 値上がり益
    株価が上昇した際に、売却して得られる利益のことをいいます。
  • 株主優待
    商品・サービスの優待券や、株主優待限定グッズなどといった形で優待を受けることができます。
  • 配当金
    配当金とは、事業で上がった利益を株主に還元する仕組みです。保有している株数に応じて配当金が配られます。

企業はファンになってくれる個人投資家を増やすために、さまざまな株主優待を用意しています。株主優待は、投資信託や信用取引では受けることができないので、株式投資ならではのメリットと言えるでしょう。

株価は景気や企業の成長に合わせて変動しているため、損失が出てしまう可能性もあります。しかし、余剰資金を運用して中長期で資産を大きくできる可能性がある点は株式投資の魅力と言えるでしょう。

株式投資が経済に興味を持つキッカケになる

株式投資を始めると「日経平均や保有している株式はどんな値動きをしているか」「ドル・円相場と株の関係は?」など、経済全体の動きを意識する機会が増えます。

これまであまり経済や政治に関心がなかった人も、株式投資をきっかけに「経済ニュースや景気動向を自分ごと化するようになった」という話はよく聞きます。私も株式投資を始めてから、新聞、ニュースを通じて最新の時事問題、世界情勢について情報収集する機会が増えました。

それらが本業の仕事や私生活で生きてくることもあるため、経済面以外に副次的なメリットもあると言えるでしょう。

好きな会社を応援できる

株式を購入するということは、投資先を経済的に応援するという意味もあり、一般的に企業は、短期の売買目的ではなく、長期で株式を保有してほしいと考えています。

食品メーカーやコンビニ、鉄道会社など自分の生活に身近な商品・サービスを展開している企業であれば、積極的に購入・利用するようになるでしょう。

実際に株式を購入すると、新商品やサービス展開など、企業のことが気になり愛着が湧いてくるものです。より近い位置で好きな企業と接することができるのも、株式投資の魅力と言えます。

株初心者が押さえておきたい3つのポイント

株式は価格変動性が高い金融商品のため、株価の変動によっては元本割れを起こす可能性があります。リスクを軽減し、計画的に資産を形成していくためにも、株初心者は以下の3つのポイントを意識しておきましょう。

  1. 目標と予算を決めて計画的に投資する
  2. 少額から始めて自分に合う投資スタイルを探す
  3. リスクを分散する

目標を定めて、余剰資金で計画的に投資をする、という点は投資をする際に意識してみましょう。

株式投資をするために押さえておきたい3つのポイントについて詳しく解説していきます。

目標と予算を決めて計画的に投資する

まず、実際に株式投資を始める前に目標と予算設定を行うことが重要です。

目標設定や予算をする際に決めることは以下の2つです。

  1. いつまでに、いくら貯めたいのか
  2. 毎月いくら投資に回すのか

例えば、「60歳までに5,000万円貯めたい」といった形で具体的な目標を決めます。そのうえで、投資予算を決めて計画を立てていくと良いでしょう。

目標によっては、投資予算を増やして行く必要もあるかもしれませんが、まずは余剰資金で無理のない金額から投資を始めて計画を修正していくことをおすすめします。

計画を立てる際に、ポイントとなるのは目標だけでなく、毎月いくら投資に回すかも合わせて計画することです。「余ったお金を投資に回そう」と考えていても、計画通りに投資できないこともよくあります。

「目標金額の設定の仕方がわからない...」という方はシミュレーションツールを使おう

KEISANというCACIOのサイトでは、目標金額と利回りから毎月の積立金額を逆算することができます。

ここで、「期間20年」「目標金額5,000万円」「年利率5%」「非課税(NISAと想定)」と設定すると、毎月必要な積立金額は約12,000円です。

少額から始めて自分に合う投資スタイルを見つける

株初心者は、少額から投資を始めて、自分に合った投資スタイルを見つけていきましょう。

投資は、投資期間に応じて大きく長期投資、中期投資、短期投資の3つの投資方法に分けることができます。自分にどの投資方法が合っているかは、ライフスタイル(投資に割ける時間)や性格によって異なります。

