生命保険の加入率ってどれくらい?
更新日:23.01.10
生命保険の加入を考える際「どれだけの人が加入しているのか?」は気になる要素ではないでしょうか。未加入の人はもちろん、解約を考えている人にとっても参考になるはず。
ここでは、いくつかの切り口で「生命保険の加入率」について解説します。
公益財団法人・生命保険文化センターの調査資料によると、2019年度の生命保険加入率は以下のように高いものでした。
- 全体:82.1%
- 男性:81.1%
- 女性:82.9%
調査年によっては78~79%くらいだったときもありますが、資料を見ると「ずっと80%近い水準を維持している」ことがわかります。
つまり、世間一般における生命保険加入率は「非常に高い」といえます。
加入のきっかけと目的同資料から、「保険に加入したきっかけ」の上位5つを紹介します。
- 家族や友人などにすすめられて
- 営業職員や窓口ですすめられて
- 結婚をしたので
- もともと生命保険に加入する必要性を感じていたので
- 就職をしたので
上位2つは「他人からのすすめ」ですが、それ以外の3つは自分の意思によるもの。生命保険の必要性を感じている人は非常に多いといえるでしょう。
近年の傾向上で解説したとおり、生命保険の加入率はずっと高水準を維持しているのですが、近年には新たな傾向も出てきているようです。ファイナンシャルプランナーに取材したところ、以下のような印象があると語ってくれました。
女性の加入率の増加2019年の調査結果は冒頭に記載したとおり「男性:81.1%」「女性:82.9%」というものでした。そして、20年以上前の1996年のデータを見ると非常に興味深い違いがあります。
1996年の生命保険加入率
- 男性:81.1%
- 女性:74.5%
男性の加入率は奇しくも2019年とまったく同じですが、女性の加入率は現在よりやや少ないことがわかります。これは、20年前に比べ共働き家庭が増えてきたことも影響しているでしょう。
無保険の事情の変化全般的に見れば生命保険の加入率は高水準で維持されているのですが、無保険の人もゼロではありません。特に近年は「加入したくても、保険料が捻出できない」という理由から保険に入っていないケースも増えてきたとか。
また、一昔前は「親が保険に入ってくれていた」というケースも多かったのですが、近年はそういった親も減少傾向にあるとか。これも、経済的な理由によるケースが少なくないでしょう。
さらに、かつて多かった職域加入も現在では個人情報保護の観点から減ってきており、「保険に触れる機会」は減っているのが現状です。
これからの時代、「自分の将来は自分で設計する」という積極的な意思が従来よりさらに必要になっていると言えそうです。