平日昼間や夜間など常に株価をチェックできるという人であれば、デイトレードなどの短期投資という選択肢もありますが、基本的には中長期での投資を推奨します。

また、性格的な向き不向きも実はあります。

「少しの損失でも落ち着いていられない」という人は、利益/損益が出たらすぐに売却する短期投資の方がよいでしょう。

一方、実際に株を購入してみたら「株を持っている会社に愛着がわいてしまい、売却ができない」という人もいます。この場合には長期投資の方が向いていると言えるでしょう。

株式投資には、やってみて初めてわかることがたくさんあります。まずは少額から投資を始めて、自分に合った投資スタイルを見つけましょう。

以下の記事で少額投資のメリットや始め方について解説しています。

初心者におすすめの少額投資|予算別の少額投資の始め方と注意点

できるだけリスク小さく始めたい方はポイント投資という選択肢も

最近はTポイントや楽天スーパーポイント、LINEポイントなどで投資できるネット証券も増えています。

出来る限り低リスクで投資を始めたい方は、ポイント投資から始めてみても良いかもしれません

*株式には単元という購入単位があり、一般的に1単元100株となっています。ポイント投資に対応しているが単元単位の株はポイントでの購入は難しい可能性もあります。口座開設する際はポイント投資対象の金融商品と単元未満株(ミニ株)に対応しているか、は確認しておきましょう。

以下の記事でポイント投資に対応したネット証券や始め方を解説しています。

ポイント投資におすすめのサービス比較|各社の特徴とメリット・デメリット

リスクを分散する

株式投資には株価変動のリスクがあり、元本を割れてしまう可能性もあります。そのため、複数の銘柄にリスク分散しておくことも非常に重要です。

異なる業種や市場(例えば、米国株と日本株)に分散投資をしていれば、特定の銘柄の株価が下がっても他の銘柄の値上がりでカバーできる可能性もあります。

例えば輸出関連の個別株だけを購入した場合、円高になった場合には株価が下がる可能性があります。この場合、円高になった場合に備えて、輸入関連企業の株も購入することで、リスクを分散できます。

このように株式投資をする際は複数の異なる銘柄への分散投資を行い、「特定の銘柄が下がっても、他の銘柄でカバーする」という意識を持っておきましょう。

株式以外の金融商品に投資してリスク分散も

株式投資は価格変動リスクを持った金融商品です。そうした際に、債券などのリスクが小さい金融商品に投資しておくこともリスク分散の方法の一つと言えます。

必ずしも、株式だけで分散投資をせずとも、リスクの異なる金融商品に投資をする形でリスク分散も可能です。

初心者によくある株式投資のQ&A

ここでは株初心者によくある質問をご紹介していきます。

株式投資はいくらから始められる?

株式投資は、数百円や1,000円単位の少額から始めることができます。

株には単元という購入単位があり、1単元は100株であることが一般的。そのため、1,000円で1単元1,00株なら、1,000円×1,00株=10万円の投資資金が必要です。

しかし、ネット証券の中には1株から購入できる会社もあります。1株から購入する場合には、「最低購入価格=1株あたりの株価」になるので、1株の株価が数百円であれば数百円から投資をすることができます。

またPayPay証券は1,000円以上の金額指定で株式を購入することができるので、株価に関係なく好きな会社へ1,000円から投資をすることができます。

ネット証券と店舗型証券の違いは?

ネット証券の特徴は以下の3つです。

  • 店舗型の証券会社と比較して手数料が安い
  • アプリで手軽に取引できる
  • 投資情報などが簡単に手に入る

一方、店舗型証券の特徴は3つです。

  • 担当者がついて、情報提供してくれる
  • 担当者に気軽に相談できる

最も大きな違いは「担当者がつくかどうか」という点です。

店舗型証券では営業担当者がつくので、おすすめの商品を紹介してもらえたり、不明点を尋ねたりすることができます。

以下の記事で店舗型証券会社とネット証券の違いについて詳しく説明しています。

大手店舗型証券会社とネット証券を比較

証券口座は複数保有しても大丈夫?

証券口座は複数開設しても問題ないです。証券会社によって特徴や取扱商品が異なるため、目的に合わせて使い分けると良いでしょう。

株式投資の勉強はどこですればいい?

株式投資の勉強はさまざまな方法で行うことができます。

  • オンラインサロン
  • メールマガジン
  • 投資ブログ
  • YouTube
  • 証券会社の投資セミナー

勉強方法はさまざまですが、どれが正解ということもありません。自分にあった方法で勉強しましょう。

以下の記事でスマホで株の勉強ができるアプリを紹介しています。

株の勉強ができるおすすめアプリ|初心者向きランキング2019

初心者の記事一覧

時間アイコン21.03.22

初心者におすすめの少額投資|予算別の少額投資の始め方と注意点

no-image

時間アイコン21.03.18

投資信託初心者におすすめのネット証券比較|ファンドの選び方とおすすめの商品

投資信託_おすすめ

時間アイコン21.03.12

初心者におすすめの資産運用|種類別のリスク/リターンと運用の注意点

資産運用の画像

時間アイコン21.03.05

株の配当金はいつもらえる?利回り計算と銘柄選びができる方法も解説

no-image

時間アイコン21.03.05

株のテクニカル分析とは?チャート・指標の種類と便利な使いこなし方

no-image

TOP